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キーンリーサイドいろいろ(3) [Keenlyside]

最近また色々と情報がたまってきたので、久しぶりにサイモン・キーンリーサイド(Simon Keenlyside)の今後の予定記事を書いてみようかと思います。最近面白いインタビューがファンページに登場したのでそちらの紹介も入れてみました。


<ラジオ・テレビでの放送予定>

  • この中では、個人的には本放送を逃したシューベルティアーデの「冬の旅」の再放送が一番嬉しいニュースですか。またマルティノーがピアノだし♪ガラ・コンサートは当時ロンドンにいたオペラ歌手達とロイヤル・バレエのスター達が大集合といった感じで豪華なガラだったという感想をネットの掲示板で読んだのを覚えています。そうそう、「仮面舞踏会」のプレミア間近だったのでマッティラ、M・アルヴァレス、ハンプソンも出てました。NHK-FMで放送のマーラーの歌曲たちは今年の春の1週間で5カ国をツアーした公演の録音ですね。

ラジオ

12月19日(月)19:20-21:00 
NHK-FM
マーラー歌曲(リュッケルト歌曲集と「子供の不思議な角笛」からの抜粋)
リヒャルト・シュトラウス「アルペン交響曲」
グスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラ
フランス・ウェルザー・メスト指揮
サイモン・キーンリーサイド
※情報提供haruさん。ありがとうございます。っていうか私聞けませんけど(T_T)

12月29日(木)19:30 (日本時間30日午前3:30)
Oe1
シューベルティアーデ・シュヴァルツェンベルク2004(2004年6月17日収録)
シューベルト「冬の旅」
サイモン・キーンリーサイド
マルコム・マルティノー(ピアノ)
Schubertiade Schwarzenberg 2004
Schubert 'Die Winterreise D911' 
Simon Keenlyside (Baritone), Malcolm Martineau (Piano)

テレビ

12月26日(月)
BBC4
ロイヤル・オペラハウス ツナミ救援ガラ・コンサート(2005年3月27日収録)
サイモン・キーンリーサイド「私は街の何でも屋」(「セヴィリアの理髪師」より)
Royal Opera House Tsunami Relief Gala Concert
Simon Keenlyside 'Largo al Factotum' from 'Il Barbirere di Siviglia'


<雑誌>

  • 今月号の「音楽の友」「モーストリークラシック」のどちらにも来日公演の記事が載っているようです。


<その他色々>

  • バイエルン国立歌劇場のホームページで見れるOpernTVに、日本公演の特集をしているものがあります。ページの上から3番目の項目をクリックして、接続速度を選んでご覧ください。キーンリーサイドは、小泉首相が「タンホイザー」のキャスト訪問しているシーンで一瞬映ってます。
  • このブログからもリンクしているキーンリーサイドのファンサイトに、面白いインタビューが載っています。バイエルン国立歌劇場の会員限定のトークイベントなのでドイツ語で話していますが、ページ上では英語表記です。会場の和やかな雰囲気と、録音された自分の歌声に拒絶反応を示すキーンリーサイドの行動、作品や指揮者について、ボリショイ歌劇場でリサイタルを行った時の守衛との爆笑のやり取り、ウィーンでのオファーを断る理由、などの色々な小話も細かく書かれていて長いですが、とにかく可笑しいです。絵の得意な彼の描く、バイエルン歌劇場監督の似顔絵も見れますよ。こうして書くとずっとふざけているようですが、まじめな内容もいっぱいです。興味深かったのは歌曲を練習する時の話で、本格的に歌う前にまず散歩しながら詩を語りまくって体に入れるそうです。それで彼の歌曲は歌というより、詩の朗読のような印象を受けるんでしょうねぇ。

    このインタビューに関しては、Shevaさんが素晴らしい日本語の訳を載せた記事を書いてくださっていますので、そちらをリンクさせていただきます。(また手抜きです^_^;)
    サイモン・キーンリーサイドIBCインタビュー翻訳目次
    サイモンのインタビュー
    サイモンのインタビューPart1
    サイモンのインタビューPart2
    サイモンのインタビューPart3
    サイモンのインタビューPart4
    サイモンのインタビューPart5
    サイモンのインタビューPart6

    特に笑った場面をちょっとだけ紹介します。

    「『ルクレツィアの陵辱』では、タルキニウス。フフフ、ほんとはルクレツィアが
    歌いたかったんだけど拒否されちゃってさぁ」


    司会「これ(オールデン演出)が今のところ唯一の『タンホイザー』ですか?」
    「そうそう。」 観客「(イタリア語で)気の毒に!」 「(笑)」
    司会「何ですって?」「しっ、言っちゃ駄目だよ!(笑)」

    「自分の声を聴くのがどれだけ苦痛か分かる?しかもこんなライブで!」

    「年に何回公演してるか?分かんない。ほんとに。契約書は人生で2度しか
    読んだことが無いんだよ。だって読むとかなりガッカリなんだもん、契約書(笑)
    …今年は4月、7月、8月、12月が空いてるから悪くないよ。でも来年は…
    えっと、2週間?こりゃ最悪。」


    「うわ、駄目駄目!これ嫌いなんだよ!何でこの曲なの!」

    「彼は一度だけ家に電話してきてね、丁度その時甥っ子が犬みたいにがっ
    ちり足に噛り付いてたもんだから、『おい、ベン、オレの足に噛り付くのやめ
    ろって!…はい、はい、こんにちは、マゼールさん、はい…ベン、離れろって!
    …はいはいはい、喜んで、マゼールさん、はい。はい、マエストロ…ベン、
    どけってば!』(笑)」

    「批評は読まないよ。だって、好意的な批評読んだらけなしてるのも読まなきゃ
    いけないし、悪い批評は読む気にならないからさ(笑)」


  • 今年いっぱいロンドンにいるキーンリーサイドは、最近は毎週のようにコヴェント・ガーデンで目撃されています。ええと、知っている限りでも5日と10日のバレエ「マノン」、18日のオペラ「真夏の結婚」、後はバレエ「シルヴィア」も彼女のヤノフスキーが出る回は行くでしょうし、オペラ「仮面舞踏会」も行くでしょうし…1ヶ月の間に何度行ってるんだろ?(笑)元気そうで何よりです。そういえば12月の「ビリー・バッド」を公演するイングリッシュ・ナショナルオペラのコリシアム劇場の建物に亀裂が入って「クセルクセス」の初日が延期されたそうですが、大丈夫なのかな?見に行った日に崩壊したりして…。


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Belle de Nuit

BBC4以外は、チェックできそうなのでうれしいです。
ファンサイトのインタビューも、読みました。
これはかなり面白かったです(^^)。好きな役の傾向等も、やっぱりね〜、
という感じでした。
そういえば、ジャムを作るなんて話も出てましたね。
思ったよりプライベートライフに関しても話していたのは意外でした。

ロンドンでの目撃情報も、とても楽しく読ませてもらっています。
こういうお話が、ファンには何気にうれしいのでした。(^^)
by Belle de Nuit (2005-11-25 16:46) 

euridice

>特に笑った場面
楽しいインタビュー、ありがとう^^!
おもしろかったです。
by euridice (2005-11-25 19:50) 

Sardanapalus

Belle de Nuitさん>
>好きな役の傾向等も、やっぱり
そうですね。現代音楽より古い方が好きというのも納得しちゃいます。彼の中では、音楽はモーツァルトに始まり、モーツァルトに戻るようですしね(笑)

>ジャムを作るなんて話
あはは、そうでしたね!丁度泊まりにきた友達が「サイモン、庭のベリーがいい感じだよ」って電話してきて、「保存する場所が無いからジャムにしよう」っていう話でしたよね。で、それを友達に配ったとか、確かに珍しく個人的なことをいっぱい話してるインタビューだと思います。多分、目に見える聴衆がいたからでしょうけど、ファンにとっては嬉しいですね。

>目撃情報
私が見かけたときは老婦人(お母さん?)とシャンパンを飲んでましたが、別の人が見たときはオレンジジュース飲んでたそうです。

euridiceさん>
>楽しいインタビュー、ありがとう^^!
いえ、笑っていただけて嬉しいです♪甥っ子との格闘の様子は、ジェスチャーつきだったそうですよ(笑)読みながら、やっぱりネタが満載の人だな~と再確認しているところです。
by Sardanapalus (2005-11-26 06:37) 

Sheva

あまりにも稚拙なものをリンクしていただき、ほんとに感謝です。穴があったら入りたいです。こちらにちゃんとお礼を申し上げていなかったもので。何度もすみません。
Sardanapalusさまのご指摘の部分は修正させていただきました。ありがとうございます。ほんとに申し訳ない。原稿料を払わないといけませんね。
ところでBBCのBillyのインタビュー、やっぱEnglishの話す英語だから難しくて私にはさっぱりです。Sardanapalusさまの翻訳を待っております。な~んてね。
Simonはイギリス人への言葉と、それ以外の母国語の人への言葉は違うのではないかな。温度が。漠然と思います。中田選手も日本のメディアには温度低いし、より高いレベルを要求するでしょう?
自分はヨーロッパ人と言いながらね、イギリスの言葉のオペラ、しかも難解なものばかり挑戦していますからね…。
by Sheva (2005-12-04 22:46) 

Sardanapalus

Shevaさん>
わざわざ目次のTBありがとうございます!怠け者の私とは違ってしっかり全部日本語に訳してくださってますし、本当に素晴らしいです。

>原稿料
いえいえ、いつもブログで面白い情報を教えていただいているのでおあいこですよ~。BBCのインタビューは、住んでる私でもファンサイトのテキストでようやく分かった部分もあるくらいイギリス人向けの会話でしたね~(笑)翻訳…次回感想の記事に合わせて頑張ってみます。

>Simonはイギリス人への言葉と、それ以外の母国語の人への言葉は違うのではないかな。温度が
そうですね、英語だと言いたいことが細かく言えるし、聞き手に誤解される心配も少ないから冷静な発言になるのではないかと思います。あと、イギリス人は公共の場では謙遜表現を好みますし、一般的にあまりわいわいと騒がしい応答を良しとしないので、イギリスでのインタビューは他の文化圏でのものよりクールダウンしてると思います。アメリカやラテン系の歌手のインタビューなどを読んだ後にイギリスの歌手のインタビューを読むと、その温度差がなかなか面白かったりしますよ。
by Sardanapalus (2005-12-05 03:59) 

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