最近のマイ・ブーム(2):スヌーカー [スポーツ]
さて、今日ご紹介するのは、昨日のオペラからがらりと変わって、イギリスでおじさんに大人気のスポーツ、スヌーカー(Snooker)です。
スヌーカーとは、プール(ビリヤード)の一種ですが、私達が気軽に楽しむビリヤードとはちょっと違います。まず、台の大きさが3.7×1.86メートルですから、一般的なビリヤード台を2枚並べてもまだ足りません。ボールは逆に二周りくらい小さくて、数も全部で21個。広い台と小さくて数の多いボールという条件から想像できる通り、勝負がつくまで非常~に長い時間がかかります。当然大きな大会になると、「フレーム」(一度プレイにキリがつくことで、全てのボールを落とすまで、又は残っているボールの総合得点が選手間の得点差より少ない状態で負けている選手に順番が回ってくるまで)の数も増えて選手の力も拮抗するので2日、3日に渡って試合をするのが普通になってきます。ルールはかなり面倒なので、簡潔にまとめられているこちらを参考にしてください。
日本では全くと言って良いほど知られていませんが、イギリスでは世界選手権が始まると、BBC2(日本ならNHK教育かな)の放送はほぼ1日中スヌーカー。いつテレビをつけても緑の板が映っています。そんなわけで、イギリスに留学してすぐに私の目にも入ってきました。最初はルールも分からないし、ビリヤードすらやったことがなかったので、暇つぶしに見ていたのですが、そのうち初心者でも「この選手は凄いな~」と思わせてくれる人物が目に付くようになりました。それが、現在世界ランキング1位のロニー・オサリバン(Ronnie O'Sullivan)。今では一番好きな選手です。
彼のプレイは正に「天才」のもの。右手でも左手でもすばやくて正確で独創的なキューイングは解説者(往年の名プレーヤー達が担当)もただただあきれるばかりだったりします。オサリバンの才能が一番現れているのが、最高得点147点の最速記録(約5分30秒)でしょう。このプレイを見てみたいと思う方は、画質が悪いですがこのクリップをどうぞ。もう「すごい!」としか言えません。彼の素晴らしいプレイを見れるもっと大きくて画質の良いクリップはこちら(要ブロードバンド)。
21個全てのボールを最高得点で落とすと147点になるのですが、ボール配置の運も必要になってくるのでなかなか見ることが出来ず、毎回大ニュースになります。現在行われている今年の世界選手権では、マーク・ウィリアムズ(Mark Williams)選手が1回戦で達成して、大騒ぎになったところです。選手権は今は2回戦に突入!優勝候補のシード選手が負けたり、早速強豪シード選手同士が戦ったりと面白くなってきました。最初に書いたように、イギリスではおじさんがパブで飲みながら見るスポーツというイメージなのですが、トップ選手たちの神業とも思えるプレイを見ていると時間のたつのも忘れてしまいます。日本ではほとんど放送されないのでその面白さを見てもらえないのが本当に残念!スヌーカーのベッカムと言われるポール・ハンター(Paul Hunter)選手(下写真)もいるんですから、頑張れば日本でも人気出そうなんですけどねぇ。
もし、こんなマイナースポーツ「スヌーカー」に興味津々だ!というような非常に奇特な方がいたら、どちらも英語ですが、BBCのページとWorld Snooker Associationのページをどうぞ。日本語のページは「スヌーカー」で検索をかければいくつか出てきます。ブログだったらHISさんの「スヌーカーブログ:Pink Shot」がお勧めです。
はじめまして、上手にまとまった記事ですね。参考にしたいです。
スヌーカー記事でトラバさせていただきました。
by ASIS2005 (2005-04-30 08:20)
ありがとうございます。asis2005さんのブログはイギリスの色々なことが書いてあって楽しいですね。「いつまでも散らない桜」とか、「晴れるだけで嬉しい」とか、イギリスでの発見にいちいち同意!してしまいます(笑)って、ここじゃなくてasis2005さんのブログで書くべきコメントですね。イギリスに興味のある方は、私のブログの「読んでいるブログ(RSS)」欄にある、「イギリス生活 写真でつづる英国」からasis2005さんのブログへ行ってみてください。その名の通り、写真満載でイギリスのことを紹介してくださっています。面白いですよ!
by Sardanapalus (2005-04-30 19:17)