ラジオ中継「ビリー・バッド」 [Keenlyside]
いよいよ明日12月10日(土)18:30から、キーンリーサイドがビリーで跳ね回っている(笑)ENOの「ビリー・バッド」がBBC Radio3で生中継されます。日本時間では11日(日)夜中の3:30からですかね。一応時間は各自確認してみてください。
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dognorahさんも書いておられたけれど、これを3回観るのはすごいです!
人によってはブリテンの最高傑作と評価するし、善悪の相克、同性愛妄想、キリスト的人物像とか重いテーマではありますよね。ただこうしたテーマはメルヴィルにあるものだし、そうしたテーマを音楽化するだけの力がブリテンに本当にあったのかは、私は確信をもっては言えません。だいたいそんなに英語が聞き取りずらいんじゃねぇ。どうも音楽的には同性愛的人間関係の鬱屈した雰囲気が前面に出ていて、ドラマのメタフィジカル側面は浮上しきらない印象を持っています。この点はティペットのほうが上かもね。
ブリテンは嫌いじゃないし、7年前パリで観たときにも、資料引っ張りだしてみたら、赤線引いたりして結構マジメに準備して聴いたようなのですが、どうしてももう一度観る気にはなりませんでした。キンリーサイドも力入っているようだし、3度見たら音楽の本質も見える可能性大ですから、是非感想教えて下さい。若い吸収力旺盛の時に、こういうオペラ3度観れるのは僥倖かも知れないですよ!
by 助六 (2005-12-12 09:26)
助六さん>
>これを3回観るのはすごい
ですよね~。自分でも驚きです(笑)一応生の舞台で見る前に、前のENOのプロダクションの映像(アレン、ラングリッジ、ヴァン=アラン)を見ていたのが良かった(?)のかもしれません。助六さんはご覧になりましたか?歌手も揃っているし、ドラマとしての主役3人の精神的な動きが上手く出ている演出だと思うのですが、これを見てなかったら3度は行かなかったでしょう。この映像の、クリストファー・リーを髣髴とさせるヴァン=アランの悲哀漂うクラッガート解釈が特に気に入っています。
>テーマはメルヴィルにあるものだし、そうしたテーマを音楽化するだけの力がブリテンに本当にあったのか
私もここは疑問です!実際、このオペラ大した名旋律があるわけじゃないんですよね。淡々と進んでいくし、先日のインタビューでキーンリーサイドが言っていたように「音楽付きの劇」という方が正しいかと思います。私は音楽だけじゃ楽しめない!(笑)
>7年前パリで観た
ザンベッロの演出ですか?舞台上で絞首刑する演出としてコヴェント・ガーデンでも話題になったようです(その時もビリーはキーンリーサイド)。
キーンリーサイドのビリーは、楽天的で天真爛漫なのでヴィアの台詞にある「神の使い」というのは当てはまらないですが、そういった「ただのガキ」のビリーだとクラッガート殺害→絞首刑の、ぶっちゃけ退屈な曲が続くシーンも「ビリーはどうなるのか」と退屈せずにいられると思います。ヴィアは勝手にビリーを「天使」にしちゃったけど、ビリーはこの世に未練たらたら、クルー達もビリーが絞首刑にされるのは腑に落ちない、というヴィアとその他の登場人物の温度差がこの演出では良く出ていました。当然2度目、3度目はもっと演劇を見るような視点で見ることになると思います。英語ももう少しは聞き取れるようになっているでしょうからね(笑)
by Sardanapalus (2005-12-12 18:44)