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映画「椿山課長の七日間」 [映画]

椿山課長の七日間かなり久しぶりに映画を見てきました。やっぱり映画館の大きなスクリーンで見るのは良いですね。映画は西田敏行伊藤美咲になる(笑)というのが話題の「椿山課長の七日間」です。

あらすじ:有名デパートに勤める仕事人間の椿山は、ある日職場で急死してしまうが、あまりにも重大な事実を知る前に死んでしまったという理由で死後7日目まで生前とは正反対の美女の姿で地上に戻れることになる。同時に地上に戻った生みの両親を探す男の子を助けつつ、椿山は生前親しかった人達の驚くべき秘密の数々を知っていくことになる。

原作はこのところ作品の映画化ラッシュの浅田次郎、ということで当然笑って泣ける話です。家族全員で楽しめるような、上手くまとまっている作品でした。俳優陣では西田敏行と伊藤美咲だけが注目されていますが、ヤクザの組長が現世に戻ってきた姿の成宮寛貴も良かったと思います。そして、またまたヤクザ役(笑)の國村準も良い味を出しています。他にも役柄に合った俳優を使っていて、話に説得力が出ていたと思います。ストーリーについては、原作が朝日新聞に連載されていた頃に飛び飛びで一部を読んだ記憶がありましたが、結末は全く未知の状態で見たので話の展開を純粋に楽しめました。公開中なのでネタバレはしませんが、あれだけ伏線をはってあるのだから原作は映画ほどハッピーエンドではないでしょうね(^_^;)

 この作品の良い所は、自分が誰よりも良く知っていると思い込んでいる身近な人達にもそれぞれ秘密があるという事を時には面白おかしく、時には感動的に伝えてくれるところだと思います。次第に分かっていく椿山の父の秘密、妻の秘密、息子の秘密、部下の秘密、同僚兼元恋人の秘密、そしてそれぞれの椿山に対する想いの描き方は流石の一言です。読んでなかった原作も読みたくなってきました。最近文庫化されたので買ってみようかなと思います。

こんな感じで、久しぶりの映画はまずまず満足、気分良く映画館を後にできました。次は何を見ようかな~。


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コメント 4

Orfeo

「武士の一分」でもいかが?(←勿論冗談w)

浅田次郎の小説は大好きなんですが、映画化されると、どうも苦手なところがあります。小説のカタルシスと映画のそれとは、やっぱりちょっと違いますね。
by Orfeo (2006-12-04 19:30) 

Sardanapalus

Orfeoさん>
>「武士の一分」
わはは、こんなこと書くと刺されそうですが、私は木村拓哉の演技が苦手なので見ません。代わりに原作でも読もうかな~(^_^;)多分次に見るのは話題のイーストウッド作品です。

>浅田次郎の小説は大好きなんですが、映画化されると、どうも苦手
分かる気がします。どうしても映画では浅田次郎のお涙ちょうだいの部分が強調されすぎちゃう感じがしますね。小説ではそれと同じくらい現実的でクールな要素が入っていてバランスが良いから大好きなんですけど。
by Sardanapalus (2006-12-04 20:48) 

ASIS2005

自分も先日初めて浅田次郎の作品を読みました。
その最初の作品が「椿山課長」で、久しぶりに笑って泣ける作品でした。

結構シリアスな内容を上手に心にしみこんでくるように笑いをまぜながら書いてあるのが印象的でした。

その後、メトロに乗っても読みましたが、椿山課長のインパクトが強すぎてちょっとかすんでしまった感じです。

これから読み始めるところですが、「青空の向こう」というイギリスの小説があるのですが、妻によると「椿山課長」みたいなストーリーらしいですよ。
by ASIS2005 (2006-12-09 04:43) 

Sardanapalus

ASIS2005さん>
>最初の作品が「椿山課長」
そうなんですか。私は「メトロに乗って」が最初でしたから、やはり「メトロ~」が好きです。他にも「プリズンホテル」シリーズや「うらぼんえ」(「鉄道員」に入っている短編)が好みですね。

>「青空の向こう」
チェックしておきます!(^^)
by Sardanapalus (2006-12-09 18:22) 

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