SSブログ

オペラ「西部の娘」 [オペラ(実演)]

引越しも昨日で無事に終わり、今日は当日券でロイヤル・オペラの「西部の娘」を見てきました!明日は日本に帰るのでちょっとばたばたしていて詳しくかけませんが、軽く報告だけしておきます。

まず、装置が立派!(笑)正に「マカロニ・ウェスタン」の映画そのままの酒場や鉱山が出てきて、圧倒的です。それから、歌手もいいです!一番喝采を浴びていたのは歌と演技に大熱演のホセ・クーラ(Jose Cura)@ラメレツでした。彼のどすの利いたテノールは、お尋ね者にぴったり!アリアも気持ちよく歌いきってくれてキャラクターとしてはまり役でした。主人公ミニーのアンドレア・グルーバー(Andrea Gruber)も、最初は大人しめだった声も次第に調子をあげてきて、ポーカーのシーンなどは大迫力でした。保安官ジャック・ランスのマーク・デラヴァン(Mark Delavan)も、ミニーに言い寄るところとかはいやらしさ満載でした。声も所々弱いかな、と感じるところもありましたが、基本的には役作りもしっかりしていて楽しめました。

ただ、つい先日かなり迫力のある豪華キャストのコンサートパフォーマンス「ドム・セバスティエン」を聞いてしまったので、カンパニー全体としてのレベルはちょっと物足りなかったです…(^_^;)それでも、豪華な装置に満足の行くプリンシパル歌手達で、音楽としては楽しめました。話の筋は、まあ「マカロニ・ウェスタン(西部劇)」ならこんなもんでしょうかね(笑)

本当ならあらすじも書きたいのですが、今日はもう夜遅いので、また日本から追記します。では、明日は日本に向けて出発!ああ、楽しみだな~日本のご飯♪


ちょっとごたごたしました(詳しくは別記事参照^_^;)が、無事日本に帰って来ました。ということで、続きをどうぞ↓

あらすじは…省略して良いでしょうか(笑)いや、まあ西部劇です。えっと、炭坑町の酒場の名物美人娘ミニー(Minnie)が、ある時ふらっとやってきた素性の知れない男ジョンソン(Johnson)と恋に落ち、二人は良い仲になるわけですが、実はその男はお尋ね者の賞金首ラメレツ(Ramerrez)だった!ということでミニーに片思い中の保安官ランス(Rance)と炭坑の男達はジョンソンを処刑しようと様々な計画を立てる。負傷したラメレツをミニーがかくまったり、その身柄を賭けてミニーとランスがポーカーしたりするのですが、結局処刑の直前でミニーが止めに入って結局ラメレツとミニーは仲良く旅立っていく、というような話です。とにかく西部劇です。あまり細かいことにこだわらない方が良いです(^_^;)

一応主役3人の事は簡単に上に書きましたが、他に良かったのは詩人(何て言うのかな?流しの歌手です)のウォレス(Wallace)を歌ったジョナサン・レマル(Jonathan Lemalu)でしょうか。最初は「あら?」と思うほど印象に残らない声だったのですが、後半は彼の声も調子が出てきたのか、要所できっちりと締めてくれて良かったです。

相変わらずツッコミの私が話の筋にツッコミだすときりが無いのですが、取りあえずミニー、ポーカーでイカサマは駄目でしょ。それから、ラメレツ、大怪我でミニーの家に転がり込んできて「扉は閉めるな、ここからはすぐに出ていかなくちゃならない」ってそりゃどう見ても無理ですよ。ランスはいいかげんにその自分一番の考え方を止めなさい。意図してなのかよく分かりませんが、芝居の上手いクーラのおかげで、ダンスシーンも酒場でもミニーの家でも、笑いどころがいっぱいで、客席はちょっと入場料の高いイタリア語の娯楽西部劇を見に来たという感じで気軽に見ていたようでした。私は相変わらずの当日券でしたが、朝一番に行ったらなんとその日は2時からの発売…そんな~と思いながら、一度家に戻ってスーツケースの荷造りをしてのんびりお土産を買いがてら再び出なおしました(笑)おかげで当日券にしてはちょっと高めの25ポンド(5000円)でしたが、席は最上階中央の、音響も見え方もとても良い席で大満足でした。セットも大きかったのでこれくらいが値段を考えると一番良かったです。日本での休暇の前に、楽しいオペラを楽しめて良かったです☆

            
暗いですがカーテンコール:左からデラヴァン、グルーバー、合唱指導者、パッパーノ、クーラ


nice!(0)  コメント(16)  トラックバック(3) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 16

kaori@中国

日本生活楽しんできてね~♪私も今月はじめに10日間ほど帰ってました。万博行ったり、あぁ、中部空港でもちろんナゾの旅人グッズ?を買ってしまいましたよ。今はモリゾー・キッコロとの限定コラボグッズが売ってるよー。
ロンドンに引越しって、これからの計画は???お仕事?
私も翻訳の仕事が本格的になってきたよ。結構毎日忙しい!!あれ、もう帰る時間??てなかんじ。
by kaori@中国 (2005-09-19 10:41) 

dognorah

引越しやって、更にオペラに行くというのはほんとに活動的というかヴァイタリティいっぱいですね。私は10月1日の予定なのでまだ大分先ですが、かなりよさそうな気配で、今から楽しみです。
by dognorah (2005-09-20 03:26) 

Sardanapalus

kaoriちゃん>
>今月はじめに10日間ほど帰って
ってことは会えないのか~。残念だよぅ。でも、私もまた万博行ってくるね。

>ナゾの旅人グッズ
もういくつか持ってる(笑)今度も買って帰るつもりだよ!コラボグッズも狙ってみようかな。

dognorahさん>
>引越しやって、更にオペラ
あはは、そのせいかなかなか波瀾に富んだ帰国でした(笑)無事に着いたわけですから文句は無いですけどね~。恥ずかしい経験でした。「西部の娘」は歌手のキャラがはまっていて良かったですよ。ストーリーに期待してはいけませんね(笑)ま、「ドム・セバスティエン」の最期よりは遥かにマシですが!
by Sardanapalus (2005-09-21 22:12) 

おかえりなさーい♪
まだいくらか夏の名残がありますから、暑さを存分に楽しんでいってくださいね。波乱の帰国の後、さっそくのレポをありがとうございました!!
>>ダンスシーンも酒場でもミニーの家でも、笑いどころがいっぱいで、
…い、いったい何をしたの~~?興味津々ですっ。
>>ってそりゃどう見ても無理ですよ
(((((((^^;爆)ホントホント、それなら入ってくるなって!
by (2005-09-21 22:38) 

Sardanapalus

りょーさん>
ただいまです~。まだ暑くてちょっと嬉しいです。かき氷♪(シツコイ奴!)
>…い、いったい何をしたの~~?
あう~説明できないのがもどかしいです!ええと、何というか小技が上手いのかな?ちょっとした仕草が可笑しくて、客席はかなりウケてました。怪我してミニーの家に転がり込んできた時は、正にドアが空くのと同時に倒れこんできて、そのまま置きあがれないのに「ドアを閉めるな!」とかかっこつけちゃって(笑)客席は「そりゃ無理じゃん!」と総ツッコミでしたよ~(^_^;)
by Sardanapalus (2005-09-21 23:06) 

>>ちょっとした仕草が可笑しくて、客席はかなりウケてました
う~んう~ん、観てみたいっ。
昨日は仕方ないので(笑)ドミンゴのの映像を見ましたよ。セットは同じなんですもんね。ふーん、しょっぱなからディックのアリアの旋律が流れるんですねぇ。字幕がラメレツになってたのでそう信じてましたけど、後ろに張ってあったREWARDの張り紙にRAMIREZって書いてあったから、(途中で$5000が$10000に書き換えられるのが面白いですよね)ラミレツが正しいのかな~?みんなラミレツって発音してる気がする・・・。けどいま、ROHのサイトであらすじを見たら、Ramerrezって書いてありました。???何故?
by (2005-09-22 15:12) 

Sardanapalus

ドミンゴの映像、家にもあるはずなので見てみますね。
>後ろに張ってあったREWARDの張り紙にRAMIREZって書いてあった
えっ、そうなんですか?私はオペラグラスを忘れたので細かいところがチェックできなかったんですけど、今回のスペルはどうだったかな?う~んう~ん、思い出せない!(>_<)カタカナ表記だと難しい名前であることには変わりないですね。ラメレツでいいと思いますけど…。イタリア語綴りかな?でもだったらジョンソンは…。ラメレツの名前よりも、あらくれ工夫たちが皆「ハロー」「ハロー」と挨拶しながら登場することとか、本当のアメリカ人のランスが「ミステール・ジョンソン(Mr Johnson)」と発音していることの方が気になって可笑しかったです(笑)
by Sardanapalus (2005-09-23 14:30) 

わぁい、写真ありがとうございます!・・・い・・・、いただいて行ってもいいですか・・・?
by (2005-09-23 22:27) 

Sardanapalus

りょーさん>
私的な目的でしたらどうぞ~。カーテンコール、暗かったし、遠かったので顔が判別できるような写真じゃなくてごめんなさい。ポスターはかっこいいですよね♪
by Sardanapalus (2005-09-24 00:41) 

ありがとう~~。マイドキュに大事にしまわせて頂きました。顔?いいんです、みえなくてもじゅうぶん判別つきますから・・・(笑)話を引きずっちゃってゴメンナサイネ^^;ミステール・Jの歌に、ほんの一瞬、「オペラ座の怪人」にちょこっと似た旋律があるけど、どうやって歌うのか、楽しみです。
by (2005-09-24 00:57) 

ロンドンの椿姫

私も先週行ってきました。皆役にぴったりの配役で、芝居面は充実してましたね。そのときの記事をトラックバックさせて頂きました。
by ロンドンの椿姫 (2005-09-26 04:13) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
TBありがとうございます。ロンドンの椿姫さんの分かりやすくて楽しいあらすじは皆さん必読ですよ!TBからどうぞ。この公演、演技も重視の私には嬉しいキャストでした。私の次のROHはロンドンに帰ってすぐに「マスカレード」ですが、もうご覧になりました?
by Sardanapalus (2005-09-26 16:01) 

ロンドンの椿姫

マスカレードは今日(26日)行きます。仕事が忙しくて、着物に着替える時間があるかどうか。まだストーリーも読めてない。きれいで楽しそうな舞台なので、双眼鏡も忘れずに、と。今日はそんなに舞台に近い席ではないですからね。
「西部の娘」は至近距離でしたが双眼鏡で顔のどアップ見ました。ミニー役のグルーバーの皺から判断すると、彼女50歳越してるかも・・。
by ロンドンの椿姫 (2005-09-26 22:13) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
>きれいで楽しそうな舞台
ROHは2演目続けてミュージカルっぽいオペラを上演ですね(笑)マイクを使わないミュージカルといったところですか。ロンドンに帰ったら見るのが楽しみです。

>ミニー役のグルーバーの皺から判断
私はうんと遠くの席で、双眼鏡なしでしたから、適度にごまかされて違和感無かったですよ(笑)でも、確かに若い娘にしてはあまりにも姉御っぽかったかな?
by Sardanapalus (2005-09-27 11:29) 

こんにちは、やっと記事を書きましたので、TBさせてください^-^
by (2005-09-28 15:24) 

Sardanapalus

りょーさん>
TBありがとうございます!詳しいフォローがいっぱいで素晴らしいです。そういえば、英語の記事を読むと言っていて読んでません(^_^;)だめじゃん!近いうちに読んでコメントしに行きますね~。
by Sardanapalus (2005-09-29 19:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。