SSブログ

CD"Songs of War"プロモーションいろいろ [Keenlyside]

☆BBC Radio 3 CD Review(12月3日放送)
<12月5日追記>無事に、3日の放送で特集されました。リンク先のページから、12月10日までオンデマンドで聞けます。キーンリーサイドのSongs of War特集は、1:52:50辺りから始まります。

Songs of War
11月7日にイギリスで発売された、サイモン・キーンリーサイドの新CD"Songs of War"に関連する記事やインタビューを以下にご紹介します。また、すでにSimonkeenlyside.infoの該当ページ(音源試聴もできます)には多数の批評が紹介されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

★Simonkeenlyside.infoの"Songs of War"ページ
CDの全ての音源の試聴ができます。新聞での批評、インタビューなども順次更新されています。


<11月25日追記>
☆Classic fm Interview: Simon Keenlyside talks about Songs of War
イギリスのクラシック系ラジオ局、Classic fmにゲストで登場しました。リンク先から6分程度の抜粋が聞けます。普段よりもちょっと早口ですが、CDのことだけでなく、現代オペラ、イギリスの合唱隊、クロスオーバーについても真剣に意見を述べています。でも、個人的にはカットされているROHでの「椿姫」の話の方が聞きたかったかも(^^)


☆インディペンデント紙(The Independent) "Requiem for an art form: Why modern composers are fighting a losing battle"
「ある芸術様式へのレクイエム:なぜ現代の作曲家たちは負け戦に挑んでいるのか?」と題された、"Songs of War"の紹介記事です。過去と比べて、現代においてクラシック音楽が社会に与える影響に悲観的な内容の記事ですが、キーンリーサイドのこのCDに対する真摯なコメントが紹介されています。どうやら、CDの売り上げの一部はPTSDを抱えた軍人達のために寄付されるようです。以下に、キーンリーサイドのコメント部分を要約しておきます。
「多くの詩人や兵士達は彼らの目にしたものを書いているわけではない。多くの戦時中の詩は、実際は人生や人生の素晴らしい物事について書いているんだ。」
「我々は永遠に続きそうな戦争の時代に生きているし、そのことについて一オペラ歌手がどうこう言う筋合いはないと思うけれど、ただニュースを見ているだけじゃなくて何か行動したかったから、今後60~70年に渡る障がいをおってしまった若い傷痍軍人を助けるために少しの寄付をしようと思っている。」
「芸術は戦争の本質である無情さに対して強い共感をもつものだと思う。ブリテン、フォーレ、デュルフレ、ヴェルディなどのレクイエムで何か状況が変わるのかと言われれば、変わらないけれど、でもそれによって励まされ、慰められる。それが音楽の役割なのかどうかは分からないけれど、でも音楽にはそういう力があるんだ。」


☆BBC Radio 4 Front Row
BBC Radio 4のFront Rowという芸術系の番組にゲストとして登場し、今このCDを作成した理由などを真面目に語っています。現在のところオンデマンドでいつでも聞けます。リンク先のページ下方にある「CHAPTER 2」からクリックすればキーンリーサイドのインタビューが再生されます。

☆BBC Radio 3 CD Review (11月26日放送予定)→(12月3日放送予定)
この日の番組では"Songs of War"を特集し、全曲紹介する予定だそうです。放送後は1週間オンデマンドですので、実際に放送されたらその時に改めて記事を更新します。<11月27日追記>どうやら放送日が1週間伸びた様子で、12月3日放送予定のプログラムに「リサイタルディスクを特集」と出ています。<12月5日追記>無事に、3日の放送で特集されました。リンク先のページから、12月10日までオンデマンドで聞けます。キーンリーサイドのSongs of War特集は、1:52:50辺りから始まります。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

Kew Gardens

記事のご紹介ありがとうございました。 このところ、全く追いついていなくて、ようやく到着したCDをききながら、目を通しました。 今回はSony Classical UKも熱心にマーケティングしたみたいですね。 FTにCD発売前にReview書いてもらっていたのは気が付きましたが、このIndependentの記事や、Radio 4のインタビュー登場は、単なる新譜紹介以上で、今迄にない露出じゃないでしょうか。 ところで、ライナーノートの裏表紙にポピーの絵が描いてあります・ この時期、イギリスで、ペーパーポピーを襟にさしている人を多く見かけたのを思い出しました。 第2次大戦や、フォークランド(マルビナス)紛争は、日本人の私としては、微妙な立場にあるので、複雑の心境で襟のポピーを見ていたのを思い出したりして。 勿論、Keenlysideの意図しているところではないでしょうけれど。

新譜の録音は、今年の2月14日からとありましたが、丁度肺感染症が治りかけのころじゃないでしょうか? そんな様子を感じさせないくらい艶のある声でうっとりです(ってデジタル処理したのかしら?)。 英語の詩って、ドイツ語よりも、少しはわかりますしね。

今回のCDのライナーノートもKeenlysideが書いていて、一読の価値ありです。

by Kew Gardens (2011-11-20 23:19) 

Sardanapalus

Kew Gardensさん>
>今回はSony Classical UKも熱心にマーケティングしたみたい
本当ですね。発売日もイギリスのRemembrance Day(11月11日)直前に合わせてきているし、ちょっとは売ろうという気合いを感じます。個人的には、Kew Gardensさん同様この時期のイギリスの「ポピーつけて(退役軍人に募金)してなきゃ非国民」といった雰囲気が苦手でしたので、ちょっと複雑ですが…。やっぱりこういうところは「戦勝国」なんだなぁとしみじみ感じたものでした。ポピー=戦地のイメージですから、ジャケット裏に使うのは妥当だとは思います。本人によるライナーノーツは、選曲の理由まで詳しく書かれていて興味深かったです。

>丁度肺感染症が治りかけのころじゃないでしょうか? そんな様子を感じさせないくらい艶のある声
そういえば、イギリスのファン仲間がステージドアで「収録時はまだ気管支炎(?)が治っていなかったけど、そういうラフな状態で収録できたのはCDのテーマから言えば悪くはなかったかも」と言っていた、と教えてくれました。確かにいつもよりちょっと重い声はこのCDに合っていると思います。録音の音響も「詩人の恋」の時のような違和感がなくてすんなり聴けますね。しばらくはヘビーローテーション確定です(^^)
by Sardanapalus (2011-11-21 20:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。