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ウィーンの「ドン・カルロ」批評+α [Keenlyside]

12月8日に初日を迎えた豪華キャストのウィーン歌劇場「ドン・カルロ」の批評や舞台写真がぽつぽつ出てきました。しかし、The Opera Criticに載っているこの写真はどうなんでしょう?キーンリーサイドの七三分けの髪型と、革ジャンを着ているようにしか見えない2人のガラの悪さにたっぷり笑ってしまいました(^_^;)これじゃあ「ドン・カルロ」というよりは「ウェストサイド・ストーリー」じゃないですか?「良いブツあるよ」「いくらだ?」みたいな会話が交わされそうです。

批評の方は、オーストリアの各新聞に載りはじめました。嬉しいことにキーンリーサイドはどれでも好評です(まあ、このオペラでロドリーゴがこき下ろされることはほとんど無いと思いますが)。下のリンクは当然ドイツ語ですが、そのうちsimonkeenlyside.infoに英語訳が載ると思いますので、詳しいことが気になる方はチェックしてみてください。

Der Standard
Wiener Zeitung


しばらく前にスイスのart-tv.chで放送されるらしい、という情報の後沈黙していたチューリヒ歌劇場の「ドン・ジョヴァンニ」ですが、12月30日にSF1というスイスのテレビ局が放送するようです。わーい、待ってました!!ということは、DVDの発売時期とかNHKでの放送もそろそろかな~?などという期待が高まりますね(^^)楽しみです。


それと、キーンリーサイドがCD契約しているSonyはそれなりに力を入れてくれているみたいで、SonyBMGのページだけじゃなくSony Classical(ドイツ)のページに'Tales of Opera'紹介ページがあることを発見しました。このCDはドイツ語圏やイギリスの批評家達の評判が良いらしく、simonkeenlyside.infoにはいくつもの賞賛の言葉が載っています。これでSonyの担当の人がキーンリーサイドにCDの企画を持っていくようにならないかなぁ(^_^;)個人的にはドイツ歌曲をお願いしたいですね、「冬の旅」とかブラームスとかヴォルフとか…。


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ヴァラリン

明日(じゃない、今日だわ、既に)もオシゴトなのに、なんとなく寝れないでウロウロ~~してたら(^^;

>「良いブツあるよ」「いくらだ?」

わ、笑ってしまいました(^^! ダメ、今夜も眠れそうにないわ(笑)
by ヴァラリン (2006-12-13 00:46) 

Sheva

あっはは! 朝から笑わせてくれてありがとうございます。
この超イケメン2ショット! すてきですよね~ 見たかったです。
by Sheva (2006-12-13 09:37) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
再び笑いを提供できて嬉しいです(^^)あ、でも眠れなくしちゃいけませんね。

Shevaさん>
Shevaさんにも笑っていただけたとは、この写真も喜んでいることでしょう。

>見たかった
ウィーンの人をこれほど羨ましいと思ったことは無いですよ!
by Sardanapalus (2006-12-13 10:07) 

Belle de Nuit

この写真で演目を「ドン・カルロ」と当てるのは難しそう(笑)。
でも、2人とも似合ってますね(^^)
特に、七三分けと大きな衿がたまりません。
by Belle de Nuit (2006-12-13 13:59) 

keyaki

あれれぇーーーー、これは、プレミエがアバド指揮で、ライモンディがフィリッポだったピッツィの舞台衣裳演出のはずなんですけど。
確かにレザーのお洋服でしたけど、着る人によってこうなるの?
これで、サルミネンのフィリッポですよね........ぇ
by keyaki (2006-12-13 14:17) 

Sardanapalus

Belle de Nuitさん>
>この写真で演目を「ドン・カルロ」と当てるのは
それはかなりの難問だと思いますよ(^_^;)この写真だとクーラのつけているメダリオンを下げた赤いリボンが赤いアンダーシャツに見えてしまうので余計に難しいですね。

keyakiさん>
>ピッツィの舞台衣裳演出のはずなんですけど
はい、そうです。ビデオから見てもかなり正統派の重厚な感じのはず、なんですけどね(^_^;)多分、腰から上で切ってしまっているこの写真の撮り方が悪いんでしょう。ちなみに、The Opera Criticに載っていたもう一枚の写真は普通に見れました。
by Sardanapalus (2006-12-13 19:55) 

I love London

14日に観て来ました!

高潔・熱血・誇り高く忠誠心の強いロドリーゴ、声も仕草も表情も素晴らしくて、ずーっとうっとりしてました。クーラもといドン・カルロ、あんなにキーンリーサイドもといロドリーゴに愛されて、羨ましいです(でもドン・カルロのお馬鹿のせいで無駄死にだし。涙)。ロドリーゴの最期のとき、これでもう聴けないと思って本当に悲しくなりました。
関係ないですが、上着(レザーの衣装のときもそうでないときも)の裾を、動いてない手でしょっちゅう下に引っ張るところに、個人的に大うけしました。そんなことしてたのは、もちろんキーンリーサイドだけです。。。

クーラは、あまり褒められてないようですが、エリザベッタへの愛を歌うときは、感情がこもらないような歌い方で、そこはオケのペースが速いと感じたこともあって、「コイツ、本当に周りみてないなー」という、ちょっとアブナイ人な感じを出したいのかと思いました。わざとそうしていたのか分かりませんが。でもロドリーゴと歌うときは感情こもっていたので、これはこれでどうかと(笑)。

ディンティーノのエボリは、絶好調、切れまくり、でした。10月にミュンヘンで観たときより何倍もよかったです(私がそのときより気合入っていたせいかもしれませんが)。

あとウィーンはさすが、初めて聴いた私には、オケが本当に素晴らしく思えました。特に3幕冒頭、あまりに孤独と哀愁が感じられ、その後のフィリッポのアリアより感動しました。

ちなみに舞台写真が売られていたので、上の写真と、ロドリーゴが1人で写っている写真(レザーではありません)と、エボリの写真を買ってしまいました。CDにサインももらえて、かなり舞い上がっております。

ということで、ウィーンから帰ったばかりで、まだかなり興奮してます。長文でしかも乱文、ご容赦下さい。。。
by I love London (2006-12-17 08:31) 

Sardanapalus

I love Londonさん>
公演の素晴らしさが手に取るように分かる感想ありがとうございます!レベルの高いオケに今回くらいキャストが揃っていると、アリアだけじゃなくて重唱も魅力的なこのオペラを隅々まで楽しめますね♪

>高潔・熱血・誇り高く忠誠心の強いロドリーゴ
良いですね~。やっぱりロドリーゴはそうでなきゃ!こういうロドリーゴだと、最期の場面がぐっときますね。

>動いてない手でしょっちゅう下に引っ張る
お、ファンの間では毎回話題の「モジモジ」を実体験されましたか!(^^)本人曰く、じっとして歌わなくてはいけない時、「手をどこにおけばいいか分からない」んですって。実は「ハムレット」のDVDとかでもやってるんですよ(^_^;)

>クーラ
>ちょっとアブナイ人な感じを出したいのか
>でもロドリーゴと歌うときは感情こもっていた
クーラのカルロはちょっと変わった役作りなんだそうですね。エリザベッタに対しては叶わぬ愛と分かっているから、唯一の友と信じられるロドリーゴに対しては愛情ドバドバなのかしら?…私はそういう解釈でも構いませんが(笑)

>ディンティーノのエボリ
2006年はエボリ尽くしだったデンティーノですから、もう掌中の役にしているのでしょうね。彼女の「むごい運命よ」が聞いてみたいなぁ~。

>舞台写真
ポストカードじゃなくて、写真を売ってるんですか!?ちょっとアイドルのコンサートみたいですね。それにしても、売るんだったらもう少し腕の良いカメラマンに撮らせれば良いのに(^_^;)
by Sardanapalus (2006-12-17 17:35) 

この髪型だと、むかーしの映画の2枚目みたいですね。
by (2006-12-17 20:57) 

Sardanapalus

gonさん>
>むかーしの映画の2枚目みたい
言われてみれば(^^)
by Sardanapalus (2006-12-18 19:48) 

Y0KO

ワタクシも、ヒサシブリ、笑ってしまいました!今、メトの、ドン・カルロを、聴きながら。。。。。こっちも、キャスト、いいですよ!

Sardanapalusさんは、ヤハリ、ロンドンに、お住みになった方が、いいのではないでしょうか…ワタクシの感じでは、ソンナ直感がしております。。。
ワタクシは、ドバイなんですが。。。アハハ。。。イロンナもの、ショッテオリマスシ、いろいろ、ありますが。。。諦めていませんよ!!!ロンドン半分、ドバイ半分、気分的に、ニュ-ヨ-クに、チョット。。。これじゃあ、夫、取り替えなくちゃあ、ムリかなあ。。。。。(笑)
by Y0KO (2006-12-24 06:47) 

Sardanapalus

YOKOさん>
お久しぶりです~。笑っていただけましたか。記事にした甲斐があります(^^)

>メトの、ドン・カルロ
ウィーンと同時期に公演していたんですよね。メトも人気歌手勢揃いで話題になってましたけど、私はレヴァインの指揮とパペのイタリア語(笑)が苦手でした。

>Sardanapalusさんは、ヤハリ、ロンドンに
私もそう思っています(^_^;)なるべく早くロンドン行きの野望が実現できるように頑張ります!YOKOさんはドバイですか~。良いとこですよね、私も一度は行きたいと思っています。
by Sardanapalus (2006-12-24 12:27) 

わっはっは!!
赤いアンダーシャツ、なるほど、そう見るとそう見えてきた!
おかしい・・・おなかがよじれちゃう(((((^^;

ほんとに、見た目的にとっても素敵な舞台なのに、この写真はなぁ~。
ロドリゴの死の場面の写真が無いのが不満です!どこかに載せてー!
by (2006-12-25 00:42) 

Sardanapalus

りょーさん>
>赤いアンダーシャツ
りょーさんがウィーン行ってる間、日本ではこんな話で盛り上がってました(^^)他の写真は素敵に写っていると知って安心しましたよ~。

>ロドリゴの死の場面の写真
舞台写真家だったら、ここは外せない場面のはず。オペラ雑誌をチェックしないといけませんね。
by Sardanapalus (2006-12-25 23:27) 

GIACOMO

おじゃまします。私は12/21に観ました。
聴く前、私としてはキャストそれぞれに不安要素がありましたが、終わってみれば大変充実した公演でした。

クーラ、さすがに舞台姿は見栄えがしますが、芝居は大根ぶりが目に付きます。第2幕第1場、夜の庭園でエボリをエリザベッタと間違う場面、エボリ
のヴェールを上げて「何と、王妃ではない!」と、ディンティーノ顔から
10cmの距離で叫んだのには、思わず吹き出しそうになりました。これじ
ゃ芝居にならない。その後のやりとりで、エボリがカルロの求める相手が王
妃だと感づくまで、1分以上もあるのだから、間の抜けた話です。
歌のほうは、ずいぶんまとも。ただ、何を歌ってもパリアッチョ風の歌い回しで、これが好きな人には堪えられないでしょううが、陰影に乏しいことこの上ない。中高音域で頻繁に声を張り、泣き節を聴かせるのもワンパターン。
これはこれで魅力的とも言えるが、こればっかりじゃねえ。この人、これか
らもずっとこんな調子でいくんでしょうね。プロンプターの声もこの人のときだけ大きくなる。カーテンコールでは、クーラひとりプロンプターボックスに手を振ってサポートに感謝という図でした。

キーンリィサイドのロドリーゴは最高でした。カルロの言葉じゃないが、私
にとっても"O mio Rodrigo!"、"Mio salvator"です。朗々とした声、高潔なポーサ侯爵らしい気品ある演技で、若々しい理想家としての人物像が目の前に再現されます。ウィーンで理想のロドリーゴに巡り会えた感じ。キーンリィサイドに大ブラーヴォです。
 
フィリッポ2世のマッティ・サルミネン、思ったほど声が出ない感じ。宗教裁判所長とのバス二重唱ではクルト・リドルに押され気味。まあ、「王冠は祭壇に跪かなければならないのか!」と嘆くくだりがあるのですから、不自然でもないか。サルミネン、随所で語るように歌うところがあり、印象的。なかでも、第1幕の幕切れのロドリーゴとの二重唱、「宗教裁判所長に気をつけろ」とロドリーゴに諭すところ、三度繰り返す「Ti guarde !」のフレーズ、二度は呟くように、最後は怒鳴りつけるように歌ったのにはびっくり。
 
ディンティーノ、2003年の東京でのアムネリスとは見違える出来、あのときは役作りに疑問を感じたのだけど、エボリには全く違和感なし。相当に歌いこんで身に付いているのでしょう。高音にも不安はなく安定した歌いぶりです。
 
そして、オルガ・グリアコヴァ、西側(今はそういう言い方はないか)でのロシア人の活躍ぶりはすごいですね。そして歌い方にも違和感はなくなる時
代ですね。ここウィーンでのネトレプコの人気も高いようです。グリアコヴァも大変な美人で、王妃エリザベッタの役柄にぴったり。正面を向いたとき、
ちょっと目はキツイですけど。終幕の大アリアも聴かせました。欲を言えば
さらにピアニシモに磨きをかければというところでしょうか。
 
指揮台のマルコ・アルミリアート、テノールのファビオとは兄弟のようです
が、確かに顔つきは似ています。どっちが上だかわかりませんが。元気で勢いのある棒です。ウィーンでは若い指揮者が活躍しているようです。この作品でオーケストラが非力だとどうにもならないですが、さすがウィーン、こ
のレベルだと全く文句はありません。合唱もときにはみ出すこともあります
が、弱音を出せるのはすごいこと。
 
昨年の新国立劇場と同じく、四幕を前後二分して上演する方式です。異端者火刑の場まで一気に進む。3.5ユーロで購入したプログラムには宗教裁判・異端者迫害について詳しい解説が載っています。ドイツ語なので読めないのが残念ですが、歴史に残るアウト・ダ・フェが何度もあったようです。 

カーテンコール、とりわけ大きな拍手をもらったのはキーンリィサイドとディンティーノ、でもパンチュアルというか、始まりも時間どおりだし、終わりも比較的あっさり。こんなものかなあ。新国立劇場のほうがずっと盛り上がる。ここでは連夜の日替わり公演だし、観光客が多いということもあるのでしょう。
by GIACOMO (2007-01-03 08:37) 

Sardanapalus

匿名希望(でしょうか?)さん>
詳しい「ドン・カルロ」のレポートありがとうございますー!個々の歌手への詳しいコメントも嬉しいです。

>クーラ、さすがに舞台姿は見栄えがしますが、芝居は大根ぶりが
おや、珍しいご意見ですね。個人的にはクーラは数少ない演技のできるテノールだと思っていますが…
>間の抜けた話
これには流石にちょっと苦笑してしまいますけど、ここのカルロは元々間抜け度が高いですよね(^^)

>キーンリィサイドのロドリーゴ
>若々しい理想家としての人物像
以前マドリッドで歌ったときの批評の中で「シラーの原作のロドリーゴ像(先駆的な自由思想を持つ理想家だけど、カルロを守るために命を捨てる)に近い」と書かれていたのですが、ウィーンでもそのイメージなんですね。フィリッポ王にも

>終わりも比較的あっさり
日本以上に熱狂的なカーテンコールをヨーロッパの劇場で体験することは非常にまれだと思います。特に観光客が多いとあっさりしてますね。私の場合はイギリスでのカーテンコールの淡白さに慣れてしまって、日本で逆カルチャーショックを受けたりしました(^^)
by Sardanapalus (2007-01-04 00:41) 

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