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F1アメリカン・グランプリ [スポーツ]

昨日のF1アメリカングランプリ@インディアナポリス・サーキットは、はっきりいって「なんじゃこりゃ」なレースでしたね~。こちらイギリスの放送はスタート30分前から生中継なのですが、いつもの静かで的確な構成ではなく、あっちへこっちへインタビューしまくりの大騒ぎ!それもそのはず、レース直前になって仮設のシケインを作るとか作らないとかを協議している、しかも作れなかった場合はミシュランタイヤを使っているチームはレースに参加しない、とかいう緊急事態になっていたのです!

      

事の発端は、ほとんどのチームにタイヤを提供しているミシュランがタイヤに欠陥を発見、新しいタイヤをレースに持ち込もうとしたらFIA側がレギュレーションに違反しているとしてそれを許可しなかったというところにあります。ミシュランは「新しいタイヤを使えないなら我が社のタイヤを使うチームにはレースを棄権してもらう!」と迫ったのですが、FIA側は「レギュレーションでは予選からレースまで同じタイヤを使うように決めてある!」と断固として譲りません。その折衷案としてレーサー達から出されたのが仮設シケインの設置によるスピードダウンでした。が、この案はFIAだけじゃなく、もう一つのタイヤ提供先ブリジストンを使っているチーム(まあ、ずばりフェラーリですが)からも反対されて結局実現せず。

そんなこんなでミシュランタイヤを使っているチームの車は、レース前のフォーメーションラップだけを走って皆ピットへ戻ってきてしまいました。スタートラインに位置どったのは写真のようにフェラーリ2台、他は下位2チームの4台、計たったの6台。10年近く見てますが、こんなの始めて~(@_@)勿論観客は大ブーイング!そりゃ当然ですわ。コース上にボトル投げたりしてちょっと危ない状況もありました。レース自体もフェラーリ2台が先行、下位チームがとろとろと後から続く、という全体的に緊張感の欠ける、つまらないものでした。6台全部完走しただけでも良いと思うべきなのか。唯一盛り上がったのは、1度目のピットストップで首位をルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)に奪われたミヒャエル・シューマッハ(Michael Schumacher)が2度目のピットストップでバリチェロをコース外に押し出す勢いでレースに戻った時くらいでしょうか。「半ば確定している1、2フィニッシュを危うく潰すようなことをするなんて!」とイギリスのコメンテーターは大はしゃぎでした。しかし、好きなシューマッハが勝ってもこういうレースは嬉しくないですね。表彰台も3位のチャゴ・モンテイロ(Tiago Monteiro)だけ大はしゃぎ、一人シャンペンファイトで場違いに盛り上がっていましたが、フェラーリの2人はさっさと台から下りてしまいました。

一番悔しかったのはトヨタのヤーノ・トゥルーリ(Jarno Trulli)でしょう(左写真)。何てったってポールポジションからのスタートのはずだったのに!あ~勿体無い。結構爽やかに「がっかりさ!」とコメントしてましたが、トヨタ初のポールポジションは苦い思い出になってしまいましたね。イギリスの放送では「インディアナポリスでのF1はこれで最後になるでしょう」とまで言っちゃってました。まあ、そうでしょうね、こんなレースしてたら。

結局悪かったのはどこなんだ、という話になりそうですが、元凶はやっぱりミシュランでしょう。ただ、グランプリ中になんらかの問題があることが分かったらそれに対応できるようなシステムを作っておくことも重要ですよ、FIAさん。新タイヤで走っても良いけどポイントはつかないとか、とにかく見た目だけでもレースになるように努力するべきでしょう。もうず~っとFIAの高慢な対応に対して色々な批判がなされてますが、今回の事件で更に評判を落とすことは間違いないですね。


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