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パパゲーノの謎…というほどでもないですが [オペラ(音源・映像・その他)]

モーツァルトのオペラ「魔笛(Die Zauberfloete)」に登場する、陽気な鳥刺し男、パパゲーノ(Papageno)。この役、初演の時は台本を書いた演出家エマニュエル・シカネーダーが演じたので、台詞も多いし、歌の旋律も素敵だし、お客さん受けしやすい設定だし、と正に美味しいとこ取りです。一応右のような「鳥の格好をしている」という設定ですが、今や演出によっては全く関係ない衣装だったりします(そんなこといったらタミーノは皆「狩衣(かりぎぬ)」を着なきゃいけないですしね^^;)。が、どんなパパゲーノでも皆持っているのが、鳥を呼ぶための「笛」です。5本の管から成るいわゆるパン・フルートと呼ばれる種類のもので、彼の登場シーンのアリア「おいらは鳥刺し(Der Vogelfaenger bin ich ja)」もこの笛の軽快な音色で始まります。

Die Zauberflote / (Dol)最近leblechtという音楽・舞台写真サイトを覗いていてふと発見したのが、DVDでも出ている2003年のデイヴィッド・マクヴィカー演出「魔笛」@コヴェント・ガーデン(左写真からアマゾンにリンク)の舞台写真。このときのパパゲーノはダブルキャストで、一人はこのブログではおなじみサイモン・キーンリーサイド(Simon Keenlyside)、そしてもう一人は只今バイロイト音楽祭で「ローエングリン(Lohengrin)」「タンホイザー(Tannhaeuser)」の2本のオペラに出演で大忙しのローマン・トレーケル(Roman Trekel)でした。どうでも良いことですが、実はこの二人、同じ歌曲コンクール(Walter Gruner International Lieder competition)の優勝者だったりします(キーンリーサイド87年、トレーケル89年)。そんな2人の写真を良く見てみると…
おや?明らかに笛が違う。    キーンリーサイド         トレーケル

今まで考えたこと無かったのですが、この「笛」って、もしかしてそれぞれの歌手の私物でしょうか?そう考えてみれば、キーンリーサイドの「魔笛」のリハーサルやレコーディング時の写真は、いつも同じ笛を首から下げているように思います。トレーケルの手に固定するものはかなり特殊ですから勿論オーダーメイドでしょう(笑)そうなってくると、パパゲーノをやったことのある歌手は皆「マイ笛」を持っている計算になる訳ですけど…どこかにパパゲーノの笛専門の工房があったりしたら可笑しいですね。もしくは映画「スター・ウォーズ」におけるライトセイバーのように(どういう例えだ^^;)、音楽学校の卒業制作とかだったりして(笑)

などと、今日はくだらない想像をしながら論文を書いていました。でも、書きながら繰り返し聞いていたのは昨日のバイロイト音楽祭「トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)」の最後の「愛の死」の部分。やっぱりワーグナーを全曲通して聞くのは…私には無理だということが判明しました(^_^;)お気に入りのキャラがいて音楽的にも一番好みの「タンホイザー(Tannhaeuser)」だけは例外ですが…。


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keyaki

ダブルキャストで、笛が違う! すごい観察力。
でもいくらなんでも自前ってことはないでしょう。
この手編みのベストと帽子はセットで売店で売れば人気商品になりそう。
ところで、トレーケルの帽子の下はやっぱり禿げのままですか?
東京リングの「神々の黄昏」のグンターのブロンドのカツラを記念にもらってかえって、いつもかぶっていてほしかったなぁ。(カツラってかぶる?つける?)
by keyaki (2005-07-27 14:26) 

fuffu-ru

笛は直接口をつけるので、しかも化粧してるし、ありえますね。携帯用鉄琴を持っているパパゲーノを見たことがありますが、演出家の好みなのか、歌手のこだわりなのか、ちょっとお尋ねしたいですね。バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」いかがでしたでしょうか。トリスターン、イゾールデと二人で歌い合うフレーズが耳に残って、結構好きなのですが、それよりも今回は、バイロイト総監督のワーグナー氏から指名を受けた、大植氏の指揮振りが気になります。
by fuffu-ru (2005-07-27 20:15) 

Sardanapalus

keyakiさん>
この衣装に銀の鈴(トレーケルの持っている箱がそれ)のセットで子供用とかあったら人気でそうです。帽子はちょっと勇気がいると思いますが、ベストは普通に着れますよね。というか、こういうベスト着てるおじさんとかおじいちゃん見かけるしなぁ…。
>トレーケルの帽子の下はやっぱり禿げのままですか?
禿げのままだと思います(笑)トレーケルの方は実際に見たわけではないですが、キーンリーサイドも帽子の下はつんつん頭+無精ひげでしたから(^_^;)
>ブロンドのカツラを記念にもらってかえって、いつもかぶっていてほしかった
今のバイロイトではどうしてるんでしょう。個人的にヴォルフラムには髪の毛がほしいなぁ(笑)やっぱりイメージが違いますからね~。この二人、どちらも眉毛が薄いので舞台上で眉書いてる時の方が男前に見えますね(笑)

fuffu-ruさん>
>バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」
他の録音と比較できないのですが、つまみ聞き(笑)した限りでは、聞きやすくて好感が持てる演奏だったと思います。新聞の批評も良いとか。イゾルデは声も出ていて素敵でした。彼女は今度出るドミンゴの「トリスタンとイゾルデ」のCDでもイゾルデやっているそうです。
by Sardanapalus (2005-07-28 00:45) 

ヴァラリン

へ~~面白い!
トレーケルの笛かぁ…リンデンで見てるけど、思い出せないなぁ。来日公演の時のテレビ録画があるので、今度確かめてみますね。
リンデンのパパゲーノは、上の絵で紹介して下さっているような、まさに『鳥の格好をしている』ので、長身痩躯の彼は、ホントにその絵そのものみたいな感じです。

>実はこの二人、同じ歌曲コンクール(Walter Gruner International Lieder competition)の優勝者だったりします

あらま。そうだったんだ…
そういえば、トレーケルのメーリケ歌曲集が届いたので、そのうち記事にしますね。今はラジオ録音に躍起になっていて、なかなか腰を据えて聴けませんけど(^^;

>ワーグナーを全曲通して聞くのは…私には無理

はは(^^;慣れるとやみつきになるんですけどねぇ…
キーンリーサイドが、ヴォルフラム以外もレパートリーにしたら、聴けるようになるんじゃない?^^;
ごく真面目なオペラファンから見ると『ナンじゃそりゃぁ?!』って感じかもしれないけど、こういうのって結構重要なのよねぇ…

え?エスカミーリョのハナシはちょっと横においといてね(^。^;;;
by ヴァラリン (2005-07-28 07:13) 

euridice

>こういうベスト
日本に来て、おまけに夏にまで、これを脱がなかった若いのを思い出します・・・ イギリス人じゃなくて、スペイン人だったけど。

>はは(^^;慣れるとやみつき
そうです。全然長さ感じない・・・ って、やっぱり中毒かも?
(5分どころか、2、3分だって、長い〜〜〜〜〜〜〜〜〜ってじりじりする曲もありますからねぇ〜〜)

>キーンリーサイドが、ヴォルフラム以外もレパートリーにしたら、
これは絶対あり・・だと思います^^;
歌手に限らず、何か、どこか、心がひかれるものがあるってことだと思います。好きって感じるのは。だから、100人が100人夢中なんてのは・・怪しいというか、コワイですね。
by euridice (2005-07-28 10:13) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
>トレーケルの笛…来日公演の時のテレビ録画
ひょっとしたら私もこの映像見たかもしれません。手に笛をつけているパパゲーノ、どこかで見た気がするんですよ。確信はないですけど。

>トレーケルのメーリケ歌曲集
楽しみに待ってますね♪私は彼の「冬の旅」を買ってみようかなと検討中です。

>キーンリーサイドが、ヴォルフラム以外もレパートリーにしたら、聴けるようになる
そうですね、彼じゃなくても注目している歌手が歌ってくれれば聞く気になると思いますね。あ、でも以前「ローエングリン」のDVDは通して「ながら見」をしたことがあります。やっぱり私は映像から入るべきかしら。ほんと、ワグネリアンの方たちには怒られそうなくらい不真面目に聞いてますので(^_^;)シェロー演出のリングDVDも発売されたことだし…。

euridiceさん>
>夏にまで、これを脱がなかった若いの
うわ、暑苦しい!(笑)こっちは夏も涼しいのでベストはおじいちゃん達の必需品ですよ。今年は未だに最高気温が20度いかなかったりで、既に秋のような気候ですし。

>歌手に限らず、何か、どこか、心がひかれるものがある
そうですよね。正に「タンホイザー」はストーリーもキャラクターも好きなので見ていられるというか。西洋史をやっていて「アーサー王伝説」とか神話・伝承の類は大好きなのに、なんで他のワーグナー作品が駄目なのかは自分でも疑問ですが(^_^;)下手に話の展開を知っているから「早く次に進まないかな~」と思っちゃうのかもしれませんけど…そのうちふと、ワーグナー良いじゃない、と思える日が来るのを待つことにします。
by Sardanapalus (2005-07-28 19:08) 

fuffu-ru

食べ物で物凄く美味しい、というわけではないのだけれど、忘れられなくて癖になって、食べるたびに、「何、これ」と思うのだけれど、止められない。私にとって、ワーグナーはこんな感じです。やはり好きですね。でも、Sardanapalusさんに「そうそう」と相槌地を打ったりもしちゃっています。あのながーい前奏や、何回もある「おお、地球最後の日か」というような盛りあがり。劇場でどっぷり浸かって見ていた、ルネ・コロのローエングリンでも、あまりにも皆さんで「あの男の名前、名前」と言うので、客席から「ローエングリンって言うのよ」と声を掛けたくなりましたから。
by fuffu-ru (2005-07-28 20:03) 

NO NAME

先日参加したオペラ講座で聞いた話(但しうろ覚え)ですが、タミーノ王子は狩衣を着るというように台本に書かれているそうです。だから、タミーノ王子は日本の王子ではないか・・という説もあるとか。
by NO NAME (2005-07-28 23:34) 

Sardanapalus

>個人的にヴォルフラムには髪の毛がほしいなぁ
などと言っていたら、バイロイト音楽祭のページに写真を発見。うわ、トレーケル@ヴォルフラムかっこいい~!!髪が有る!(大笑)
http://www.bayreuther-festspiele.de/Solisten/Solisten.asp?Vorname=Roman&Nachname=Trekel&Akteur=Wolfram&Jahr=05
今日の放送も聞きました。かなり芝居がかったタンホイザーが急に笑い出したり叫んだりして驚かせてくれましたが、歌手は皆さんよろしかったと思います。やっぱりワーグナーの中では一番私の好みに合っているようです。

fuffu-ruさん>
>食べるたびに、「何、これ」と思うのだけれど、止められない
個人的に「タンホイザー」は美味しかったけど、まだ味見もしていない作品も多いのでこれからゆっくりと試していきたいと思います。

NO NAMEさん>
>タミーノ王子は日本の王子
ちょっとネットで検索したら、「派手な日本の狩衣を着て登場」するそうですね(笑)そうなると、同時に持っているはずの「弓」も日本のもの?…かなり邪魔になりそうですねぇ。
by Sardanapalus (2005-07-29 04:40) 

ヴァラリン

>トレーケル@ヴォルフラムかっこいい~!!髪が有る!(大笑)
ホントだぁ^^ チューリッヒの素頭ヴォルフラムよりもこっちの方が断然素敵ね。トレーケル、指揮のテンポのせいかしら?
ちょっと歌いにくそうなところもあったけど、禁欲的なヴォルフラムでよかったです。この役はこうでなくっちゃ!!
by ヴァラリン (2005-07-29 07:43) 

Sardanapalus

>素頭ヴォルフラムよりもこっちの方が断然素敵
髪+眉毛で男前度UP!ですね。
>指揮のテンポのせいかしら?ちょっと歌いにくそうなところもあった
テンポ速かったですよね!特に最期の合唱の速さにはびっくりしました。「夕星の歌」とかもっとたっぷり聞きたかったかな~。でも、タンホイザーのローマ語りは切羽詰っている感じでよかったと思います。歌手はちょっと大変そうでしたけど(^_^;)
by Sardanapalus (2005-07-29 08:53) 

euridice

>素頭ヴォルフラムより
いいですね^^; でも、もうちょっとがんばって、額を隠してほしかった。そうすれば、新国黄昏の若様の如く、もっといい感じになるはず・・;

>禁欲的なヴォルフラム
「夕星の歌」よかったです。この歌自体、好きなんですけど、なかなか私好みに歌ってくださる歌手さんには出会えません。きょうの
トレーケルはしっとりして、陰鬱で気に入りました。
by euridice (2005-07-29 19:47) 

せり

すみません、NO NAMEは私でした。
ディーマのコンサートの興奮状態だったので、大変失礼しました。
ワーグナーの話題にはまったくついていけません。序曲などオケだけの曲を聞くと言い古された表現ですが「重厚」で「官能的」でなかなか格好いいなぁと思うのですが。
by せり (2005-07-29 22:01) 

ヴァラリン

素敵なトレーケルの写真を何とかして生かそうと?^^;記事を作ってみました。
引用&TBしましたので、また遊びにいらして下さいな。
by ヴァラリン (2005-07-30 06:04) 

ロンドンの椿姫

タミーノ王子はスサノウノミコトっていう説があるってどっかで聞いたけど。
スーさんも大蛇退治したんですよね、たしか。
それともヤマトタケルノミコトだったかしら?
by ロンドンの椿姫 (2005-07-30 08:21) 

Sardanapalus

euridiceさん>
>トレーケルはしっとりして、陰鬱で気に入りました
ヴォルフラムには陰がほしいですよね。その点、トレーケルには私も大満足でした♪早速CDに焼いて聞いてます。何度か聞きましたが、未だにタンホイザーの叫び声に驚かされます(笑)

せりさん>
>NO NAMEは私でした
ディーマの歌声を堪能された後では仕方がないですね!素敵なコンサートだったようで、うらやましいです~。ワーグナー、私も苦手でいつもつまみ聞きですよ(^_^;)

ヴァラリンさん>
TBありがとうございます!後で寄らせていただきます~。

ロンドンの椿姫さん>
>タミーノ王子はスサノウノミコト
へ~この説は初耳です。「民野」さんじゃないかというネタはよく目にしますけど(笑)ヤマタノオロチ退治はスサノオノミコトで合ってますよ~。
by Sardanapalus (2005-07-30 09:49) 

euridice

>>タミーノ王子はスサノウノミコト
私も初耳ですけど、そうだったら、大蛇に追いかけられて気絶ってのは、らしくないですね^^;

オオクニヌシのほうがキャラ的には合ってると思います。
by euridice (2005-07-30 10:20) 

Sardanapalus

>大蛇に追いかけられて気絶ってのは、らしくない
確かにそうですね(^_^)まあ、当時のヨーロッパには日本人に対して「雅(みやび)」なイメージがあったのは確かなので、シカネーダーは「ここは気絶させとけ」と思ったのかもしれません。それか、ヒーローのはずなのにいきなり気絶して客の笑いを取るため?その辺りの事情を分析している真剣な論文がいくつかあるはずですけど…。
by Sardanapalus (2005-07-31 00:39) 

euridice

「難しい奴の保護下の彼女を手に入れる」とか、「いくつかの試練を乗り越える」ということからも、オオクニヌシの話は一致するかも。それにオオクニヌシは、決して「豪傑」ではないし・・兄たちにこき使われていたり、無理難題ふっかけられたり、因幡のうさぎを助けたり、やさしいですから。竪琴でしたっけ? 「魔笛」に相当する(かな?)楽器も登場するし。蛇の穴とか、野原で火に囲まれるとかってのが「試練」だし。

オオクニヌシ→タミーノ、スサノウ→ザラストロ、スセリ姫(スサノウの娘)→パミーナ ですね。
by euridice (2005-07-31 07:52) 

Sardanapalus

>オオクニヌシ→タミーノ、スサノウ→ザラストロ、スセリ姫(スサノウの娘)→パミーナ
おお、これはかなり納得のいく説!今度誰か勇気のある人がこの線で演出してくれないかな~。
by Sardanapalus (2005-08-01 04:15) 

keyaki

>今度誰か勇気のある人がこの線で演出
[オオクニヌシ→タミーノ、スサノウ→ザラストロ、スセリ姫(スサノウの娘)→パミーナ]
これって、すごくまっとうな感じじゃございませんか。シカネーダーがパクったとしか思えないです。
見に行ったわけではありませんが、二期会でしたっけ、"「お母さんと一緒」だったわ!"と不評(多分)のウルトラマンの実相寺昭雄演出のよりはいいとおもいますよ。
演出の神様ストレーレルによれば、「魔笛」を子供向けのオペラにするのは、絶対許せないそうです。

キーンリサイドがキャンセルしたザルツブルグの「魔笛」、無理して出るほどの演出じゃなかったのかも・・・
by keyaki (2005-08-01 08:39) 

Sardanapalus

>すごくまっとうな感じ
私も結構良い線いきそうな気がするんですけどね。

>「魔笛」を子供向けのオペラにするのは、絶対許せない
ストレーレルらしいですね。でも、私も賛成!「魔笛」は本気で考えると難しいオペラですよ~。

>ザルツブルグの「魔笛」、無理して出るほどの演出じゃなかった
この「魔笛」について記事を書きました。大不評のようです(笑)ファンとしては一安心しちゃったりして!?
by Sardanapalus (2005-08-01 21:08) 

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