カブキ・ヒーローズ＠大英博物館

10日にロンドンに行ったついでに、大英博物館（The British Museum）で9月11日まで開催中の「カブキ・ヒーローズ（Kabuki Heroes）」という浮世絵展を見てきました。（リンク先は大英博物館の展覧会ページ）

はっきり言ってあまり期待していなかったというか、展覧会のタイトルのフォントもいい加減見慣れたなんちゃってカタカナフォントだし、どうせ有名な首絵あたりを並べているだけだろうと思っていたら、これがなかなか面白い展示でした。展示の中心になっていたのは江戸ではなく、1780年～1830年の大阪の歌舞伎界。上方の二大人気役者、中村歌右衛門と嵐吉三郎の15年に渡るライバル関係やいわゆるファンクラブ、スクラップブック、当たり役の浮世絵などがしっかりとした解説付きで紹介されていました。個人的に面白かったのは、実際は舞台で共演することの無かった人気役者を印刷物の上で勝手に共演させているところ！な～んだ、日本人って昔からそういうことが好きだったのね～なんて思っちゃいました。今でも多彩な分野で同人活動が盛んですものね、日本は。

　　　　　　

唯一難点だったのは、これは日本展示コーナーを使っての展覧会だったのですが、会場に着くまでがちょっとメンドクサイ！階段をいっぱいのぼらなくてはいけないし、たどり着くまでに疲れてしまいました。一般の訪問者からは「5ポンドもするよ～やめとこう」という声も。ま、何せ常設展示はタダですからねぇ。それにしても「いわゆる浮世絵」を見せるだけのテーマではなく、結構面白い視点の（ぶっちゃけおたくっぽい＾_＾;）展示だったので、いくら大英博物館でもちょっと驚きました。こんなテーマの歌舞伎文化展、日本でもなかなか開催できないんじゃないでしょうか？もし9月までにロンドンに来る機会がある方は、行ってみると面白いと思います。入場料は大人5ポンド、学生は3ポンドで、ＡＮＡの東京までの往復航空券が当たる懸賞もあります（クイズは結構難問でした）。

コメント 4

この日本展示館って本当にわかりにくいところにありますよね～。えらく上の方にあって、本当にあるのかしら？と思うようなところですもんね。　でも、ここは、今でこそ珍しくはないですが、できた当時は（１０年ちょっと前くらいかな？）唯一冷房が効いてる部屋だったので、それにいつ行ってもガラガラだったので、よく休憩所として使いました。椅子があって、たしか飲料水もあった。しかし、この狭い場所で５ポンドってのは高いですよね。無料なら行こうかしらと思ったけど。折角たくさんの人に見てもらいたいのなら無料にすべきですよね。それがイギリスの博物ｔ館の基本姿勢だと思うんですが。

さて、９月９日～１０日は中村雁二郎の踊りがあるって書いてありますね。こっちはお金払ってでも興味ありです。
by ロンドンの椿姫 (2005-09-03 23:18) 

>できた当時は（１０年ちょっと前くらいかな？）唯一冷房が効いてる部屋だった
へ～！入っていきなり茶室が見えるのは何だかなぁって感じがしますけどね（笑）前に一度来たような気もしますが、いつもはどんな展示してましたっけ？ヴィクトリア＆アルバートの方には良く行くんですけどね、大英博物館の日本展示館なんて久しぶりすぎて（＾_＾;）

>９月９日～１０日は中村雁二郎の踊りがあるって書いてありますね。こっちはお金払ってでも興味あり
そんなに高くないですしね。私は流石にこれにまでは行けませんが、椿姫さんはぜひご覧になって、感想をブログにかいてください～。
by Sardanapalus (2005-09-04 17:15) 

中村雁二郎の切符は売れ切れでした。昨日電話したんですけど。そりゃそうですよね、人間国宝の踊りが５ポンドで見られるんですもんね～。大英博物館の中のレクチャールームでやるそうなのでそんなに広いわけないですし。気が付くのが遅すぎました。
というわけで、９日は代りにBritish Youth Operaのロメジュリに行くことにしました。Sardanapalusさんもいかがですか？
by ロンドンの椿姫 (2005-09-07 05:37) 

>中村雁二郎の切符は売れ切れ
あらあらそうですか。まあ、部屋が狭いですからね～。多分ちょっとしか踊らないし、やっぱり歌舞伎は大きい劇場でどっか～んと見るものですよ♪近いうちにロンドン公演ないかなぁ？

>９日は代りにBritish Youth Operaのロメジュリ
10日に論文の関係でロンドン行かなきゃいけないので、9日は無理ですね～！行きたいけど、今はちょっと学業優先です（＾_＾;）
by Sardanapalus (2005-09-07 05:56)