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カンディンスキー展@ポンピドゥーセンター [美術・絵画]


ワシリー・カンディンスキー(Vassili Kandinsky)の100点を越える作品を集めた展覧会が、現在パリのポンピドゥーセンター(Centre G. Pompidou)で開催されています。カンディンスキーファンとしては見逃せない!ということで、ユーロスターでひとっ走りしてきました。

この日は非常に暑い日だったのですが、美術館の中は当然クーラーが効いていてとっても快適でした(^^)平日の昼間だったからか人ごみも予想していたほどひどくはなく、展示をじっくりと楽しめました。じっくり回り過ぎて全部見るのに3時間もかかってしまいましたが(^_^;)

展示作品は、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ミュンヘンのレンバッハハウス美術館、パリのポンピドゥーセンターの3つの美術館の収蔵作品を元に構成されていて、単に年代順というだけでなく、カンディンスキーが拠点にした都市で区切った展示方法をしていて非常に面白かったです。拠点が変わるたびに絵に使われる基本の色や形が変化しているのがよく分かりましたし、第1次世界大戦時モスクワに戻ったときの絵には、初期にロシアで描かれた作品のメルヘンチックな作風や色彩の名残が感じられたりしました。やはり周囲の環境は人に影響を与えるものなんですね~。

今回特に気に入ったのは、上にも画像を載せましたが、展覧会のポスターやウェブサイト、更にはプログラム(8ユーロ)の表紙にもなっている1926年の"Einige Kreise"という黒い背景にいくつもの円が重なっている作品でした。一度目にした瞬間から引き込まれてしまい、しばらく絵の前でジーっと見入ってしまいました。他には、特に最後のパリ時代の作品群が色も形も今の私の気分にぴったりと合ったみたいで印象に残りました。

また、カンディンスキーの60歳の誕生日にバウハウス運動の仲間達から送られたポートフォリオの数々も展示されており、有名画家達のカンディンスキーへの親愛の情が感じられる展示に心が温かくなりました。それと、今まで訪れたことのないグッゲンハイム美術館の収蔵作品をじっくりと鑑賞できたのも嬉しかったですね~。やはり一度は行かないといけないなぁ…。

この展示は8月10日までパリのポンピドゥーセンターで、その後9月13日からニューヨークのグッゲンハイム美術館に場所を移して開催される予定です。

(入場料大人12ユーロ)
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itoko

素敵な展覧会だったんですね。
表紙の絵に、グッと惹き込まれました。
きっと実物は、もっと色鮮やかなのでしょうね。
黒を基調にしているのに、暗い絵になっていないところが不思議です。
不勉強で名前しか知らない画家さんでしたので、教えて下さりありがとうございました。
舌を噛みそうな名前だなあ・・・としか、覚えていなかった・・・ごめんなさい。

最近、私もブログを始めました。
カウンセラーの勧めでやってみたのです。
理解が広まるといいなと思い、コツコツやってます。
いつか読んで下さいね。
では、くれぐれもご自愛下さいね。美味しい食べ物も紹介してくれると嬉しいです♪
by itoko (2009-07-06 21:24) 

Sardanapalus

itokoさん>
カンディンスキーは、とても大きな画面に抽象的な幾何学模様を散らした絵が代表作になっている20世紀の画家です。時々日本でも展覧会がありますので、ぜひ機会があったらたずねてみてください。

>表紙の絵に、グッと惹き込まれました。
この絵も本物はもっと大きくて色も鮮やかなんですよ。この絵の前で何時間でも過ごせますね。

>最近、私もブログを始めました。
そうなんですね!それでは読ませていただきます。ところで、「美味しい食べ物」なんてものはイギリスにはございませんが(^^;)どうしましょう。
by Sardanapalus (2009-07-08 08:50) 

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