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キーンリーサイドのインタビュー [Keenlyside]

             

いつも素晴らしいSimonkeenlyside.infoWhat's Newページに載っている写真ですが、どう見てもターフェルに捕まった獲物状態ですね(笑)怖~い。14日のインタビューに無事にあらわれたということは、食べられずにすんだようで一安心です(^_^)

そのインタビューですが、相変わらず面白い言動連発の楽しいものでした。詳細は後で書きますが、とりあえず今年中にでるらしいというオペラ・アリア集は先週レコーディングした、もしくははじめたそうです。良かった良かった。発売は年末かなぁ。待ち遠しいですね~。

さて、遅くなりましたが本題のインタビュー内容について書いてみようと思います。今回の会場となったクローエ・スタジオというのはいわゆるバレエのリハーサルのためのもので、ロイヤル・オペラの上のほうにあります。150人くらいの聴衆を15人づつエレベーターで運んでいく効率の悪い方法で会場に入ると、入口では既にキーンリーサイドとインタビュアーが楽しそうに歓談していました。キーンリーサイドは紺のブレザーにストライプのシャツと黒いズボンという感じで、流石に普段着よりはマトモな格好してました(笑)

インタビューの構成はインタビュアーとのやりとりにCDからの音源を交えたオーソドックスなもので、全体的にリラックスした雰囲気で和やかなもの。キーンリーサイドは聴衆の前で座ると同時にテーブルの上の紅茶(カフェからのテイクアウトもの)のティーバッグを手で(!)しぼって聴衆の注目を集めてました。…熱くないのかな?(^_^;)しゃべってるときに頭をワシャワシャいじくって髪の毛がツンツンになっちゃったり、自分の歌を聞きながらあーだこーだと駄目出ししてインタビュアーに『シーッ!』って怒られたり、CDが飛んで同じフレーズが高速で繰り返されると『凄い!難しいテクニックだよ!』とツッコんでみたり、進行表をのぞきこんで曲数や質問を数えて残りがどれくらいかチェックしたり、落ち着きのないところはまるでパパゲーノそのまんまです。

歌手になるまでのいきさつからはじまって現在にいたるまでのキャリアのことを中心に話してくれましたが、まじめなだけでなく脱線も多くていっぱい笑いました。きっと近いうちにsimonkeenlyside.infoに詳しい内容が載ると思いますが、ぱっと思いだせるところを少しだけご紹介します。

※8月29日載りました。simonkeenlyside.infoのインタビューページはこちら


Q なぜ動物学者にならなかったの?

だってなれる可能性がむっちゃくちゃ低かったから!(笑)それに、若い頃は鳥類研究所でガイドのバイトしたりしたけど、ご存知のとおり僕は非社交的だから、そういう職業は無理だったのさ。

Q  なぜマンチェスターの音楽学校を選んだの?

ひとつは、オックスブリッジのギャング(オックスフォードとケンブリッジで音楽を学んだ集団)を避けたかったから。ふたつめは、当時マンチェスターには素晴らしい陸上クラブがあったから!記録保持者達と一緒にトレーニングしてみたかったんだ。

※マンチェスターでは、朝10時から歌のレッスンがあって、昼からジム→夕方までは陸上トラックで走っていたそうです。

Q トリシャ・ブラウンの『冬の旅』について

彼女があの作品を作り上げるまでに何年かかったか知ってる?まる2年だよ!彼女のリハーサルはキツくてねぇ!30歳までアスリートだった僕でも毎晩バケツに足つっこんでアイシングしないと翌日歩けなかったくらいさ。

Q ドン・ジョヴァンニ

ドン・ジョヴァンニは階級についてのオペラだと思うよ。去年日本でジョヴァンニ歌ったとき、皇后陛下がいらっしゃってね、そんななかで'Viva la liberta!'(自由万歳!)ってやるわけ。ロイヤルボックスのあたりがこう…(ゴソゴソと居心地が悪そうにする)…なるのを感じたね(笑)


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コメント 8

keyaki

わぁ、びっくりしました。
森の熊さんだって、ターフェルに森の中で出会ったら、スタコラサッサッサッのさー、スタコラサッサッサッのさーーーです。ほんと大きな顔ですね。キーンリーサイドは、すっかり元気なようで一安心ですね。
ゲオルギュートスカにこの巨大スカルピアが馬乗りになっている写真を見ちゃいました。なんてことを!です。
ゲオルギューが痩せてひとまわり小さくなったようで、触られただけで折れちゃいそう。映画のトスカの時くらいふっくらしている方が素敵ですよね。
美しくないので、見ない方がいいかもしれませんが、一応リンク貼っておきます。
アルバレスは、パスタの食べ過ぎ、トスカはアルジェのイタリア女のズールマみたいだとか、ターフェルはスカルピアというよりは、飲んだくれの年寄りの海賊、これで肩にオウムを乗せてれば宝島の海賊だとか、なんちゅう化粧じゃぁーー、とこの写真で盛り上がっているBBSがありました。
http://community-2.webtv.net/LostTrees/Tosca/index.html
by keyaki (2006-06-19 00:45) 

ヴァラリン

無事にイギリス上陸できたようで、何よりでした(^^

ホント、ターフェルの顔の大きさに驚いちゃいますね(^^;
この写真とは関係ないけど、リンクして下さっているキーンリさんのファンサイトを覗いたら、キャリア初期に《マイスタージンガー》の夜警を歌っている情報が目に留まりました。
この役は若手のバス・バリトンの美味しい役どころですし、《マイジン》おたくとしては、気になるところなんですのよ。

キーンリさん、ベックメッサーは歌わないんでしたっけ?歌えば面白そうなのに…

この時のメンバーが、ルネ・コロのヴァルター+マッキンタイヤーのザックスだなんて~~今のハンブルクじゃ、考えられないわぁ…
by ヴァラリン (2006-06-19 08:31) 

euridice

来てびっくり^^!
大小並べましたってところですね......
by euridice (2006-06-19 10:41) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>森の熊さんだって、ターフェルに森の中で出会ったら、スタコラサッサッサッのさー
まったくです。こんなスカルピアだったら皆トスカの身方ですよね。写真のリンクもありがとうございます。見てきましたけど、丸ちゃん太りすぎでしょう!?ゲオルギューが余計に針金みたい…。ところで丸ちゃんは16日(2日目)をキャンセルしたようです。私が行く日は歌ってくれるといいなぁ。

ヴァラリンさん>
ちょっとごたごたしましたが、今はイギリスを楽しんでます☆熊スカルピアも楽しみです!(笑)

>キーンリさんのファンサイト
>キャリア初期に《マイスタージンガー》の夜警
リンク先までたどってくださってありがとうございます。本人はあまり楽しくなかったハンブルクでの専属歌手時代のですね。ワーグナーの中で興味があるのはヴォルフラムとベックメッサーというようなことは言ってますが、残念ながらベックメッサーを歌う気は無さそうです。これからどうなるか分かりませんけどね~。

euridiceさん>
驚かせてしまってすみません。あまりに凄い写真だったのでつい(^^;)

>大小並べました
あはは、そうですね。この2人が同じ演出でジョヴァンニ歌ったというのが信じられないです~。
by Sardanapalus (2006-06-19 22:36) 

わはは、面白い。キーンさん、最高です(笑)
ほんとにこう、一筋縄ではいかない芸術家というか。
やっぱりキーンさんとクーラとの対決が見て見たいっっ。
それにしても
インタビューを聞いて、理解して、笑えるサルダナさんが羨ましいな^^♪
by (2006-06-20 23:55) 

Sardanapalus

りょーさん>
楽しんでいただけて嬉しいです。まあ、とりあえずやっぱり不思議君でした(笑)

>キーンさんとクーラとの対決
見たいですね~!ぶっちゃけ映像にしてほしいですよね。何とかならないものでしょうか。

>インタビューを聞いて、理解して、笑える
英語ができて幸せだと思う数少ない機会です(^^;)
by Sardanapalus (2006-06-21 20:07) 

Belle de Nuit

今頃になってしまいましたが、インタビューレポート、楽しく読ませて頂きました。キーンリーサイド氏、やはりただ者ではないですね(^^;; りょーさんと同じく、クーラ氏との組み合わせ観てみたいですね〜。映像化計画に、わたしも一票!
by Belle de Nuit (2006-06-25 23:36) 

Sardanapalus

Belle de Nuitさん>
いつになっても構いません。読んでくださってありがとうございます~。

>キーンリーサイド氏、やはりただ者ではないですね(^^;;
はい。ただ者ではないです。かなり変です(笑)

>映像化計画
結構売れる組み合わせだと思うんですよ。真剣に考えてくれないかなぁ。
by Sardanapalus (2006-06-26 20:16) 

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