SSブログ

リサイタルのラジオ放送とカラフルなファウスト [Keenlyside]

サイドバーにすでに載せていますが、久しぶりにサイモン・キーンリーサイド関連の最近のニュースを集めてみました。


テールズ・オブ・オペラ まずはお目出度い話から。ドイツの権威あるクラシック賞であるEcho Klassik 2007(エコー賞?)年間最優秀歌手賞Tales of Operaで受賞したそうです。おめでとうございますちなみに、この部門は女声と男声と分かれていて、女声はエレーナ・ガランチャ(Elena Garancha)が受賞しています。Echo Klassik 2007の授賞式は10月21日にミュンヘンで行われて、TV中継もはいるそうです。受賞したんだし、出て何か歌ってくれないかな~(^^)詳しくはオフィシャルサイトへ。


雑誌では、夏のオペレッタ・アルバムとコンサートツアーに向けて(?)ドイツのオペラ雑誌Das Opernglas 7-8月号にキルヒシュラーガーとキーンリーサイドのインタビューが載っています。お互いに勝手知ったる仲だからか、真面目に語りながらも面白いインタビューになっているようです。ネット上でも写真つきの抜粋記事が読めます。

 


いつもお世話になっているクリーヴランダーさんから、オンデマンドになっている音源のお知らせをいただいたので、コメントをこちらに転載させていただきます。本当に毎回ありがとうございます。聞けるのは、2007年1月にウィーンで行われたリサイタルの内のドビュッシーの3曲(Beau soir; Voici que le printemps; Mandoline)です。

このウィーンでのリサイタル、ドゥビッシーの3曲がラトヴィアRadio 3 - Klasikaで放送されました。もうすでにお聴きになったものですし音もちょっと割れ気味ですが、オン・デマンド(3年間は有効?)で聴けますので、一応ご紹介しておきます。
http://www.latvijasradio.lv/program/index.htm
2007の”jūnijs”から”LatvijasRadio 3 -Klasika” の”2007.06.26. (O)”へ、22:10の番組です。
by クリーヴランダーさん


更に、大分前から告知されているアルデバラ・フェスティバル(Aldeburgh Festival)でのリサイタルのBBC Radio3での放送も近づいてきました。一度も聞いたことの無いフィッツナー(Pfitzner)という作曲家の曲と、キーンリーサイドの歌うシェーンベルクがどんな感じなのかを聞くのが楽しみです。現地で昼間の放送なので、変な時間に頑張らなくて済むのも良いですね♪

7月3日(火) 13:00~14:15 (日本時間21:00~22:15

Afternoon on 3: East Meets West
Lunchtime Concert
Aldeburgh Festival1/8.
songs by Schubert, Schoenberg, Pfitzner and Mahler
(詳しい曲順はSimonkeenlyside.infoへ)

Simon Keenlyside, baritone 
Malcolm Martineau, piano


それから、ただいま公演中のチューリッヒ歌劇場「ゲーテの『ファウスト』からの情景」ですが、もともとオペラじゃないものをどう演出するのかと思っていたら、おっとビックリ?サイケな色の洪水のようです。サイドバーにもずっとアップしていますが、こちらに改めて載せてみます。大御所ヘルマン・ニッチュ(Hermann Nitsch)の演出は、可愛そうな豚ちゃんが屠殺される必要性があったのかどうかは疑問ですが、十字架の使い方やガウンの色の違いなどがそれなりに面白そうです。Die Welt(ヴェルト紙)の批評では、「ジーザス・クライスト・スーパースター」をもじって「ドクター・ファウストゥス・スーパースター(Dr. Faustus Superstar)」なんて書かれていて、余計に興味をそそります。下の公演ページにある映像の後半、ファウストが子供を抱きながら歌う場面などはなぜか感動してしまったり(^^)シューマンの音楽もいい感じです。こういう映像がだせるならDVDにしてほしい~。

◆チューリッヒ歌劇場◆
「ゲーテの『ファウスト』からの情景」のページ
(ページ右下に舞台動画※屠殺場面有、音源もあります)
舞台写真ページ


nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 8

azalea

カラフルなファウストの最終日を観てきました。CDだけ聴いて、映像や記事は観ないで行きました。

キーンリーサイドは万全ではなかったと思いますが(短期間で4回公演だったからと思います)、後半になるほど調子がよくなり、特に子供を抱きながら歌う場面は素晴らしかったです。とても好きです。そこは演出も許容範囲。

しかし演出は、全体的にはですねぇ、「ペレアスとメリザンド」の方が何十倍もよかった、と言わざるを得ないです。

カラフル・・・、う~ん、私には色がうるさすぎました。衣装だけならいいですが、基本的に何にもない舞台の壁3面(特に後方の面)に、様々な色が直線やら円やらで映し出されまて、しかもその色が静止していないのです。グラデーションで様々な色をそのひとつ前の色の上に上書きしたり、同心円の中心から周縁部に拡大して上書きしたりします。歌手よりそっちが気になる・・・。

衣装の色分けもよく分かりません。赤系、青系、黄色系があったけど。黄色系が礼拝者、らしい。赤系は煩悩のある人間かと思ったら、最後にマリア様が赤系(宗教画によくある赤紫かな)の衣装。縦縞と横縞の区別のつけ方も分かりません。お腹のあたりにでっかい同心円が描いてある衣装もあるし。うーん。

豚さんの屠殺も意味分かりません。GretchenがBoser Geistに責められている舞台の後方で、赤系の衣装のFaustが豚さんを屠殺(白い服を着た補助が4人)。内臓がどばーっと出て、補助がご丁寧に血のつもりの赤い液体をかけて、Gretchenたちが歌っている間中、Faustが内臓を豚さんに戻して、でも落ちてくるから戻して、補助がまた何度も赤い液体をかけて、Faustも補助も血で手足も衣装もべちゃべちゃになります。歌を聴いていられない・・・。

そのべちゃべちゃになった赤系の衣装で十字架の上に寝ているのが、この記事の最初の写真です。ちなみに宙吊りのArielは、宙吊りのまま(!)、しばらく歌います。宙吊りで歌う(歌わされる)人、初めてみました・・・。

Arielがやっと地上に降ろしてもらえるころ(笑)、エステのお姉さんのような白衣の女性が5人出てきて、Faustを起こして、べちゃべちゃの赤い衣装を脱がせて(お約束?のブリーフ1枚)、大きなスポンジで血がついた体を拭いてくれて、青系の衣装を着せてくれます。このために豚さんを屠殺したのか?

この青系の衣装でFaustは死にますが、十字架に磔になって、その十字架が舞台の一番上までゆーっくりゆーっくり引き上げられて、幕。みていてコワイ。本人はHorribleと言っていました。インターバル後はその十字架が降りてきて(記事の2枚目の写真です)、またなぜかエステのお姉さんたちが登場し、また衣装を脱がせ(笑う観客)、スポンジで体を清め、今度は真っ白な衣装を着せてくれます。それから子供を抱いて歌います。声がそれまでとがらりと変わります。少し高めの柔らかい声です。

他にもいろいろありますが、だいたい、こんな感じでした。

しかし、この演出家さんは、オペラ演出の大御所さんなのですか。サイケな色と豚さんの屠殺と宙吊りとエステのお姉さんは百歩譲って許容するとしても、やめてほしかったのは、インターバルまでの間に、舞台にいろいろな物を出してくるために、何度も幕を下ろして音楽が止まったことです。流れが途切れてしまって、非常に中途半端で、オペラに入っていけません。インターバルの後は、それはありませんでしたが。

テロ騒ぎでフライトが2時間遅れてヘロヘロなんですが(空港は至って平静だったので、なぜ遅れたのか不思議だ)、書き始めたら止まらなくなってしまいました。なんか、プレッシャーかけられてる気がしたし(笑)。
長文&乱文すみません~。
by azalea (2007-07-02 09:11) 

Sardanapalus

azaleaさん>
いつものように素晴らしいレポートありがとうございます!暗に催促していたのバレました?(^^)イギリスはテロ厳戒態勢のようですね。気をつけろといっても仕方ないですが、怪しいものにはいつも以上に注意してくださいね。

>豚さんの屠殺も意味分かりません
>歌を聴いていられない
ビデオで見ても集中できないですから、劇場では本当に邪魔でしょうね。他のネット上の感想でも必要ないって切り捨てられていました。

>またなぜかエステのお姉さんたちが登場し、また衣装を脱がせ(笑う観客)
私も想像して笑っちゃいました。多分、生まれ変わるとか、死後の世界に入るとか、そういうことを表現したいのでしょうね。でもパンツ一丁は笑うでしょう(^_^;)

私もネット上の批評を読んで一番気になったのは
>何度も幕を下ろして音楽が止まった
という点。せっかく流して演奏するように作られた作品なんですから、それを止めてまで演出をつける必要性はあるのでしょうかね?そういう意味でも「映像」で見てみたい演出です。自宅で見るなら舞台転換の時間は早送りできますからね!ちなみに、ニッチュさんはオペラはあまり演出していないと思いますが、高齢の舞台演出家のようです。
by Sardanapalus (2007-07-03 00:28) 

フンメル

ECHO、今年はミュンヘンで開催なんですね。
TVで見ると思いますが、沢山の部門が並んでいるので、長くて退屈するんですよね(笑)。でも今年は22時から放送になってるので、番組が短くなったかも。
キーンリーサイドの登場は楽しみですね。彼は独語圏でも大活躍ですが、インタビューもドイツ語でOKなんでしょうか?ちなみに女性部門のガランチャは、ドイツ語すごくうまいです。
by フンメル (2007-07-05 23:51) 

Sardanapalus

フンメルさん>
>ECHO、今年はミュンヘン
そうなんですよ、ということでフンメルさんが記事を書いてくれるだろうと今から期待しています(笑)

>キーンリーサイドの登場
するのかどうか??そこからして疑問です(^_^;)11月はMETで伯爵なので、もうアメリカかもしれません。ファンとしては出てほしいですが。ちなみに、キーンリーサイドもドイツ語しゃべります。
by Sardanapalus (2007-07-06 23:56) 

keyaki

OPERNGLAS....検索でやって参りました。(笑
今月号はヴィットリオ・グリゴーロが表紙なんですが、なぜか写真はいつものやつなんですけど、中の写真はお初....

>ネット上でも写真つきの抜粋記事が読めます
というSardanapalus さんの記事をクリックしたら、おや、今月号にリンク、なぜかVÉRONIQUE GENSですけど、VITTORIO GRIGOLOをクリックすると記事にリンクしていました。ありがとうございます。
ところで、抜粋じゃなくてこれって全文のようなかんじですけど、キーンリーサイドのは抜粋でしたか?
by keyaki (2009-06-26 16:58) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>OPERNGLAS
>今月号はヴィットリオ・グリゴーロが表紙
そうそう、街中のCD屋で見かけましたよ!やっぱりいい男ですねぇ。OPERNGLASは凝った撮影をするので、ファンにとっては歌手の意外な一面を見られたりするんですよね。

>抜粋じゃなくてこれって全文のようなかんじですけど、キーンリーサイドのは抜粋でしたか?
はい、ファンのサイトに全文が載っていたので確かに抜粋だったのですが…。インタビューが長かったのかしら?なんにせよ、全文載っているのは素晴らしいことですよね♪
by Sardanapalus (2009-06-26 19:24) 

keyaki

Sardanapalusさん
ありがとうございます。やっぱり抜粋でした。
写真も、グリゴーロのHPからのものがほとんどでしたが、2枚だけ、お初のがありました。
金曜日の夕方注文して、火曜日の朝届きました。こんなに早く来るとは思っていなかったので、吃驚するやら嬉しいやら.....
別ページに今後のスケジュールが載っていましたが、オペラに専念することにしたようです。
by keyaki (2009-07-01 10:53) 

Sardanapalus

keyakiさん>
やはり抜粋だったのですか。それにしても4日で到着とは、さすがドイツの仕事は素早いですね(^^)2枚の新しい写真と、グリゴーロの今後のスケジュールを確認するためにも、CDショップに行って中身を読まなくては…。オペラに専念してくれるというのは、オペラファンにとっては朗報ですね。
by Sardanapalus (2009-07-04 06:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。