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ギプスをしたパパゲーノなど [Keenlyside]

ロイヤル・オペラの今シーズン冬ピリオドのチケット発売と共に、ウェブサイト上のオペラ情報も更新されました。サイモン・キーンリーサイドがはまりすぎのパパゲーノを歌う2008年2月~3月の「魔笛」のページも更新されたのですが、そこにアップされた短いビデオクリップ(ページ写真下View the previewをクリック!)が見ものです。何せ、左手にギプスをして跳ね回るパパゲーノが見られるのです(^^)

これはDVDにもなっているデイヴィッド・マクヴィカーの演出ですが、テレビ中継された日はキーンリーサイドが奈落に落ちて左手首を骨折した後だったので、ロイヤル・オペラにはこういう映像が残っているんですね~。まさかそのまま再利用するとは思いませんでしたが、最後のコーラスをバックに上手くまとめられているビデオです。それにしても、次第に内容が充実してきているロイヤル・オペラのウェブサイトですが、使い勝手はあまり改善されていませんね。大体、今シーズン分の公演ですら日付を遡って調べることが出来ないというのはどういうことでしょう??


ところで、ロイヤル・オペラでは空席が目立った「トーリードのイフィジェニー」で密かに(?)盛り上がっているBBC Radio3のCD Reviewという番組では、9種あるCD録音の聞き比べ大会なんてやってます(笑)いつもお世話になるオンデマンド放送で27日まで聞けますので、ここでプレイヤーが立ち上がらない場合はこちらのページ中央にあるListen to the latest programmeからどうぞ。聞き比べが始まるのは9:30:00辺りから、30分程度です。

「全く無表情なオーケストラ」とか、「気の抜けたピラド」とか、「巫女にしてはオバサン声」とか、案内人の正直でウィットに富んだコメントが可笑しいですし、それぞれの歌手と指揮者・オーケストラによって雰囲気やメロディが変わるのも聞いていて飽きません。マリア・カラスやディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウやトーマス・アレンまで登場して、声の聞き分けクイズみたいです(笑)ちなみに、DJの推薦盤は、マルク・ミンコフスキ(Marc Minkowski)指揮のもの↓でした。まあ、ずっとべた褒めなので結果は見えてましたけどね(^_^;)

Gluck: Iphig—nie en Tauride / Minkowski, Les Musiciens du Louvre

Gluck: Iphig—nie en Tauride / Minkowski, Les Musiciens du Louvre

  • アーティスト: Christoph Willibald Gluck, Marc Minkowski, Les Musiciens du Louvre, Claire Delgado-Boge, Laurent Alvaro, Laurent Naouri, Michelle Norman-Webb, Mireille Delunsch, Nicki Kennedy, Simon Keenlyside
  • 出版社/メーカー: Archiv
  • 発売日: 2001/05/08
  • メディア: CD

ところで、21日はドイツのクラシック音楽賞であるEcho Klassik 2007の授賞式だったのですが、Saenger des Jahresのキーンリーサイドは、「非常に遺憾なことに、一身上の都合で」登場しなかったそうです。あらら、残念!どのアリア歌うのかちょっと楽しみだったのですが…。男性歌手で登場したのはフローレスくらいですが、女性陣は豪華なガラだったようですね。


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コメント 8

stmargarets

相変わらず色々な情報を持っていますね^^。
聞き比べ、面白そうなので、是非行って見るわん。
ありがとう!
by stmargarets (2007-10-23 05:00) 

euridice

>左手にギプスをして跳ね回るパパゲーノ
ほんとだ、ほんとだ^^!
お初キーンリサイド、「カプリッチョ」でまじめ詩人でした・・
そのイメージを当分ひきずっていましたけど、
サルダナさんの楽しい情報のお陰でこういうのが
・・らしい!
と思うようになってます。

壁歩きも動いているのが見たいです。
by euridice (2007-10-23 07:38) 

keyaki

ちょっと目まぐるしいですけど、ギプス見えました!
でもギプスしてないのも混ざってませんか?

パリのガルニエの舞台日誌に、「ライモンディは足をひきずっている理由をアナウンスするように要請。」
なんてのがあります。その前々日には、舞台装置のトラブル続出で、「怒って装置を『蹴飛ばした』ルッジェーロ・ライモンディが足に怪我をする...」
なんて書いてあるんですよ。なんか光景が目に浮かぶようで笑えます。
これは、舞台事故とは言えませんけど、奈落に落ちたり、巨大な柱が倒れて来たり、危険がいっぱいですよね、舞台って。
by keyaki (2007-10-23 09:20) 

Belle de Nuit

ビデオクリップ、観ました(^^)。
ギブスが痛々しいけれど、意外に違和感ないような(笑)。
当然、まだズキズキしてたでしょうに、なんと元気な。

CD Review の情報も、ありがとうございます。
「トーリードのイフィジェニー」好き(笑)としては、
これは当然録音して、保存しなくては。
さすがに9種類全部は持ってないので〜(^^;;
これで、私も密かに盛り上がろうっと!

>「気の抜けたピラド」
わはは、聴いてみなくちゃ、ですね!
個人的にはピラドはブーロンが一番好きです。あの「モナ〜ミ〜」には
毎回心を打たれます。
オレステは、言うまでもなくキーンリーサイド氏がNO.1ですが(^^)。
by Belle de Nuit (2007-10-23 13:55) 

Sardanapalus

stmargaretsさん>
>聞き比べ、面白そう
うん、面白いですよ~。中にはイタリア語バージョンとかもあるし、明らかにミスキャストというものもあるし。あ、勿論魅力的な録音もありますよ(^^)

euridiceさん>
>お初キーンリサイド、「カプリッチョ」でまじめ詩人でした・・
>そのイメージを当分ひきずっていましたけど
あはは、確かにあの詩人オリヴィエはお堅い役ですよねぇ。本性(?)が分かってくると、ああいうイメージの役は貴重だな~と思ってしまったり(^_^;)このパパゲーノはギプスしてても意外と普通に跳ね回っているので、最初はやけに左手大きいなぁ~なんて思って見てました。

>壁歩きも動いているのが見たい
そのためにも映像化を望みたいのですが、無理でしょうね…。
by Sardanapalus (2007-10-23 23:14) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>ギプス見えました!
>でもギプスしてないのも
カットがめまぐるしく変わるので集中して見ないと気付かないかもしれませんね。一応、このクリップの中ではずっとギプスしていますよ。DVDの方ではしてませんが。

>ガルニエの舞台日誌
>怒って装置を『蹴飛ばした』ルッジェーロ・ライモンディが足に怪我
ええーライモンディでもそんなことするんですね!ほんと、想像するとちょっと可笑しいです(^^)

>危険がいっぱいですよね、舞台
特にオペラは稽古も短期間だったりして、どこに何があるのか把握しきれていなかったりしますものね。怪我のスペシャリスト(笑)によると、一番危険なのは、明るい舞台から引っ込んで暗い舞台袖を移動するときなんだそうです。目が利かないし、道具類がごちゃごちゃ置いてあるし、段差もあるし。

Belle de Nuitさん>
>意外に違和感ないような
あのよれっとした外見ですからね、ギプスも小道具に見えてきます(笑)

>>「気の抜けたピラド」
>わはは、聴いてみなくちゃ
10:03:00辺りから聞けますよ~。友人2人の口論の場面ですが、お手本的な歌唱の後に「こっちのピラドは生きるか死ぬかの瀬戸際だと分かってるんでしょうか?」と紹介されている方です。ちなみに、私は第一声で噴出しました(^^)ブロンとは大違いです!
by Sardanapalus (2007-10-23 23:37) 

YUKI

ご無沙汰していました。(^^;)

「ギブスをしたパパゲーノ」の映像を拝見させて頂きました。
始めは分からなかったのですが眼を凝らすように見ると左の腕に何かサポーターの様なものが巻かれていましたねぇ。

最初は演出と思っていましたが実際にキーリンサイドが怪我してしまっていたと言うのがビックリで恐ろしい話です。(-_-;)
映画では俳優の実際の怪我を演出に使うと言う事はあったようですが、オペラの舞台でも自然に見えるように演出に取り込む事があったのですねぇ。(^^;)
by YUKI (2007-10-28 18:04) 

Sardanapalus

YUKIさん>
お久しぶりです~。わざわざクリップを見ていただいてありがとうございます♪

>最初は演出と思っていましたが
知らないで見たら演出だと思うでしょうね(^^)ロイヤル・オペラでは最近見たオペラでも、怪我をして吊っている右手をコートの下に隠して隻腕のように見せている人がいました。こういうところは非常にイギリスらしい取り込み方ですね。
by Sardanapalus (2007-10-29 23:35) 

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