SSブログ

ゴールデン・ウィーク…でしたね [音楽(クラシック)]

今年は凄い長期連休になったり、途中出勤日があったりと人それぞれの連休だったようですが、終わってしまいましたね~。今年は久しぶりに日本にいて、「帰省ラッシュ」や「行楽地」といった言葉を聞いた気がします。

私はといえば、混雑を避けてずーっと家にいたので、音楽づくしの連休で充実してました。とりあえず一番感動したのは、NHK-BSの「熱狂の日2006」生中継の中で放送されたピアノ協奏曲第9番「ジュノム」(モーツァルト)でした。今回の注目点は、ソリストが小曽根真←というジャズピアニストだという点でした。今までも何度かジャズピアニストの弾くクラシックは聞いたことありましたが、どれもあまりピンと来ることがなく、今回も「まあ、ちょっと面白いカデンツァが聞ければ良いか~」といった軽い気持ちで聞いていました。番組自体が長時間の生中継でしたし、ね(^_^;)

ところが!

予想に反してこれがかな~り良かったんですv
「ジュノム」自体意識して聞いたことがなかった曲なのですが、一発で気に入ってしまったほど。ジャズ・ピアニストとはいえ、小曽根さんは自由奔放なカデンツァ以外の部分は装飾音を含みつつもきちんと音符通りに弾いてました。それでも曲全体としての完成度や統一感が失われず、モーツァルトが聞いたら「かっこいーカデンツァじゃん!どうやって展開してくの?オレもそうやって弾きたい!」と熱狂して迫ってきそうな感じ(笑)

演奏後は中継にゲストとして登場し、「第3楽章はテンポ早すぎましたね~(^_^;)まあ、崩れたらゴメンなさい!と思って無理やり続けました」とか、カデンツァの時にオケメンバーが苦笑してましたけど、とふられて「何するんや、こいつとか思ってたでしょうね」と答えたりして、中々面白い人でした。あの超高速の第3楽章は意識してなかったんですか(笑)まあ、指が動くから問題ないですよ。これからもモーツァルトの協奏曲は弾きたいものがあるそうで、「練習してきます」とのこと、楽しみです。同じ演奏は二度と出来ないという小曽根さん、この映像は宝物にしておきます☆

他には、例のザルツブルク「椿姫」のハイライトをまた見てしまいました。この公演は苦手だと分かっているのに何故?と思いながらも、母と一緒にイロイロとツッコミながら結局全部見ちゃいました。そしたら、以前ブログ仲間の間でこの公演が話題になったとき、「ずっとヴィオレッタの残り時間を示している時計は何で最後のシーンに出てこないの?」という疑問が出たのですが、解けました!

ヴィオレッタが息絶える時に舞台中央で倒れこむのですが、彼女が時計針なのです。で、周りに等間隔で並んでいるアルフレード、父ジェルモン、アンニーナが目盛り。母が「なんだかぱっとしない演出だね」といっている横で「あ~分かった!」と絶叫してました(笑)夜中に迷惑な奴…。まあ、でもずっと引っかかってたことが分かったので見た甲斐があったような。ヴィオレッタのドレス丈とか、主役カップルのガキっぽさとか、大きいだけの声とか、やっぱり好きになれませんでしたけどね(^_^;)

それ以外には、家にあったオペラの映像を結構見ました。ロイヤル・オペラの「魔笛」(もう何度見たことか^^;)、チューリッヒ歌劇場の「美しきエレーヌ」(ロンドンの椿姫さんの記事に触発されて:爆笑の連続でした~♪)、家にある限りの「椿姫」色々(ザルツブルクの口直し)などなど。後はチューリッヒ歌劇場の「ドン・ジョヴァンニ」の写真なんかを眺めてました。


nice!(0)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 9

ロンドンの椿姫

そうか、ヘレンじゃなくてフランス語だとエレーヌなんだ。納得。「美しきエレーヌ」で検索したらたくさんありましたわ。ということで私のブログも、題名だけエレーヌに変えておきました。記事内はそのままヘレンですけど。「トロイのヘレン」はヘレンですよね。
ありがとう。これも謎が解けました。
http://ameblo.jp/peraperaopera/
by ロンドンの椿姫 (2006-05-08 23:26) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
>フランス語だとエレーヌ
そうなんですよ。私も最初、繋がらなくて苦労しました(笑)オペレッタ自体はとっても面白いですね!!これはやはりフランス語で見るべき作品だと思いました。フランス語の響きでおかしさ倍増です!チューリッヒのこの公演は、またおもちゃ箱をひっくり返したような演出で、指揮者(アーノンクール)とも大いに絡んで遊んでました。こんな楽しいオペレッタを紹介してくださってありがとうございました~。
by Sardanapalus (2006-05-08 23:34) 

ヴァラリン

>今年は久しぶりに日本にいて、「帰省ラッシュ」や「行楽地」といった言葉を聞いた気がします。

はは^^; アメリカにいる時には羨ましくて仕方がなかったのに、いざ帰ってきてみると(後半、相方が海外出張に出かけちゃった…ってのもあるけど)思ったほどの感動は得られませんでしたね。もういい加減、横並びの連休はやめて欲しい!と、思いました…;

>彼女が時計針なのです。

あーなるほどね。その辺は全然注目していませんでした…
今更豪華絢爛「椿姫」を観るのもなんだかねぇって感じだし、演出自体は許容範囲なんですけど、
>大きいだけの声
で頭が痛くなりました…お陰で眠くならなかったけどネ。
この作品自体、好きじゃないので、頭の固い話ですが、昔の名演奏をCDで時々聴けば充分じゃん!というのが本音(^^; 
by ヴァラリン (2006-05-08 23:36) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
>アメリカにいる時には羨ましくて仕方がなかった
思ったより、以前の感動がないですよね(笑)本当に、皆一斉の休みしか取れないっていうのは、日本の改善して欲しい点なんですけど。

>>彼女が時計針なのです。
>あーなるほどね。その辺は全然注目していませんでした
一度目は全く気にしてませんでしたが、とっても気になったことだったので今回はそこばっかり見てました(笑)母親に「こんなに使っといて最後はこの時計無いんだよ!どうして~?」とあれこれ言いながら見ていて、「しかもこんな等間隔に離れて座っちゃってさ~、駆け寄って抱きしめるとかすれば良いのに…あれ?」って気付いたんですよ(^_^;)

>この作品自体、好きじゃない
あ、同士ですね♪私も苦手なので、ザルツブルクの演出では余計に見る気になれません!
by Sardanapalus (2006-05-08 23:48) 

Bowles

あの〜La belle Helene、チューリヒのアルノンクール/カサロヴァ(そういえばあのテノールはお父さんに殺されちゃいましたね)も悪くはないんですが、ぜひぜひミンコが指揮したシャトレの公演のDVDもご覧ください。デイム・フェリシティ・ロットも絶品なら、軽薄兄ちゃん風のビュロンも絶品。ル・ルーもおかしいし、セネシャルも抜群!!で、指揮がミンコですから。ペリの演出も言うこと無し。エレーヌはもう絶対これが最高です。
by Bowles (2006-05-09 04:29) 

ロンドンの椿姫

Bowlesさん、
私が観に行ったENOのLa Belle Heleneはそのシャトレのプロダクションと全く同じものです。ENOでは今回初めてなのですが、私もシャトレ版の映像は以前見たことがあり、丸っきり同じです。ただフランス語を英語に変えただけ(このちがいが大きいですが)。Felicity Lottはあれからちょっと年食いましたが(今59歳)、まだなかなか魅力的でした。彼女とトビー・スペンスではどうみても親子、或いは映画「卒業」のAバンクロフトとDホフマンでしたが。
http://peraperaopera.ameblo.jp/
by ロンドンの椿姫 (2006-05-09 18:01) 

dognorah

ラ・トラヴィアータ、言われてみればなるほどですね。DVDをかけて確認しちゃいました。さすがですね、その勘のよさ!

Bowlesさん、椿姫さん、実は私もそのDVDを持っていますがちょろっと見ただけでまだまじめに全部見てないのです。こういう話題が出たときが見るチャンスですね。
by dognorah (2006-05-09 20:33) 

Sardanapalus

Bowlesさん>
>ミンコが指揮したシャトレの公演のDVD
えへへ、実はこれ、家にあったビデオを発掘して見ただけなんです。勿論ミンコのも見たいですが、今ちょっと先立つものが(笑)このオペレッタ自体を気に入ったのでいつかは必ず!見たいですけど。

>チューリヒのアルノンクール/カサロヴァ
の方は、神官カルカスが気に入りました。いきなりブラームスの子守唄歌いだして「マエストロ!王妃のためにブラームスを歌いました。お許しください~」発言とか、おなか痛くなるほど笑いましたよ。カサロヴァもまだ可愛らしいですね。
by Sardanapalus (2006-05-09 20:34) 

Sardanapalus

dognorahさん>
>ラ・トラヴィアータ、言われてみればなるほどですね
もう、最期のシーンは穴が開くほど見ていて、気づいたときには絶叫でした(笑)前見たときは「冷たい終わり方だな~、アルフレードはヴィオレッタのこと本当に愛してたのか?」と思ってましたが、とりあえずすっきりしました!「美しきエレーヌ」最高に笑えますので、ぜひ!
by Sardanapalus (2006-05-09 20:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。