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オペラのフライヤーデザイン(2) [オペラ(音源・映像・その他)]

いきなりすみませんが、こんなことめったに無いので叫ばせてください。イギリスはここ数日、

  とっても良い天気です!!(^o^)
 
どちらも大学だけじゃなく左の写真のような意味不明のオブジェが点在する巨大な公園の風景

あ~すっきりした(笑)気温も25度くらいまで上がり、風は心地よい絶好の環境です。蒸し暑い日本の夏が苦手な私にはこれくらいの夏が一番!自然に気分も軽くなりますね♪


さて、本題に移ります。といっても一昨日の続きとして、少ししかありませんが前回載せなかったコヴェント・ガーデン以外のオペラのフライヤーと持っているプログラムをご紹介します。

まずはこの夏ロンドンにやってくるキーロフ・オペラ&バレエのもの(「来日」ならぬ「来英」公演ですね)。かなり縦長で、屏風のようにビラビラと広げて中を見るようになっていて、それぞれのプロダクションの写真もあって結構お金かけてます。でも、あらすじ紹介に名前が出ているレベルの有名歌手でも顔写真は無し(苦笑)オペラとバレエで裏表を使い分けているのはいいのですが、バレエの表紙の美しいプリンシパルの横顔に比べて、オペラの表紙のゲルギエフのむさくるしいこと(苦笑)うま~く頭の薄さが分からない写真になってるのはわざとでしょうか?(笑)しかし、この公演スケジュール、バレエ13日間で5演目18公演、オペラ6日間で3演目7公演というのはもの凄くハードですね!(@_@)まさかゲルギエフが全公演を振るということはないでしょうが、オケのメンバー割り振りはどうなってるんでしょう?

次は、時々このブログにも登場するイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)「オン・ザ・タウン(On The Town)」。え~っとお分かりのようにこれはバーンスタイン作曲の「ミュージカル」に分類される作品ですが、ちょっと前にオペラ歌手を使って公演したんです。舞台装置は楽しげだし、キャストもオペラ、ミュージカル、ダンス、と様々な分野から集められていて話題を呼んだのですが、何だか宙ぶらりんの出来になりそうで私は見ませんでした。作品自体も「ニューヨーク・ニューヨーク」が聞けるという以外は大したこと無い話ですし。「オペラハウスでミュージカルをやる意義はどこにあるのか」という議論があったようにも思います。どこも観客を呼ぶために必死ですね。興味のある方は、オペラ・ジャポニカの2005年3月の項に写真と一緒に批評が出ています。ちなみに、このフライヤーは他の一般的なミュージカルのものと同じ規格で作られています。劇場などにあるフライヤー置き場に並べるためですね。ああ、これだけしか見つからなかった…ENOはいつも頑張ってフライヤー作っているんですけど、私の興味が向かないので持っていないんですよね。
  
今度はプログラムの方にいってみましょう。基本的にコヴェント・ガーデンのプログラムは全公演真っ赤の表紙で、中身だけ変わります。これはボーダフォンがスポンサーだからなのか、元々赤かったのかは分かりません。ちなみに、裏表紙には「公演中はマナーモードにするか、電源を切っておいてね!」との注意書が付いてます。流石携帯電話会社ですね。中は支配人挨拶、あらすじ、衣装・セットデザインやリハーサルの写真、指揮者、スタッフ、キャスト紹介に加えて、オペラに関する読み応えのあるエッセイがついてきます。私の持っている「魔笛」には、更に指揮者チャールズ・マッケラス(Charles Mackerras)によるオペラ解釈の短いエッセイもついていました。7ポンド(約1400円)だったと思いますが、他の物価と比較してまあ妥当な値段でしょうか。


6月にはじめて行ったテアトロ・レアル「ドン・カルロ」のプログラムは、大きさはA5くらいなのに驚くほど分厚い!(約1.5センチ)値段も10ユーロ(約1500円)と、他の物価と比べると結構な値段です。何でそんなに厚いのかと不思議に思っていたら、何とあらすじどころか、リブレットがまるごとイタリア語とスペイン語で収録されていたんですね~。これは本当にビックリ!楽譜をめくる人がいるというのは聞きますが、字幕の出る劇場でリブレットを見ながらオペラ鑑賞する人なんているんでしょうか?まあ、家に帰ってから復習(笑)するためのものとしておきましょう。他の内容も、演出家ユーゴ・デ・アナ(Hugo de Ana)のインタビュー、「ドン・カルロ」についてのエッセイ5本(!)と多数の豆知識、プロダクションとその元になった建物や部屋の写真、今までのCD&DVDリスト、と盛りだくさんです。スペイン語が読めたら楽しいと思いますが、今の私にはCDの歌詞を確認するリブレットにするくらいしか使い道がなくて残念です
(苦笑)

そういえば、コヴェント・ガーデンでタダでもらえるのはぺらっとした二つ折りの白黒キャスト表だけですが、テアトロ・レアルではプログラムと同じ表紙のカラーブックレットがもらえました。中身はキャスト表、あらすじ(スペイン語と英語)、ヴェルディの作品年表。テアトロ・レアルはおおっぴらに企業協賛を前面に打ち出している感じで、ブックレットは半分広告で埋まってますが、それでも無料であらすじがついてくるのは良心的だと思いました。イギリスはどうも舞台芸術と営利企業を結び付けたくないようで、変なところで意地を張っているのですが、以前記事にした無料野外中継のBPのように、お金出してくれるところを確保して、「オペラ初心者に優しい=全ての客層に便利」なオペラハウス作りをしてほしいな~などと思います。


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コメント 8

ヴァラリン

わー!!早速UPして下さったんですね(^^)ありがとうございます。面白いわ・・

コヴェントガーデンのも豪華そうに見えるけど、テアトロ・レアルは更にゴージャスですねぇ・・でも10Eurは、確かに高いかも(^^;

ドイツのものも、中身は全てドイツ語なので、まともに読んだためしがありません。演出について色々書いてあるものもあると思うんですけどね。

行った記念になるし・・ということで、毎回プログラムは購入していますけど、どこに置いたかな?わからなくなっているのもあるけど、探し出して近いうちに私もUPしますね!
by ヴァラリン (2005-07-17 07:45) 

Sardanapalus

楽しんでいただけて嬉しいです!こんなことならもっと集めておけばよかったです~。コヴェント・ガーデンの「マダム・バタフライ」とかENOの「ルル」は、結構インパクトのあるフライヤーでしたよ。ヴァラリンさんのコレクション、楽しみにしていますね♪

>中身は全てドイツ語なので、まともに読んだためしがありません
あはは~やっぱりですか(^_^;)こういうとき、「ホンヤクこんにゃく」とか、ドラえもんの道具がほしくなります。
by Sardanapalus (2005-07-17 18:14) 

>>まさかゲルギエフが全公演を振るということはないでしょうが、オケのメンバー割り振りはどうなってるんでしょう?

すご!!ほんとにゲルギー元気ですよね。
03年のマリインスキーの引越し公演の時もすごいハードスケジュールでした。戦争と平和を2公演一日で振りましたよー。そんなのザラなんでしょうか?13時からの公演で、17時ごろ終わって、18時ごろ楽屋口に出てきて、サインして、ご飯食べに行って、で、19時からの公演に本当に間にあったのかどうか、私は知りません^^;

プログラム、沢山見せてくださってありがとうございます。テアトロレアルの豪華ですねぇ!そっか、演出家、ウーゴ・デ・アナだったんですか。それはきっと重厚なセットだったでしょうねぇ!ドン・カルロではさすがに合唱のひと達が踊ったりは、しないですか?
by (2005-07-17 22:59) 

Sardanapalus

>19時からの公演に本当に間にあったのかどうか
うわ~1時間も無い食事時間…忙しいなぁ。食べないと力出ないでしょうけど、何か持ち込んでおけば良いのに(笑)しかし2時間ほどの休憩でまた公演とは、歌手も大変ですね!

>重厚なセットだったでしょうねぇ!
ええ、それはそれは巨大で豪華なセットでしたよ~。セットにも衣装にもお金かかってました!(笑)
>合唱のひと達が踊ったりは、しないですか?
女官達と、宮廷の庭のシーンの合唱の人達はしっかり踊りながら歌ってました。結構独特な雰囲気でしたけど、こういうのはアナの演出のウリなんですか?
by Sardanapalus (2005-07-18 00:01) 

>>2時間ほどの休憩でまた公演とは、歌手も大変ですね!

あ、主要キャストはすっかり入れ替わっての公演でした。ホロストフスキーはこの初日のマチネーにしか出演しなかったんです。だから、公演後の楽屋口では主要キャストたちが余裕でサイン会してくれてました。

>>結構独特な雰囲気でしたけど、こういうのはアナの演出のウリなんですか?

女官たちの合唱がありましたね。私が映像で見たアナの演出はどれも必ず踊ってるような・・・。踊るといっても手を上げ下げするだけのような単純なのですけど。日本人の合唱がやると、ぴったり揃っちゃって、まるで盆踊り・・・。外人さんがやると、それでも適度にばらけて自然だったので、ああ、アナはこういう風にさせたかったんだな~と思ったりしたんです。
by (2005-07-18 00:44) 

Sardanapalus

>主要キャストはすっかり入れ替わっての公演
あ、そうですか。そうですよね、あ~ビックリした。じゃ、指揮者も影武者だったりして(笑)

>日本人の合唱がやると、ぴったり揃っちゃって、まるで盆踊り・・・
ああ、なるほど~そういえばそんな振り付けっぽいところもあったかなぁ。何と言うか、説明しにくい動きですよね。もちろん、テアトロ・レアルの合唱の人たちは適度にばらばらでしたよ(笑)
by Sardanapalus (2005-07-18 02:44) 

ヴァラリン

早速便乗させてもらいました(^^)ネタ提供、ありがとうございます。
TB&リンクさせて頂いてますので、お暇な時に覗いてみて下さいませ~~^^;
by ヴァラリン (2005-07-18 07:33) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
こちらこそありがとうございます~。それでは、わくわくしながら早速おじゃましますね。
by Sardanapalus (2005-07-18 08:02) 

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