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オペラ「フィガロの結婚」 [オペラ(実演)]

さて、既にかなり前の話になってしまいましたけど、今回帰国する直前の2月2日にコヴェント・ガーデンで絶賛公演中の「フィガロの結婚(Le Nozze di Figaro)」を見てきました。個人的に、デヴィッド・マクヴィカー(David McVicar)の演出に、エルヴィン・シュロット(Erwin Schrott)のフィガロ、ジェラルド・フィンリー(Gerald Finley)のアルマヴィーヴァ伯爵、ドロテア・レシュマン(Dorothea Roeschmann)の伯爵夫人というだけで、見る前から大興奮でした。あらすじは、書いたらそれだけで記事が終わりそうなので省略です。

まずは演出ですが、このフィガロは床屋じゃありません(笑)フィガロもスザンナも、いっぱいいる使用人のうちの2人で、衣装も待遇も特別なところはありませんでした。序曲が始まると同時に、舞台は18世紀半ばのスペインなのに1830年代のフランス風のお屋敷の朝が始まります(時代進みすぎじゃん!というツッコミはおいといて^_^;)。幕が上がると早速召使いたちがぞろぞろと登場、上手に並ぶ大きな窓を曲の盛り上がりに合わせて順番に開けていきます。その後、召使いは朝礼(身だしなみチェック)を終えて朝の掃除、女中たちは洗濯物籠をいくつも運びます。その間もカップル同士が投げキスやウインクで合図しあったり、召使い仲間たちで今日結婚するフィガロのズボンを下げていたずらしたり、使用人頭がそれをたしなめたり、最初から目が離せません。序曲が終わると同時に、フィガロの部屋が下手から音も無く出てきて、伯爵家の広間はあっという間に半分物置状態の新婚カップルの部屋へ様変わり。このとき、上手と部屋の裏に「廊下」を確保していて、カップルの熱々ぶりやマルチェリーナとスザンナの口喧嘩を仲間たちが覗き見している様子も見れて、二重に可笑しかったです。

しかし、この日の席はいつもより近いけれど見切れ席。最上階(Amphitheatre)の2列目最下手席ということで、舞台の左半分は全く見えません。更に運の悪いことに、フィガロの部屋は舞台下手…ということは、演技も楽しみなマクヴィカーの演出なのに、1幕は殆ど何も見えませんでした(T_T)それでも、スザンナ「伯爵に狙われてるのよ!」、フィガロ「伯爵、調子にのりすぎちゃいけないぜ!」、スザンナとマルチェリーナ「伯爵のお気に入り!」「年増!」、ケルビーノ「スザンナ助けて~」、伯爵「いい加減私のものになってくれ」、バジリオ「ごきげんよう~伯爵にしなさいよ」、伯爵「皆が何を噂してるって?」辺りのドタバタ加減は殆ど見えなくても笑いっぱなし!セットを縦横無尽に使い切った演出で、字幕も可笑しくて劇場中が大爆笑の連続でした。「フィガロの結婚」のこういう畳み掛けるような展開は良い演出で見ると本当に面白いですね♪

ドタバタの1幕から一転、2幕が始まると、フィガロの部屋とは別世界の、広くて明るい夫人の部屋に音も無くへんし~ん。この公演は、久しぶりに舞台転換の見事さに感心しました。さすがは流れを止めないマクヴィカー。この夫人の部屋は、広くて静かで落ち着いていて、あんなドンちゃん騒ぎがあった同じ屋敷とは思えません(笑)ここでの伯爵夫婦のやり取りは真面目も真面目、ちょっとしたユーモアのかけらすらも感じられません。特に伯爵は物凄い勢いで嫉妬していて、カッとなって夫人を平手打ちまでしちゃってちょっとビックリ!正に「あの愛の日々はどこへ?」でした。これくらいやってしまうと、この後女性陣に「疑り深い人は…」といじめられても同情する余地はないですね。それにしても、この嫉妬魔の伯爵の印象が強すぎてフィガロは一体どこへやら?というのは問題じゃないかと思うんですけど(笑)

休憩の後の第3幕の前半は、長机のある伯爵の書斎のような場所で繰り広げられます。左の写真は眼鏡をかけて書類を読む伯爵に嘘の約束を取り付けるスザンナ。この後の伯爵の「訴訟に勝ったと?」は、再び烈火のように怒っている伯爵の大迫力にタジタジ(^_^;)フィンリー怖すぎだよ~。後半、庭のシーンは背景に屋敷の外壁が置かれて、その前に広く取られたスペースに様々な小道具が置かれてそれぞれの登場人物のアリアを盛り上げます。最初に上から落ち葉が雪のように降ってくる以外はあまり動きの無い単調な舞台ですが、その代わり歌手が色々と動いてくれるので、最後まで退屈することはありませんでした。フィナーレは、深い哀しみに沈む夫人に本気で謝る伯爵と、その後の「私は広い心で許しましょう」という夫人が熱烈なキスを交わします。周りの人達も「やれやれ、一件落着」とほっとした表情で見守っているこのシーンはとても気に入りました(^o^)こういう演出だと、あの最後の重唱も素直に楽しめますよね。ここで既に2人の関係は冷え切っていて体面だけを取り繕うような演出もありますが、このように伯爵が自分の行動の愚かさに気づいて夫人の元に帰ってくる方が私は好きです。

歌手はイメージにぴったりの豪華キャストだったと思います。特に、とことんシリアスで冗談の通じない伯爵のフィンリーは、歌も演技も素晴らしい。一度生で聞きたいとずっと思っていたのですが、これは益々ファンになってしまいます。本当にバリトン界はよりどりみどりですねぇ。それに対するフィガロのシュロットですが、歌声は文句なしに上手いです。低音も高音も無理なく出るのでモーツァルトの旋律を存分に楽しめるし、声質も若いフィガロにぴったりでした。ただ、演技は、下手じゃないんですが、余裕のあるフィンリーに比べるとちょっといっぱいいっぱいで影が薄いかな?という部分もありました。どちらかと言うと、コメディセンスの要る役よりも貴族っぽい役のほうが(ハンサムだし)ぴったりでしょう。という点で、今度のMET来日公演の「ドン・ジョヴァンニ」は彼の魅力が存分に楽しめるはずです。私にはとても手が出ませんけど(^_^;)

それから、伯爵夫人のレシュマンも、所々で音程がふらつくものの全体の雰囲気としては、夫の心を何とか取り戻そうとする、魅力的で親近感の持てる夫人だったと思います。スザンナを歌ったのはミア・ペルソン(Miah Persson)、演技は◎ですが声は○程度でしょう。すっきりした外見のしっかり者のスザンナで、誰に対してもハッパをかけているような押しの強さが印象的でした。ケルビーノは男装が良く似合うリナット・シャハム(Rinat Shaham)→が好演。あちこちを動き回る落ち着きのなさも、歌声も外見もケルビーノにぴったりだったと思います。

他に特筆すべき歌手は、ドン・バジリオのフィリップ・ラングリッジ(Philip Langridge)ですか。「ビリー・バッド」のヴィア艦長と「テンペスト」のナポリ大公しか見たこと無かったのですが、今回はオカマ(ゲイというよりオカマなんです^_^;)の変なオジサン役(笑)今でも声量はたっぷりですし、演技も折り紙つきなので安心してみていられました。ソバージュの黒髪に付けぼくろに口紅とタキシード、更にオネエっぽい台詞回しを連発して、本人もとっても楽しそう。観客にも大ウケでした。でも、スザンナじゃなくてもこんな歌の先生は嫌ですが(笑)

とりあえず、これだけ質の良い「フィガロの結婚」はなかなか無いでしょう!帰国前にかなり無理やり見に行って本当に良かった~。今年はこの2日前のミュンヘンの「ドン・ジョヴァンニ」と合わせて、モーツァルト・イヤーの企画を存分に楽しませてもらいました。この「フィガロの結婚」は映像化されないのかなぁ?


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ヴァラリン

おー、待っておりました(^^

ジェラルド・フィンリーって、10年位前のグラインドボーンの映像ではフィガロ歌ってましたよね?あんまり印象に残ってないんですけど、たまたまこの前映像を見返していたら、あら、どこかで聞いた名前~~って思い出しました(^^;

シュロットは、かなり低い声(でしょう?)ですから、良い感じのフィガロだったかな?伯爵との声の対比がはっきりつくくらいの低い声のフィガロが好きなんです(^^;

何はともあれ、明日のラジオ放送が楽しみになりました(^^ 放送を聴いたら、また何か書き込みするかも…
by ヴァラリン (2006-02-15 13:00) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
早速のコメントありがとうございます。お待たせしました~。

>フィンリーって、10年位前のグラインドボーンの映像ではフィガロ
そうで~す。今回伯爵なんですけど、やっぱりちょっと声は深めという印象です。本人も「僕の声は伯爵じゃなくてフィガロ」とか言ってますけど、今回はシュロットがもっと深い声なので気にならないですね。シュロットの声は深いのに聞き取りやすくてぱりっとしていて高感度大でした!ラジオ聞いたあとの感想もお待ちしていますね♪
by Sardanapalus (2006-02-15 14:57) 

私はてっきり、シュロット君は伯爵でレシュマンちゃんはスザンナだと思い込んでましたよ~。
舞台が立体的に見られて面白そうな演出ですね。
ぎゃあっ、ラングリッジがそんな三枚目を?!想像できないよぉ~(笑)
by (2006-02-15 17:58) 

Sardanapalus

>シュロット君は伯爵でレシュマンちゃんはスザンナ
シュロットはそのうち伯爵もやれそうな音域ですよね。その代わり声の重たいフィガロを探さないといけないと思いますけど(笑)レシュマンは今回スザンナから夫人に格上げ?可愛らしさの残る夫人で素敵でした。

>ラングリッジがそんな三枚目
とっても楽しみでしたけど、期待を裏切らない怪演でしたよ~(笑)どうやら映像になるようなので、DVDが出たらぜひ見てください♪
by Sardanapalus (2006-02-15 20:30) 

keyaki

待ってました! 素敵な演出だったようですね。
ライモンディファンのイギリス人の方も見に行ったとかで、プロダクションもシュロットも素晴しかった、、というコメントがありました。
カリアリに「ドン・ジョヴァンニ」(シュロットがレポレッロ)を見に行ったこととか楽屋口でちょっと話をしたそうですが、背も高い、、、そうです。

ワーーン、皆様がご存知のフィンリーもラングリッジも知らない、、、若い歌手ですか。
by keyaki (2006-02-15 20:45) 

dognorah

私からもTBしました。
もう一度シュロットとパーソンのコンビを見たいと思ったのですが、手の出ない値段のものしか残っていないのであきらめています。Sardanapalusさんのときは、パーソンが余り調子よくなかったようですね。不安定なのは困ります。それがあるからもう一段上にいけないのでしょうね。
by dognorah (2006-02-15 20:54) 

Sardanapalus

keyakiさん>
お待たせしました!かなりシリアス路線でしたが、とっても楽しかったです。

>シュロット
>背も高い
一番上の写真の左端ですが、スタイルも良くて舞台栄えしますね。観客からも大喝采の出来でしたよ!以前ラジオで聞いたジョヴァンニよりも断然良かったです。

>フィンリー
はヴァラリンさんも言及しているグラインドボーンの「フィガロの結婚」でフィガロ歌ってます。
http://www.amazon.com/gp/product/B00008DDRM/qid=1140006943/sr=8-1/ref=sr_1_1/104-9725229-5840701?%5Fencoding=UTF8&v=glance&n=130
カナダ出身の彼は英語圏での活躍が多いので、ヨーロッパ大陸ではあまり有名じゃないですが安定感のあるいいバス・バリトンですよ。年齢は45歳くらいのはず。
http://www.imgartists.com/?page=artist&id=151

>ラングリッジ
はイギリス人のベテランテノール歌手。何度か話題に出たDVDの「ビリー・バッド」でヴィア艦長やってる人ですよ~。「ピーター・グライムス」もDVDになっていたはず。他にも真面目系の役で有名ですが、今回はとても嬉しそうに三枚目の役をやっていました。
http://www.alliedartists.co.uk/Biographies/11.shtml
by Sardanapalus (2006-02-15 21:37) 

Sardanapalus

dognorahさん>
TBありがとうございま~す。
>シュロットとパーソンのコンビ
身長差もいい感じでしたね!そう、私が見たときはぺルソン?パーソン?がちょっと不調だったようです。それでも音が外れるとかいうことはなかったので、好調の歌声も聞きたかったです。そしてこれからもしっかりステップアップして欲しい歌手だと思います。
by Sardanapalus (2006-02-15 21:46) 

keyaki

Sardanapalus さん、 ご紹介ありがとうございます。
ヴィア艦長でしたか。
バジリオは、芸達者な歌手さんがやると面白いですよね。ミラー演出のもツェドニクがオカマっぽく演じていて面白いですよ。

シュロットのインタビュー記事をTBさせていただきますね。
by keyaki (2006-02-16 01:21) 

dognorah

プログラムに載っていたマクヴィカーの解説を遅ればせながら読んでみました。場所は原作通りセルヴィア近くのAguasfrescasにあるアルマヴィーヴァ伯爵の居城、ただし城そのものは1830年代のフランスのものをイメージしているそうです。(年代的には王政復古した後なので革命は関係ありません。)コメディとしてではなく、more heartfelt, painful reading of textという解釈で歌手を指導したとあります。なぜこうしたかは、舞台を見て考えてほしいとのこと。
by dognorah (2006-02-16 04:29) 

dognorah

So-net、メンテナンスを頻繁にやる割には重いですね。なかなかコメントを受け付けてもらえないです。日本では皆さん寝ている時間なのに・・・
by dognorah (2006-02-16 04:33) 

Sardanapalus

keyakiさん>
TBありがとうございます。シュロット、ジョヴァンニでぴんと来なかったのは、レチタティーヴォが今一乗り切れていないからかもしれません。あと、ラジオだと魅力が伝わりにくいなぁ、と昨日の放送を聞きながら思いました。

>ヴィア艦長でしたか
そうで~す。ラングリッジはいぶし銀的な存在なので、この映像があってくれて助かります。大体皆さん「ああ、あの艦長ね」って分かってくれますから(笑)

dognorahさん>
ご指摘ありがとうございます。訂正しました。読み返してみるとめちゃくちゃなこと書いてましたね、私。やっぱりオリンピック見ながら深夜に書くもんじゃない(^_^;)

>城そのものは1830年代のフランスのものをイメージ
なんで18世紀半ばのスペインでフランス1830年代式の城なんでしょうね?タイムスリップ?(笑)プログラムは荷物になるから買わなかったので、てっきり地名・人名は無視して舞台をフランスにしてるのかと思ってました。

>王政復古した後なので革命は関係ありません
なるほど、それでちょっと反抗的な召使いばっかなんですね。皆何でもかんでも盗み聞きしてるし(笑)生意気な召使いの筆頭がフィガロとスザンナ、というわけでしょう。良く考えたら、革命前ならいくらなんでも伯爵夫人とスザンナはタメ口ききすぎですもんねぇ。確かに王政復古後という設定の方が、いつまでも階級社会にしがみついている貴族(伯爵)と大胆に上下の垣根を越える庶民階層(伯爵夫人含む)の対比はでるかもしれませんね。いつまでも階級社会的な考えから抜け出せない伯爵が憐れに孤軍奮闘している状態がはっきりするというか。最初は権力で従えていたマルチェリーナとバルトロもフィガロに持ってかれちゃうし、伯爵に残るのは頼りないバジリオだけ?(笑)と考えると周りからいじめられすぎて可哀想かもしれないですね。平手打ちのお陰で同情する気にはなりませんが。

so-netはメンテナンスしてサーバーへの負荷を軽くして何とかやっていきます、と言ってますがかなり重たいですね。こんな状態なのにコメントありがとうございます。
by Sardanapalus (2006-02-16 17:03) 

dognorah

おお、さすがに鋭い解釈ですね。言われてみればなるほどと思いました。マクヴィカーも喜ぶでしょう。今度のTV放送はそういうところを念頭に見てみたいと思います。
平手打ちは結構他の舞台でもやっているみたいです。この前Orfeoさんが紹介していたベーム指揮の映画版ではもっと激しくて、張り倒していました。
by dognorah (2006-02-16 21:40) 

ヴァラリン

ラジオ聴きました(^^
>シュロット
>レチタティーヴォが今一乗り切れていないからかもしれません
…かもしれませんね。アリアはよかったと思います。
ボエームの映像を見た限りでは、あまり感じなかったのですが、彼は背が高いのですね。なるほどね…(深い意味はありませんわよ^^;)

実はもっと関心があったのは、レシュマンの伯爵夫人だったんですが、放送を聴いたあとで、手持ちのスザンナ@リンデンの映像を一部見返してみたんですけど、伯爵夫人のほうが合っているかもしれません。
とっても女性的ですし
>夫の心を何とか取り戻そうとする、魅力的で親近感の持てる夫人
だというのが、音だけでも感じ取れました。

サルダナさんがこまめに紹介して下さっていたお陰で、久しぶりに新しいフィガロを聴くことができました。どうもありがとうございました(^^
by ヴァラリン (2006-02-17 13:25) 

Sardanapalus

dognorahさん>
>TV放送はそういうところを念頭に
テレビ放送は本当に羨ましいです~!私自身一度しか見られなくて残念でした。じっくり楽しんでくださいね☆

ヴァラリンさん>
>>シュロット
>>レチタティーヴォが今一乗り切れていないからかもしれません
>…かもしれませんね。アリアはよかった
あ、ヴァラリンさんもそう思いますか?実際聞くと、アリアの部分が素晴らしいのでレチタティーヴォはあまり気になりませんでしたが、ラジオだとやっぱり…(^_^;)

>レシュマン
>伯爵夫人のほうが合っているかも
これは私も同感です~☆彼女は、パミーナとスザンナを映像で見たときも、声質としても夫人の方がいいかなぁ~って思ってましたから、今回聞けて嬉しかったです。ヴァラリンさんもラジオ放送で楽しんでくださったようですから、こうして宣伝している(笑)甲斐があるというものですね(^^)
by Sardanapalus (2006-02-17 21:09) 

カール

 初めましてw 偶然流れ着いて、読ませていただきました。春に、フィガロの結婚に出演することになり、どたばたと勉強しています。

 この記事、とても楽しかったです♪
 コベントガーデンの演出、面白いんですね。以前見たものとは、導入部からして別物のようです。あの時は、いきなり部屋の寸法を測っていた気が。
 ところで、イギリスでも「原語上演字幕つき」の形式なんですね。私には、どうしても原語にこだわる意味が分かりかねまして……。
 日本でするなら、日本語でいいんじゃ、と思うのは、きっと私だけなんでしょうね~w 
by カール (2006-02-18 10:12) 

Sardanapalus

カールさん>
はじめまして!歌手の方ですか?こんなミーハーな素人ファンの感想を読んでいただけて恐縮です。これからもぜひ遊びに来てくださいね~。

今回のROHの「フィガロ」はモーツァルト・イヤーに合わせた新演出です。演劇的な要素がかなり強い演出であちこち歌手が動くので好き嫌いは分かれると思いますが、私は大好きです☆

>原語にこだわる意味
基本的に英語は日本語にひけをとらないくらい聞き取りにくいので、私は原語上演で助かってます。それに、やはり音符と言葉数が合うのは原語上演の醍醐味ですよね。

何よりも現実的な問題として、国際的な歌手を集めているのでわざわざ英語歌詞を覚えてもらうのが大変だという面があると思います(今回のプリンシパルたちの出身国はカナダ、ウルグアイ、ドイツ、スウェーデン、イスラエル、イギリス)。また、ロンドンには英語上演専門のイングリッシュ・ナショナル・オペラがあるので、原語が苦手ならそっちに行けということでしょう。ROHは字幕がとても上手いので、私は毎回洋画を見る感覚で楽しんでいました。
by Sardanapalus (2006-02-18 15:27) 

Sheva

ホッケー見てます。Sardanaさまもお気に入りのカナダ戦。負けてる~
シュトゥットガルト「魔笛」にコメントありがとうございました。Sardanaさんだったら絶対気に入る公演だと思いました。コンヴィチュニーすごい演出家ですよ~ 私はかなり笑ってましたが、日本人てあまり笑わないから、浮いてたかも~ お子様向けではありません。あれは「魔笛」じゃないですよ。ぶっ飛びました。今のところ今年のベストワンです(早いよ!) 映像で見ると え~??ですけど生で見ると、やっぱかなり面白い。
ROHのフィガロ、お客さんかなり笑ってますね(ラジオで聴いた)。字幕があるんですね? ちょっと驚きです。だったらイタリア語でも安心ですね~ ROHでオペラを見なかったのが心残りです~ 
テンペストはアメリカでも字幕が出たらしいですよ。 
ペレアスは行かないのですか? 最後ですよ。彼がペレアスやるの。自分でそう言ってます。今後はゴローだそうです。確かに彼にはゴローのほうが合ってます。でも熱烈な恋に落ちるSimonも、見たいな~。
by Sheva (2006-02-19 15:11) 

Sardanapalus

Shevaさん>
>ホッケー
>カナダ戦。負けてる~
そーなんですよ!男子ホッケー第2戦のカナダはスイスに負けちゃったんです。全くたるんどる!まあ、予選はリーグ戦だし、まだまだ心配はしてませんけどね~。

>シュトゥットガルト「魔笛」
Shevaさんのいつも通りの詳しい感想だけでもかなり笑いましたから、劇場にいたら一人爆笑で浮いていたことでしょう。やっぱりああいうタイプの演出は生で体験するべきものでしょうね。例えば吉本新喜劇のような感じ?(笑)

>ROHのフィガロ、お客さんかなり笑ってますね
字幕がとても上手なので、本当に可笑しいんですよ。マクヴィカーの演出だから歌手の動きを見ているだけでもかなり可笑しいですけどね。

>テンペストはアメリカでも字幕
英語のオペラは字幕出すべきですよ、聞き取れないから(^_^;)

>ペレアスは行かないのですか?
行けません~。行きたいですけど今回は無理なんですよ。「最後」って言ってますけど、実はROHでもペレアスやる(ザルツブルクと同じプロダクション)ってプログラムのプロフィール欄に載ってたらしいので、そっちを期待しておきます。
by Sardanapalus (2006-02-19 20:27) 

TARO

この上演はやくもNHK FMでライヴが放送されるようです。
2月15日上演分のライヴのようです。
ネットラジオと同じ音源かもしれませんが、FMは圧縮されてないのでかなり良い音で聞けると思い、お知らせまで。
(主要キャストはご覧になられた2日と全く同じみたいです。)

3月12日 午後3時~6時 NHK FM
by TARO (2006-02-24 21:50) 

Sardanapalus

TAROさん>
情報ありがとうございます!うわ、早いですね~珍しい。シュロットが来日するからかな?確かに音質は格段にいいでしょうから、しっかり聴きたいと思います♪
by Sardanapalus (2006-02-24 23:31) 

ロンドンの椿姫

お久し振りです。
2週間の日本への里帰りから帰って来て、やっと一緒に観たフィガロの記事が書けましたのでTBします。
Sardanapalusさんイギリス最後の夜にご一緒できて嬉しかったです。
次にご一緒できるのは6月のトスカですね、きっと。切符キープしてお待ちしてます。
http://ameblo.jp/peraperaopera/
by ロンドンの椿姫 (2006-03-01 07:25) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
TBありがとうございます♪一緒に見られて楽しかったです~。私が疲労困憊していたのであまり突っ込んだお話が出来なくて残念でした。6月の「トスカ」今から楽しみですー(^^)
by Sardanapalus (2006-03-01 14:41) 

euridice

遅まきながら、おじゃまします。例の場所に映像があがったので、これとは知らずに観ました。とてもおもしろくて引き込まれ、一気に最後まで。そういえばロンドンなんだからと思って検索したら、こちらがヒットしました。マクヴィガーの演出はやはり引力が強烈ですね。記事をリンクさせていただきましたので、よろしくお願いします。
by euridice (2007-07-12 07:40) 

Sardanapalus

euridiceさん>
この演出なかなか良いですよね。序曲でぞろぞろ登場してお城の朝の仕事を始める言葉を発しない召使達の生き生きとした姿がとても印象的でした。あの床掃除のおばあちゃんに託された意味は?とか考えてるとあっという間に終わってしまいますし、本当に引き込まれる演出だと思います。euridiceさんの感想を読んで、当時の記憶が蘇ってきましたよ!早速BBC放送分の映像を見返してみようっと。
by Sardanapalus (2007-07-12 23:54) 

euridice

Sardanapalus さん
せめて映像がないとほんとのおもしろさはわからないでしょうね。NHKで放送してほしいです。こういうのに出会うと、オペラが手をかえ、品をかえて上演されつづける理由が分かるような気がします・・・ TBにも加えさせてください。
by euridice (2007-07-13 06:08) 

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