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最近聞いているCD(クラシック編) [音楽(クラシック)]

先日はロック関連の今聴いているCDたちをご紹介しましたが、今日はそのクラシック編。ロックやポップスはご飯食べている時やネットサーフィンしている時に良く聞くのですが、クラシックは資料を読んだり、修論のアイディアを纏めたりする時のBGMとして流しています。私は何か音がないと勉強できない人なんですね~。もちろん、好きな曲だと気分も盛り上がってすらすら読めたり書けたりします。時々は曲に聞き入ってしまって本末転倒しちゃいますが…。

今に限らず私のクラシックにおけるヘヴィーローテーションはずばり、リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)「タンホイザー(Tannhaeuser)」(シノーポリ指揮、ドミンゴ、シュトゥーダー、バルツァ、サルミネン、シュミット)です(リンク先で試聴できます)。実はワーグナーのオペラはメロディは良いのに一曲一曲が長すぎて今一好きじゃないのですが、「タンホイザー」は別!ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハがいるから(笑)彼、私の好きなオペラキャラ三人のうちの一人なんです。(ちなみに他はドン・ジョバンニと「ドン・カルロ(ス)」のロドリーゴ)

何か良いCDは無いかとアマゾンで試聴しまくった挙句、買ったのは王道のルネ・コロ(Rene Kollo)…では無くプラシド・ドミンゴ(Pracido Domingo)のタンホイザー(笑)だってかっこよかったんだも~ん!トマス・ハンプソン(Thomas Hampson)がヴォルフラムのバレンボイム盤とも悩んだのですが、まだ若いドミンゴのタンホイザーが余りにも気に入ったので、アンドレアス・シュミット(Andreas Schumidt)のヴォルフラムも素敵、ということでシノーポリ盤にしたのです。演奏は重すぎず、軽すぎず、歌手達も私としては文句ありません。ただ、タンホイザーでもやっぱり好きな曲以外の部分は冗長に感じちゃうんですよね~。ということで毎回全曲聴くのは疲れるので、普段は朝ごはんを食べながら序曲で目を覚まし、その後は一気に「夕星の歌」まで飛ばして「ヴォルフラム、不幸な奴だ~」と同情し、その後「ローマ巡礼の歌」でドミンゴの芝居がかった歌にしびれ、そのまま突入するフィナーレの合唱で感動する、という邪道な楽しみ方をしています(笑)しかし女性歌手に興味が無いのがバレバレな選曲(^_^;)

そして最近はまっているのはドイツリート(Lied)。といってもまだまだ全くの初心者ですけど。「歌曲王」フランツ・シューベルト(Franz Schubert)は本当に凄いですね!生涯に600曲もの歌曲をかいただけのことはあります。音楽の授業で彼の「野ばら」を歌わされた人も少なくないはず。※そういえばこの曲、日本ではシューベルトの代表作とされてますが、ドイツ人でも一般人はほとんど知らないですし、クラシックファンも「楽に寄す(An die Musik)」とか連作歌曲の方を代表作として挙げると思います…日本って変な国(笑)

で、なぜはまっているかというとそれはひとえにキーンリーサイドのおかげ。彼の歌声は、基本的にバリトンにしては軽くてシャープで、低音から高音まで音量にムラがありません。広がりがある、と言うよりは個々に直線的ににとどく感じの声で、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Dietlich Fischer-Discau)よりソフトで甘めですが、ハンプソンよりはあっさりしてます。今までに聴いたフィッシャー=ディースカウでは「激しいな~」、ハンプソンでは「濃いな~」という印象しかなかった(苦笑)リートだったのですが、キーンリーサイドの歌い方は私の好みにぴったり!

彼について書いた記事でも紹介したシューベルトの歌曲集(リンク先で試聴可)は、有名どころからマニアックなものまでCDの時間制限ぎりぎりに名曲の数々を詰め込んだ素晴らしいCDです。一時期絶版になっていたのが安いシリーズで再販されて、日本円で1000円くらいHMV(日本)では1197円…細かいな)という値段も素晴らしい!(笑)押し付けがましくないのに表情のある声とでもいいますか、「とりあえず歌詞と音符の通りに歌ってみるから各自で解釈してみてね」という感じで歌ってくれる上、テクニックもドイツ語もちゃんとしているので純粋に曲を楽しむことが出来るんですね。グラモフォン誌(Gramophone)の批評(無料会員制のアーカイブで読めます)では「声が多様な曲や音域に対応できるか、なんて下らないことを気にせずに安心して聞けるCD」と書かれていましたけど、正にその通りだと思います。リート好きな方にも、リート初心者の方にもぜひお勧めしたいCDです。

シューベルトの他は、サイモン・ラトル(Simon Rattle)指揮、グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)の「交響曲第3番」にくっついている歌曲集「子供の不思議な角笛」からの抜粋8曲よく聞いています(こちらもリンク先で試聴可)。中でも明るいメロディラインを余裕で歌いきる「この歌を作ったのは誰?(Wer hat dies Liederein erdacht?)」と、ユーモアと歌唱が絶妙なバランスの「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス(Des Antonius von Padva Fischpredigt)」がお気に入りです。基本的にラトルの指揮はあまり好みじゃないのですが、これはオーケストラを「伴奏」として考えれば気にならないので助かります(笑)どの曲も流れるように過ぎていってしまうので、好みが分かれる録音だと思います。

後はアンダンテ(Andante)というクラシック音楽情報のホームページで会員になると聞ける、ロンドンのウィグモア・ホール(Wigmore Hall)でのリサイタルもよく聴いてます。この中のシューベルトの「セレナーデ(Staendchen)」(「白鳥の歌」より)、ヨハネス・ブラームス(Johaness Brahms)「窓辺にて(Vor dem Fenster)」「5月の夜(Die Mainacht)」は聴けば聴くほど好きになります。こういったロマンチックな曲大好きなんですよ(*^_^*)キーンリーサイドの声もこういった曲で本領を発揮しますし。ちなみにこのアンダンテというサイト、2週間は無料で会員体験ができるので、これに限らずちょっと珍しい音源を聞いてみたい方は試してみるのも良いかもしれません。

今CDを買おうと考えているのはシューベルト、ブラームス、ロベルト・シューマン(Robert Schumann)辺りですか。余裕があればヒューゴ・ヴォルフ(Hugo Wolf)も買いたいですけど…まだそれはちょっと先かな。哀しいかなレコーディングがあまり好きでないキーンリーサイドはCDが少ないので、他のお気に入り歌手を探さなくてはいけません。(ファンとしては100回以上歌ってるシューベルトの「冬の旅(Die Winterreise)」くらいはいい加減録音して欲しいんですけどね~)多分私はヘルマン・プライ(Hermann Prey)とか好きそうなので、彼のCDを探すことにします(笑)


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