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オペラ「ドム・セバスティエン」 [オペラ(実演)]

9月10日はコヴェント・ガーデン、つまりロイヤル・オペラの今シーズンの開幕日でした。ちなみに、夏のイベント「プロムス」もラスト・ナイトでしたね。私は論文を書いているのでこの日は行かないはずだったんですが、その論文の用事でロンドンへ行って、ふらっと寄ったら最上階の上の方の真ん中の席(15ポンド・3000円)が残っているというので「ポルトガルの王ドム・セバスティエン(Dom Sebastien, Roi de Portugal)」結局見てきちゃいました(^_^;)感想は、「これって本当にドニゼッティ?」

<あらすじ>
ポルトガルの王ドム・セバスティエンはアフリカ遠征を敢行するも、原住民の前に惨敗し、友人であり支援者でもある詩人のカモエーンスとも散り散りになり、忠実な側近は身代わりになって死に、更には自分も深手を負ってしまう。ところで、この原住民部族の中には、過去にポルトガルで処刑されそうになっていたところを助けてアフリカに「追放」したアフリカ人の女、ザイーダがいた。セバスティエンに恋心を抱く彼女は、部族のリーダー、アバヤルドスに彼の命乞いを頼む。王は殺したと思い込んでいるアバヤルドスは許婚のザイーダの願いを聞きいれ、セバスティエンはザイーダへの恋心を抱きつつポルトガルへと帰ってくる。ところが、カモエーンスとの偶然の再会の喜びもつかの間、そこでは既に彼の葬式が執り行われ、新しい国王が誕生していた。スペインのフェリペ2世に国を売り渡そうとする大審問官の企てによって、裁判にかけられるセバスティエン。丁度休戦調停に来ていたアバヤルドスに、妻として同行してきたザイーダが証言に立ち、彼を助けたのは自分だと宣言するが、信憑性が無い、この偉そうな似非王と一緒に、とにかく2人とも処刑だ、という話になる(この辺はもうゴチャッとしていて面倒なのではしょります)。処刑を待つ塔の中で、ザイーダは大審問官から王に王権をフェリペ2世に譲ると言う書類に署名させれば2人の命を助けてやる、と言われるが、「こんな不名誉なことをするくらいなら死ぬ!」という王の意志の強さに説得を諦める。ところが、直後に書類に署名すればザイーダを助けられると知ったセバスティエンは急いで署名、ザイーダを救おうとするがもはや手遅れの様子。と、そこへ友人カモエーンスが2人を助けに来るが、塔からの脱出中に大審問官側にロープを切られて2人とも落下、死んでしまう(えーーー!)カモエーンスだけが王に忠誠を誓う中、幕。(ええええーーーー!?)

Bel Canto  いくつかのアリアは有名歌手のアリア集(セバスティエンのアリアとカモエーンスのアリア・左写真達からアマゾンへ)に入っている場合がありますが、全曲が上演されることはほとんど無いそうです。あらすじに書いた最後からも理由は分かる気がします(笑)Songs of Love and Desire家で一人で見てたら爆笑しちゃいますよ(^_^;)余りにも演奏されないオペラの上にコンサートパフォーマンスですので、キャストは結構豪華です。ドム・セバスティエン は、つい最近のプロムスのヴェルディ「レクイエム」でも登場した今売り出し中のテノール、ジュゼッペ・フィリアノティ(Giuseppe Filianoti)、ザイーダはヴァセリーナ・カサロヴァ(Vasselina Kasarova)、アバヤルドスはサイモン・キーンリーサイド(Simon Keenlyside)、そしてカモエーンスには大御所レナート・ブルゾン(Renato Bruson)…だったのですが、声の調子が悪くてカルメロ・コッラード=カルーソ(Carmelo Corrado Caruso)に交代でした。え~ブルゾン聞きたかったのにぃ!まあ、もうお年ですから仕方ないかもしれませんが、一番の目玉歌手がいなくなってしまいましたね。

で、誰が良かったかというと、とにかくキーンリーサイド。ブルゾンのいない公演、昨日のスターは間違いなく彼でした。本当にベルカントのオペラは上手いですね~。アバヤルドスが、自分ではないキリスト教徒を愛しているザイーダに「お前はこれから奴隷のように私に従うのだ!」と歌うアリア(ちょっとデュエット)があるのですが、ブラボーがでたのはここだけでした。烈火のごとく怒っている(とザイーダが言っている^_^;)のにメロディアスで耳なじみの良いベルカントの曲ですが、こんな歌詞じゃなければもっと演奏機会も多かったでしょう。通りの良いハイバリトンが気持ちよかったです♪

次は、ザイーダのカサロヴァ。唯一の女性プリンシパルの彼女は紫のスパンコールドレスだったのですが、よくお似合いでした。声も迫力があって、音域もたっぷりで感情も入っていて素敵なザイーダでした。アバヤルドスに「奴隷のように扱うくらいならいっそ殺して!」と言い切ったりして、強い女はいいですね!(笑)歌い方も斜に構えて歌うので、余計迫力がありました。後、大審問官アラスター・マイルズ(Alastair Miles)のバスが良かったです!いやらしい野心家の役をきっちり演じてくれたと思います。それから、ロイヤル・オペラの合唱!素晴らしいです。合唱だけでも聞きに行きたいくらいカッコイイです。オケのホルンの下手さをカバーして余りあるクオリティでした(笑)

逆にガッカリはフィリアノティ。いえ、基本的な声はいいと思います。顔も舞台上なら結構いけているし、スタイルも良い。でも、聞かせどころのアリアで高音がボロボロっていうのはどう考えてもいただけないです。それまでゆったりと聞いていたのに、いきなりひっくり返ったりするから高音が続く盛り上がり部分は途中で声が出なくなるんじゃないかと思ってハラハラしっぱなしでした(>_<)これは調子が悪かったのか、このアリアの高音が彼の声域を超えているのか、一度しか聞いていないので分かりませんが13日には改善されていることを願います(また行くんですよ^_^;)でも、レパートリー見る限りでは(「リゴレット」の公爵やってるし)声が出ないはずが無いんですけどね。

オペラ自体は、ドニゼッティとヴェルディの合作のような音楽でした(笑)ドニゼッティらしいベルカントで聞かせてくれるかと思えば、ヴェルディの合唱に勝るとも劣らない重厚な合唱・重唱も圧倒的で、正に「ドン・カルロ」へのつなぎになったんじゃないか、というかヴェルディはこのオペラ見て「ドン・カルロ」を作曲したんじゃないのかと思わせるくらいの雰囲気でした。どちらも初演がフランス語というのは、何か意味があるんでしょうかね?当時のフランス人は歴史好き?「ドン・カルロ」好きな私にはかなり良い感じのオペラだったので、好きな歌手がキャストに入っている公演がCDになるのはとても嬉しいですが、発売は何と2007年だそうですよ。はぁ~?暢気ですねぇ。つまり13日を逃すと次に聞けるのは2年後なので、こりゃ行くしかない訳です(笑)ということで、ロンドンの椿姫さんdognorahさん、火曜日にお会いしましょうね!


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dognorah

えーっ、もう見ちゃったんですか?ほんとに13日来られるんですか?DVD-Rでしたら郵送という手段もありですよ。

ROHのサイトからあらすじを読もうと思っていましたが、しなくてすみました(^^;
でも、ブルゾンが降りたのはまことに残念!この人がお目当てだったのに。
by dognorah (2005-09-12 05:35) 

ロンドンの椿姫

なーんだ、火曜日の代わりに行ったと思ったら、また行くんですね。2度目はまたちがった面を発見できますよ、きっと。私だって、週末じゃなかったら2回行ってたと思います。
火曜日ブルゾンは出るかな~? もう9割方は諦めてますけどね。
カサローヴァは素敵でしょ?私は何度も聴いてるけど、今実力トップクラスのメゾだと思います。彼女とサイモンさえ出れば行く価値は充分ありですよね。
とにかく、あまり機会のないオペラというのはそれだけで楽しみです。
by ロンドンの椿姫 (2005-09-12 05:46) 

助六

ドニゼッティは晩年のフランスでの活動(1839-43)で、様々な劇場のために仏グラントペラ(グランド・オペラ)、仏オペラ・コミック、イタリア・オペラ、イタリア・オペラのフランス・オペラへの改作と多様なジャンルを試みていて、これらのオペラは、彼にとっても、作劇上の可能性を拡げる、挑戦と飛躍の機会だった訳ですし、どれも仏オペラと伊オペラ、クラシシスムとロマンティスム、ベルカントとデクラマシオン、歌優位とオケ優位、大フレスコ画と内面的感情表現の間を(必ずしも適切なバランスを見出さないまま)揺れ動いていて、ドニゼッティ芸術の展開にとっても、19世紀後半の伊仏独オペラ史の展開にとっても鍵となる作品群とされますが、確かに一曲のオペラとしては歪で成功していないものも多いのも事実だと思います。中でも「ドン・セバスチアン」は、「殉教者」「アルバ公」と並んで彼の仏グラントペラの最重要作品とされていますが、余り上演されませんよね。小生も7年目ボローニャで完成した新校訂版による舞台上演があったので、勇んで出掛けたことがありますが、美しいページも多いものの、全体としてはやはり成功作とは言えないかなぁという印象でした。今回は配役も良いし、2回聴けるなんて心底羨ましいです。

>大審問官側にロープを切られて2人とも落下
>当時のフランス人は歴史好き?
確かに「何でもアリ」のオペラ・ストーリーの中でも、このオペラの台本は凄まじいですよね。失敗の大きな原因とされています。新興ブルジョワジーの政権である七月王政以降の社会は、反王権・反教権の歴史劇をグラントペラの題材として愛好しています。マイヤベーアの「ユグノー教徒」とか、ヴェルディの「ドン・カルロス」とか皆そうで、どれも抑圧される側の悲劇的結末で終わっていますよね。「ドン・カルロス」のストーリーだって、かなりヘンテコですよね。

>「これって本当にドニゼッティ?」
>ベルカントの曲
>重厚な合唱・重唱も圧倒的

つまりこれはイタリア・ベルカント・オペラではなく(歌唱もフィオリートは少ないでしょう)、フランス・グラントペラだという点を頭に入れて聴いた方が、解り易いと思います。後者の特徴は、5幕立て、バレエの重要さ、祭式・行列・戦闘などスペクタキュラー場面の存在、スペクタキュラーな舞台装置(この点演奏会形式はちょっと残念)、華麗なオーケストレーションなどです。グラントペラはイタリア・ベルカントから出発したスポンティーニ、ロッシーニ、マイヤベーアらが創り上げたジャンルですから、歌唱スタイルは、基本的にベルカントを引継ぎながら、装飾歌唱が減り、力強い朗唱が増しているのが特徴です。

>ヴェルディはこのオペラ見て「ドン・カルロ」を作曲したんじゃないのか
ヴェルディが直接念頭に置いていたのはマイヤベーアの「預言者」ですが、このオペラもパリ初演4年後に伊語版がスカラで大成功を収めていますから、知っていたでしょうね。

ロンドンの椿姫さん、dognorahさん、sardanapalusさん、小生の分も聴いて(1回観ただけでは今一つ解らないのです)、レポートお願いしますね!
by 助六 (2005-09-12 08:04) 

Sardanapalus

dognorahさん>
>ほんとに13日来られるんですか?DVD-Rでしたら郵送という手段も
はい、行きます!っていうか、全ては明日にかかっているんですけどね(笑)実際にもう一度聞きたいんですよ。特にザイーダとアバヤルドスのデュエットと、合唱が気に入ったので…CDは再来年まで待たなきゃいけないし!ということで、万が一行けなかったらDVD-Rは郵送させていただきます(^_^;)

ロンドンの椿姫さん>
>火曜日の代わりに行ったと思ったら
わはは、半分くらいはそのつもりでした(笑)聞いてみたら「こりゃもう一度聞きに来ないと!」って。椿姫さんの「何とかなる」を繰り返しながら明日論文頑張ります。

>カサローヴァは素敵でしょ?
もう、ファンになってしまいますよ!カッコイイ雰囲気の方ですね。役にも合っている声だと思いました。コヴェント・ガーデンにはよくきてくれるんですか?

>彼女とサイモン
私はもちろんこの2人目当てに行きます(笑)
by Sardanapalus (2005-09-12 09:15) 

Sardanapalus

助六さん>
いつも詳しい解説ありがとうございます~。勉強になります。

>作劇上の可能性を拡げる、挑戦と飛躍の機会
なるほど~。それで今聞いてみると、色んな要素がごちゃっと混ざっている感じがする訳ですね。しかも長いし!(これはグランドオペラの要素でしょうか?)今回は90分・40分・40分で区切ってましたけど、隣のおじさんは最初の開幕30分ずっと舟こいでました(笑)

>「何でもアリ」のオペラ・ストーリーの中でも、このオペラの台本は凄まじい
しかもコンサートですから、お間抜けなト書きが字幕で出るんです。もう、笑いこらえるのに必死でした!死ぬのは構わないのですが、落下死というのがちょっと余りにも情けないと言うか、どうせ「オペラ」なんだからそれこそ2人でデュエットでも歌いながら心中とかにして欲しいですね(笑)

>フランス・グラントペラだという点を頭に入れて聴いた方が、解り易い
そういえばバレエ曲も何曲かあったなぁ~。そこでおじさんはぐっすりだったわけですけど(笑)合唱も大人数でした。これをちゃんと演出つけてやったら凄そうですね~。

>>ヴェルディはこのオペラ見て「ドン・カルロ」を作曲したんじゃないのか
>ヴェルディが直接念頭に置いていたのはマイヤベーアの「預言者」ですが、このオペラもパリ初演4年後に伊語版がスカラで大成功
王族を題材にしようというアイディアや、王の親友の存在、やきもち焼きの男と結婚しつつ主人公に思いを寄せる女、大審問官、フェリペ2世(笑)、など、共通点を挙げだすとキリが無いのでやめますが、プログラムにも'Waiting for Verdi'という題のコラムがありました。当然「ドン・カルロ」好きの私は「もう一度聴きたい!」となってしまった訳ですが(^_^;)火曜日もいけたらその2を書きますので、待っていてください。
by Sardanapalus (2005-09-12 09:41) 

YUKI

ご無沙汰していました~。(^^;)
ドニゼッティの「ドン・セバスチャン」ご覧になられたのですねぇ。(^_^)
このオペラってフランス語のバージョンもあるんでしたっけ?
ドニゼッティのオペラもフランス語の台本のものもありますねぇ。(^_^)
ドニゼッティも王室ものの題材のオペラが多いですよねぇ。(^_^)
by YUKI (2005-09-12 22:19) 

Sardanapalus

YUKIさん>
お久しぶりです~(^_^)

>フランス語のバージョン
今回は正にその「フランス語」バージョンです(笑)音楽が盛り上がってくると早口言葉みたいになってたりしました(笑)ブレスとか大変そうだな~と思いながら楽しみました♪でも、CD録音のためノーカットで、長いんですよ~。

>王室ものの題材のオペラ
ドニゼッティといえば「愛の妙薬」のイメージでしたが、これからはシリアスな「王室もの」を色々聞いてみようかな~と思ってます。でも、映像じゃないと集中して聞けないかも(^_^;)
by Sardanapalus (2005-09-13 04:39) 

YUKI

ドニゼッティって特にイギリス王室もののテーマのオペラが目立ちますよねぇ。(^^;)
「アンナ・ボレーナ」とか「マリア・ストゥルダ」とか。。。
ドニゼッティのオペラは他では「連隊の娘」もフランス語バージョンがあったと思います。
確かパヴァロッティとサザーランド(だったかな?)のCDでフランス語のバージョンがあった様な。。。(^^;)
by YUKI (2005-09-13 13:13) 

Sardanapalus

>イギリス王室もののテーマ
YUKIさんのブログで紹介されているのを読んで、初めて知りました!どちらも全く聞いたこと無いですが、「ドム・セバスティアン」のことを考えると、音楽としては良さそうですね♪

>パヴァロッティとサザーランド(だったかな?)のCDでフランス語のバージョン
し、失礼ながらパヴァちゃんのフランス語…恐ろしくて聞けない(笑)
by Sardanapalus (2005-09-13 16:43) 

せり

マリア・ストゥアルダは以前放送されたのを録画して見ました(CDショップで正規版が市販されてました)が、なかなかおもしろかったですよ。ソニア・ガナッシ(=エリザベス)とレミージョ(=メアリー)の対決が迫力ありました。
ご覧になったドム・セバスティアンの筋読ませていただきましたが、すごいストーリィですね。初めて知りました。
ここで紹介してくださったディーマのCDは私の愛聴版です。ディーマのCDを聞いてることが多いので、オペラも全曲を聞いていないと、バリトンのアリアしか知らないものが沢山なんですよ。
by せり (2005-09-13 17:43) 

ロンドンの椿姫

「アナ・ボレーナ」は今年7月にロンドン塔でやってましたよね。初のTower of London Festivalとかで。こんなぴったりな舞台背景はないわけで、絵的には素晴らしかったことでしょう。でもしょっちゅう新聞広告が出てたので、きっと切符の売れ行きが悪かったろうと察します。だって60ポンドくらいしましたからね。だから私は行きませんでしたよ。お金だけじゃなくて、おそらく野外舞台で私の嫌いなマイク使用でしょうから。

カサローヴァはコベントガーデンにはこの7年で2回来ました。モーツァルトの「皇帝ティ-トの慈悲」とロッシーニの「シンデレラ」。でも久し振りです。日本には時々行っているようですが。
ったく、どいつもこいつもロンドンより日本にばっかり行って! しかもやっと来るかと思えばキャンセルだなんて・・。
by ロンドンの椿姫 (2005-09-13 22:38) 

dognorah

「アナ・ボレーナ」は私もロンドンの椿姫さんと同じ理由で行かなかったのです。かなり迷ったんですけど、やはり屋外というのは躊躇しちゃいます。
by dognorah (2005-09-13 23:37) 

Sardanapalus

せりさん>
じゃあ「マリア・ストゥルダ」は、テレビ中継を録画しまくっている母に聞いてみることにしましょう。

>オペラも全曲を聞いていないと、バリトンのアリアしか知らないものが沢山
そうですよね~。私は「真珠とり」とか全曲聞いたことがありません(笑)

ロンドンの椿姫さん>
>「アナ・ボレーナ」は今年7月にロンドン塔で
あ~!それで、どこかで見たタイトルだな~って思ったのかも。あそこでオペラ…テレビ中継でもしてくれたら見ますけど、60ポンドは高いなぁ。

>どいつもこいつもロンドンより日本にばっかり行って! しかもやっと来るかと思えばキャンセル
ですね~!ブルゾン、コヴェント・ガーデンのページでも「珍しく登場!」とか書かれていたのに…。コッラード=カルーソも良かったですが、ブルゾンじゃなきゃCDが売れないでしょう(笑)どうするのかな。

dognorahさん>
>やはり屋外というのは
しかも高いし。これで6ポンドならまあ、いっか、と思えるけれど、60ポンド払って野外でオペラ…しかもロンドン塔ですもんね。
by Sardanapalus (2005-09-14 19:10) 

rosina

フィリアノーティ、これで御聴きになってたんですね。
確かに、彼は高音を得意とする歌手ではないとは思いますが、どうやら最悪の日だったようですね。ただちゃんと出る日に当ると(笑)、出る時もあって、その場合はファルセットーネとかじゃなくて胸声か?と思うような感じの高音なのです。これが出るか、出ないかと言う所が非常にスリル満点^^;;。

しかし、オケと合唱に声が掻き消されていたとしたら、『ドン・カルロ』、それも繊細なスイス・ロマンド管弦楽(グリゴーロ君が出演したたジュネーヴ大劇場のドン・カルロ)なんかじゃなくて、スカラ座のオケ+ガッティの指揮となると・・・ちょっと心配になって来ました。
by rosina (2008-09-12 09:28) 

Sardanapalus

rosinaさん>
よくぞ昔の記事を見つけてくださいました。そうなんです、この公演(2回)が私の初フィリアノーティだったんです。この日はあのアリアで2度も声がひっくり返っちゃったんです(^^;)ちなみに、初日よりも2日目のほうがよかったですよ。それでも、本調子ではなかったでしょうけど。ちなみに、2日目の記事は↓です。聞き終わって興奮した状態で書いているのでいろいろと暴走気味ですが。
http://sardanapalus.blog.so-net.ne.jp/2005-09-14

フィリアノーティは全体的にとても魅力的な声だと思ったので、高音だけが残念でしたね。

>スカラ座のオケ+ガッティの指揮となると・・・ちょっと心配
私は優男カルロ大好きなので(笑)、フィリアノーティが歌うならスカラ座オケでもガッティでも何でもOKですけど、かき消されてしまうところもあるかも?批評家たちには受けないかもしれませんね。
by Sardanapalus (2008-09-12 20:58) 

rosina

>私は優男カルロ大好きなので(笑)

私も〜^^(爆) グリゴーロ君の優しいカルロ王子が印象強く残っちゃったので。もしスカラ座+ガッティが正攻法の『ドン・カルロ』で来たら、フィリアノーティ、やっぱり危ないですね、きっと。

先週末、ついにグリゴーロ君を聴いて来ましたが、彼、カルロは優しく歌っていたけど、エドガルドの方は、意外と力強く声量があるのでびっくりしました。あれなら、声量的にはガッティ+スカラ座でも大丈夫かもしれないです。それと、高音がフィリアノーティのように不安定でないのは強みだと思います。

フィリアノーティも数年前迄は高音だってちゃんと出ていたのに・・・
by rosina (2008-09-24 00:24) 

Sardanapalus

rosinaさん>
>>私は優男カルロ大好きなので(笑)
>私も〜^^(爆)
うふふ、実はけっこういる、優男カルロ派なんですよね。

>先週末、ついにグリゴーロ君を聴いて来ました
旅先でもブログ記事だけは読ませていただいていました!入り込んだ役作りだったようですね。しっかりと役を演じきってくれる歌手は好みなので嬉しいです~。

>高音がフィリアノーティのように不安定でないのは強み
>フィリアノーティも数年前迄は高音だってちゃんと出ていたのに・・
あはは…そんな愛の鞭を(^_^;)やはりフィリアノーティは声質が変わってしまったのでしょうか?まだ声が下り坂とかいう年齢じゃないと思うんですが。
by Sardanapalus (2008-09-27 22:33) 

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