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オペラ「ドン・カルロス」 [オペラ(音源・映像・その他)]

Don Carlos (Sung in French) (Sub)先日の「ドン・カルロ」のラジオ放送に、ブログ仲間のりょーさんの記事を読んだら、思いっきりヴェルディブームが来てしまいました!ので、早速私をオペラファンにした元凶(笑)の映像のひとつを記事にしました。(他はフェラーラの「ドン・ジョバンニ」スカラの「魔笛」)フランス語版で、普通より幕がひとつ多い5幕構成のグランドオペラになってます。メロディが微妙に違ったり、イタリア語版では削除されてしまったシーンが満載の、正に完全版と言うに相応しい構成です。イタリア語版を知った後だと、かなりゴチャゴチャしている印象ですが、私はこれが「ドン・カルロ(ス)」初体験だったので、私の中では今でもこの5幕版がデフォルトです(笑)

何が良かったって、そりゃ西洋史好きにはたまりませんよ、この話(^^)スペイン・ハプスブルク王朝最盛期のフェリペ2世とその息子カルロスをはじめ、登場人物はほぼ実在しています。エリザベッタ(スペイン名はイサベル)も、本当に息子から父親に嫁ぎ先が変わってます。まあ、実在したカルロスはちょっと狂人だったとかいう話ですけど。主要人物で唯一の例外はポーザ卿ロドリーグで、彼はシラーの創作人物。まあ、こんなカッコイイやつはそうそういないってことですね(笑)

オペラの背景としては、フェリペの歌詞に出てくる通り、世界(ヨーロッパ)の半分はスペインのものだった最盛期の末期。高校で世界史をやった人なら、新大陸(アメリカ)の発見、スペインの無敵艦隊、スペインのフランドル併合と独立運動、なんて辺りは記憶にあるのではないかと思います。スペインはカトリックですが、このオペラで重要な役割を果たすフランドル(今のベルギーとオランダ、いわゆる「フランダース地方」)は、キリスト教の新派のプロテスタントの一大拠点でした(地図はこちら)。教会組織を通さず、個人と神の直接的な信仰を主張するプロテスタントの思想は、その教会制度と王政が密接に関わりあって政治を執り行っていたカトリックの国にとっては邪魔なことこの上ない訳ですし、独立運動なんて始められた日には、そりゃ王様の頭にくるというわけです。そんな背景もあって、最後まで抵抗が強かったフランドル地方を平定しようと躍起になったのがフェリペ2世。彼はものすごくカトリック信仰の厚い王様だったようで、エスコリアルという巨大な修道院兼宮殿みたいなものまで作ってしまったほどです。(詳しくはこちらの記事のコメント欄参照)フェリペがフランドル帰りのロドリーグに「大審問官に注意しろ」というのは、プロテスタントに共感している素振りをおおっぴらに見せるな、ということでしょう。こういった、普段の生活には全く役に立たない歴史の知識が、オペラを見るときには何よりも有用だったり(笑)そういった意味でもこのオペラは正に私の好みのど真ん中、しかもロドリーグのかっこよさに惚れてしまったので、当時は家に帰ってくると毎日ビデオを見てました(^_^;)今でも「ドン・カルロ」は私の好きなオペラトップ3に入ります。(今年5月の豪華絢爛な「ドン・カルロ」@テアトロ・レアルの感想はこちら

で、この映像の歌手陣ですが、全体的に歌唱について文句はありません。脇までしっかり歌っていると思います。この演出では、フランドルの勅旨たちの合唱から庶民まで巻き込んだ大合唱に盛り上がっていくシーンが大好きです。ドン・カルロスはロベルト・アラーニャのへたれっぷりが説得力満点。本当にアラーニャのフランス語の役は良いですね~。役作りもしっかりしているし、気合が感じられます。ロドリーグのトーマス・ハンプソンは、とりあえずデカイですが、長髪のカツラでこちらも好演しています。アラーニャとのコンビは、正に頼りない弟を見守るどっしりした兄貴って感じ。女性の扱いもお手の物、処世術に長けた人物っぽいです。フィリポ2世はホセ・ファン・ダム。背は小柄ですが、王としての威厳が感じられる役作りです。悩んでいる時などは、その小柄なところが効果抜群ですね。エリザベッタはカリタ・マッティラ。気品もあって、声も出て、演技も出来て、良いですね!大好きです!そしてエボリのワルトラウト・マイヤー。女の怖さが良く出ています(笑)こういった役はワーグナーのオペラで慣れっこなのかなぁ?大審問官のエリック・ハーフヴァーソン→は怖いというより気持ち悪い(^_^;)あれです、「スター・ウォーズ」のジャバ・ザ・ハットとか、暗黒卿みたいな感じでもはや人間じゃないような雰囲気。

演出も、色の使い分けの上手い、センスのいいものでした。女官達のベールのデザインとか、火刑場での位置関係とか、面白いし飽きません。とりあえず、このオペラの筋をちょっと書いてみました。…長いです。


栄華を誇るスペイン・ハプスブルク朝の王子ドン・カルロスは許婚のフランス王女エリザベッタのもとへとお忍びでやってくる。初対面でたちまち恋に落ち、お互いが婚約者であることを知り喜ぶ二人だが、エリザベッタの結婚相手はカルロスではなく王のフィリポ2世に変更されてしまう。

 

スペインでエリザベッタへの思いを胸に悶々と日々を過ごすカルロスに、親友ロドリーグが戦地フランドルから帰ってくる。カルロスの秘密を知ったロドリーグは驚きながらもカルロスの力になることを誓う。一方エリザベッタもカルロスへの想いを隠しながら、エボリ公女達の明るい雰囲気に交わることが出来ずにいた。ロドリーグのとりなしによってエリザベッタとカルロスは2人きりで話をするが、迫るカルロスに「私が欲しいなら王を殺しなさい!」と退けるエリザベッタ。直後にフィリポが王妃が一人でいることを咎め、フランスからついてきた侍女を追放してしまう。その後、人払いをしてロドリーグがフランドルから帰ってきた本当の理由を問いただすフィリポ。「これ以上地獄を作り出すのはやめてくれ」と宗派間戦争に反対するロドリーグの正直な語り口に好感を持ったフィリポは彼に王妃とカルロスの仲を見張るように命令し、大審問官に気をつけるようにと助言する。

新教徒たちの火刑が行われる日、気分のすぐれないエリザベッタのベールを被ったエボリ公女をエリザベッタと勘違いして、庭で愛の言葉をささやくカルロス。カルロスの熱心さに喜ぶエボリだったが、人違いだと知るとカルロスとエリザベッタの関係を口外すると脅しにかかる。そこへロドリーグが駆けつけ、あわやエボリを刺し殺すところまで行くが、結局思いとどまり、ロドリーグはカルロスからフランドル関連の書類を受け取って皆それぞれ解散する。盛大な火刑の式典が行われる中、フランドルからの勅旨達を率いたカルロスが乱入し、王の慈悲と戦争の終結を懇願するが、王は頑としてはねつける。業を煮やしたカルロスが剣を抜き、王に迫ると、意外にもロドリーグがカルロスを押さえ、フィリポは彼を公爵に格上げする。カルロスは捕らえられ、牢屋へ入れられる。

フィリポはエリザベッタの心がカルロスにあることを見抜き、苦悩する。更に、大審問官にロドリーグを始末するようにと言われ激昂する。大審問官と入れ違いにエリザベッタがやって来て宝石箱が盗まれた、と訴えるが、実はそれは王の計画だった。宝石箱の中のカルロスの絵姿を責めるフィリポの怒りの激しさに、エリザベッタは失神、フィリポが助けを呼ぶとロドリーグとエボリが飛んでくる。エリザベッタの苦悩する姿を見て改心したエボリは、宝石箱を盗んだのは自分であることと、カルロスを愛していること、そしてフィリポの愛人でもあることをエリザベッタに打ち明ける。エリザベッタは彼女に修道院に行くか国外追放か、どちらかを選ぶように告げる。エボリは修道院へ行くことにするが、その前に牢屋にいるカルロスを助けるために民衆を蜂起させようとする。

カルロスの牢屋にロドリーグが訪れ、フランドルの反乱の首謀者を自分であるかのように細工したので、すぐに別れがやってくるだろうということを告げる。事実を王に話すというカルロスをなだめ、自分の代わりにフランドルを救って欲しいと頼むロドリーグ。思わず涙を流すカルロスに「あなたの身代わりで死ぬのなら本望だ」と言い切るロドリーグだが、言い終わらないうちに暗殺者の銃弾に倒れる。最期にエリザベッタが明日サン・ジュスト修道院でカルロスを待っていることとフランドルの未来を頼むと告げてロドリーグは絶命する。フィリポが反乱の真犯人は処刑された、とカルロスに剣を返そうとするが、カルロスはロドリーグが自分の身代わりで死んだことを暴露し、無実の者を殺したフィリポの行為を責める。ショックを受けたフィリポは「この男だけが私には宝だった」と嘆くが、既に後の祭り。そこへエボリ率いる民衆がなだれ込み、カルロスの解放を迫るが、大審問官の一括で暴動は沈静化。

翌日、サン・ジュスト修道院で、カルロスはロドリーグの遺言通りフランドルの復興に尽力することをエリザベッタに告げる。すぐに出発するというカルロスに「永遠にさようなら」と別れを告げるエリザベッタ。そこに待ち伏せていたフィリポと大審問官が手下を率いてなだれ込み、カルロスを捕らえようとするが、そのとたんカルロスはフィリポの父、カルロス5世の墓へと引き込まれていってしまう。「彼の魂の平安はこの中にある」という声が響く中、幕。

あ~長い!(笑)こうして書くと、いっぱいはしょってるのにどうしても長くなっちゃうんですよねぇ。記憶に頼って書いているので重要なところが間違っているかもしれないし、また明日以降色々訂正、書き足ししていくかもしれません…。


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コメント 10

Sardanapalusさん、すばらしい解説をありがとうございます!
おー、初ドン・カルロ(ス)は同じくこの映像でしたか!私もこれがデフォルトかも。イタリア語版でも5幕版あるんだけど、フランス語よりは端折られてるんですよねー。仏語版の長さがいいんだけどなー。
にしても、とにかくロドリーグには惚れますよね(笑)
>>火刑場での位置関係
あれほんとに良く出来てましたね。どけどけ、って人ごみを掻き分けて飛び出してくるロデリーグとか、いつの間にかフィリペの裳裾を引っ張ってお願いしてるエリザベッタとか。
>>歴史の知識が
すごいすごい。私はこのオペラ見て慌てて世界史年表を引っ張り出してしまいました(笑)
>>ハーフヴァーソン
ほんとに不気味だった(笑)カーテンコールですっくと背中のばしたのを見て「あ、意外に若い」と思いました(笑)あのアルヴァレス出てるリゴレットのスパラフチーレですよね。あのスパラフチーレは素敵(←語弊のある表現だけど)だったんですよねー。
by (2005-11-09 20:32) 

Sardanapalus

nice!ありがとうございます!好きなものはついつい長文になってしまいますね(^_^;)

>仏語版の長さがいい
これに慣れてると、イタリア語版は物足りないですよね。先日のクリーヴランドの放送のように一番端折っちゃうと、フィリポがロドリーグの死を悲しむシーン(ここの出だし「レクイエム」に似てるメロディですよね)が無かったりしてガッカリです。ここは入れてくれ~!

>とにかくロドリーグには惚れます
このオペラが好きな人でロドリーグ嫌いな人はいないでしょう!(笑)本当に、シラー(原作者)ありがとう!です。

>>火刑場で
シンプルなのに効果的、という演出でしたよね。必死で人ごみを掻き分けてカルロスの元へ行くロドリーグを、「間に合うの!?」とドキドキしながら見たのを思い出します。

>>ハーフヴァーソン
>ほんとに不気味
ですよね。体はずっと二つ折りだし、2本の杖がまた怪しい(笑)
そう、あのゴキブリ「リゴレット」の暗殺者です。この前生で聞いたんですけど、深いバスで素敵でしたよ~。
by Sardanapalus (2005-11-09 20:45) 

keyaki

わーー、こちらも力作!

お二人ともフランス語版が刷り込まれちゃったんですね。
私はやっぱりイタリア語版がいいな。

>一番端折っちゃうと、フィリポがロドリーグの死を悲しむシーン(ここの出だし「レクイエム」に似てるメロディですよね)が無かったりしてガッカリです。ここは入れてくれ~!

1幕のこと?
1幕端折ってもフィリポがロドリーグの死を悲しむシーンはある場合もありますけどね。
私としては、4幕版でもOK です。理由は・・(笑
by keyaki (2005-11-10 01:14) 

Sardanapalus

keyakiさん>
やっぱり最初に繰り返し見たので、フランス語版の方が歌詞の乗り方が自然だな~って思ってしまうんです。

>>一番端折っちゃうと
>1幕のこと?
いえ、一番短いバージョンだと、ってことです。それだと、

ロドリーゴ死ぬ→カルロ、フィリポに詰め寄る→民衆なだれ込む

となるので、フィリポはロドリーゴが死んだのはどうでも良いのね、って感じになっちゃうじゃないですか。フィリポ好きとしてはロドリーゴの死を嘆くあのシーンは入れてあげて欲しい(笑)今年のテアトロ・レアルでの4幕版の公演も、ここはありました。

>私としては、4幕版でもOK です
カルロに興味の無い私も1幕は無くてOK!ですよ(^_^;)1幕無いとロドリーゴもすぐに出てくるし~(笑)
by Sardanapalus (2005-11-10 03:18) 

ヴァラリン

私もイタリア語4幕版が好きです…
理由は、最初にこのパターンに馴染んでしまったことと、エリザベッタとカルロの「過去」は、見る側が既に織り込み済みということで(例えばトリスタンとイゾルデの「過去」みたいにね)いいんじゃないかなって思います。あまり必然性を感じないのです…
その方が、ドラマ的には格調が高くなる気がします。

>このオペラが好きな人でロドリーグ嫌いな人はいないでしょう!

ふふふ…ここにひとり、ヘソマガリガイルワヨ(^^;
理由?日和見主義者に見えません?どっちつかずというか…

フィリッポもロドリーゴも、つけられている旋律はステキだと思いますけどね…それとこれとは別なのです。私の中では(笑)
by ヴァラリン (2005-11-10 06:52) 

Sardanapalus

どのバージョンが好きかというのは、やっぱり最初に刷り込まれたものが関係してきますよね。

>ロドリーグ嫌いな人
>ふふふ…ここにひとり
わ~~~!そんな(^_^;)まあ、ぱっと見では確かに日和見主義っぽいですけど、それは多分歌手にもよるかと(笑)だって、一応ロドリーグはカルロスを助けると決めた後、ずっと彼のために行動してますよ~。エリザベッタと会えるようにしてあげて、秘密を暴露しそうなエボリを脅して、カルロスが早まった行動をしそうになった時(王殺しは絶対死刑)には止めてあげて、大車輪じゃないですか(笑)フィリポに気に入られたのは彼に対して媚を売らないからですし~。カルロスとロドリーグは双方向で繋がってますけど、フィリポは完全に片思いですよぅ(笑)
by Sardanapalus (2005-11-10 07:28) 

euridice

盛り上がってますね。このオペラ、熱心なファンが多いと思います。私? 大好きになってもおかしくないと、自分でも思うんですけどね・・^^; これでも相当努力?!しました。アリアとか重唱、とっても好きなのありますし、観れば見たで楽しめることは間違いないところです。

最初が真っ暗に近いザルツブルク(カラヤン)だったのがいけないのかしら??? CDは全曲通してちゃんと聞いたものはないですね〜〜 録画をカセットにして通勤時に聞いてました(これ、努力の一環です・・)新国立劇場にも行きました。なかなか豪華で、エリザベッタ(パオレッタ・マッローク)は美しかったし、エボリの藤村実穂子さん、すばらしかったです。フェリペ2世の妻屋さんには注目で、急遽、藤原歌劇団のカプレーティ家とモンティッキ家に出かけちゃいました。カルロ役だった佐野さんも出てて、こっちの佐野さんのほうが何倍もかっこよかったです・・カルロの時は、なんだかシナを作ってるのがおかしくって^〜^)}}}} そうそう、ロドリーゴはブルゾンでした。
by euridice (2005-11-10 08:03) 

Sardanapalus

>CDは全曲通してちゃんと聞いたものはない
ああ、それは私のワーグナーへの反応と似ている(笑)題材から言っても、ワーグナーのオペラは私の好みのはずなんですけどね~。部分部分はカッコイイ!とか、素敵!とか思っても、それが続かないんですよね~(>_<)ただ単にヴェルディの音楽が好みなだけ?(笑)

>新国立劇場
>なかなか豪華
あ、この公演はホームページで写真を見ました!そうそう、ブルゾンがロドリーゴだったですね、ちょっとおじいさんじゃないかしら、と思ったんだ(笑)佐野さんのカルロは見てみたいです。佐野さんといえば、こちらに来て最初にホームステイした時一緒になった子が佐野さんの親戚で、「すぐに歌いだす、うるさいおじさん」と言っていたのを思い出しちゃいました(^_^;)そんなにすぐ歌ってくれるなんて羨ましい!と感じたのは言うまでもありません。
by Sardanapalus (2005-11-10 09:03) 

>>今年のテアトロ・レアルでの4幕版の公演も、ここはありました
へぇぇ、4幕イタリア語版でも、あのレクイエムの曲が入ってるのがあるんだ~。ハイティング盤の、5幕版だから入ってると思ったのになかったのでかなり残念だったんですよ。
>>最初に繰り返し見たので、フランス語版の方が歌詞の乗り方が自然だな~って
そうそう(笑^^;)フランス語で作ったんだって言うのも自然に納得と言うか^^;とはいっても、フランス語なんにも分からないんで歯がゆいですけどね。
でも、カルロとロドリーグの重唱で「~アレヨ~」っていうのとか、エボリを人違いするところで「アジャメーアジャメー」と歌うのとか、イタ語版ではまったく違う歌詞なのでちょっとツマンナイのです。
>>「過去」は、見る側が既に織り込み済み
シラーの戯曲にも出てこないんですね。ちょっと一言触れられるくらいで。でもカルロも気になるりょーとしてはちょっとこのシーンカットして欲しくない…(けど、5幕版だとカルロのアリアがなくなっちゃうんですよねー、最初に移調してちょろっと歌われるだけで)
by (2005-11-10 10:45) 

Sardanapalus

りょーさん>
>4幕イタリア語版でも、あのレクイエムの曲が入ってるのが
あったんですよ!(笑)見る前は4幕版だからあそこ無いのよね~と諦めていたので嬉しかったなぁ。このシーンは民衆がなだれ込んできてもロドリーゴの死体がず~っと舞台上にあって、カルロもフィリポも周りのことはどうでもいい!って感じの演出になっていて印象的でした。

>フランス語なんにも分からない
私もですよ(笑)だから、響きだけで「いいな~」って楽しんでます。
>カルロとロドリーグの重唱で「~アレヨ~」っていうのとか、エボリを人違いするところで「アジャメーアジャメー」と歌うのとか
そうそう!あと、ロドリーゴがフィリポに詰め寄るところはフランス語のメロディの方が自然な盛り上がり方で好みです。

>>「過去」は、見る側が既に織り込み済み
>シラーの戯曲にも出てこない
戯曲にないというのは結構意外ですね。ヴェルディはあの1幕のアリアを作りたかったのかな?
by Sardanapalus (2005-11-10 20:19) 

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