SSブログ

ドン・ジョバンニってどんな人? [Keenlyside]

いつもブログにお邪魔しているヴァランシエンヌさんのリクエストがありましたし、自分でも気になっている点だったので、今回はサイモン・キーンリーサイドのドン・ジョバンニ観をいくつかのインタビューから集めてみました。自分のことを話すのは大嫌いですが役のことになるととたんに饒舌になるキーンリーサイド、ジョバンニについても色々と語っていて長いです。

 

○ドン・ジョバンニという役○

「一番の挑戦は常に役そのものです。攻撃的、これは当然ですが、そして声にもかなり負担がかかりますね。」Seen&Heard インタビューより)

「今のところ私の頭を悩ませる数少ない役の一つがジョバンニです。何と言ったらいいのか分からないんですが、純粋なまでの攻撃性というか、または『ただ壁に向かって疾走するポルシェに乗った男』というか、そんな感じ。これを歌った後は眠ることが出来ません。」BBC Radio3 "CD Reviews" インタビューより)


 ○ドン・ジョバンニの役作り・演出○           

「『お気楽な(シャンパン)ジョバンニ』はできません。個人的に、そこに何の利点も感じないのです。それに、個人的にドン・ジョバンニは全てに挑戦的な人物だと思います。選択肢を持つことに、おそらく年齢を重ねることに、おそらく初めから神という概念にまでも挑戦し、さらに1幕最後の事柄に対しても、もちろん2幕最後は明らかにそうですが(挑戦しています)。彼はオペラの中のどんな状況でも、一緒にいる女性の誰とも上手くいきません。私個人的には、きらびやかなジョバンニなんてできません、無理です!これは暗くなるようにできているのです。私だけのせいではないですよ。でも、私にはそういう方向性が合っているのです。そういうほうが私は好きなのです。」BBC Radio3 "CD Reviews" インタビューより)

「綺麗な衣装とシャンパンとセクシーな女の子達と、『俺を見ろ、俺を見ろ!』というジョバンニの公演を見ると、吐きたくなります。最後に起こり得る最悪の事態として、最前列にいるパトロンの一人が彼の連れ合いに『ああ、ご覧よ、可愛いこちゃん、彼はまた地獄に関して何かしようとたくらんでいるよ』と言うようなことになったら、そんな演出は一体何をもたらしてくれるんでしょう。まあ、失敗ですよね?何かを提示したいし、何かを意味する何かを見せたいんです。」Opera News インタビューより)

「モーツァルトは慇懃無礼で、革命的です。そして全ては細かい部分、微妙な表現の中にあって、そこが訴えかけてくるんです…。『ドン・ジョバンニ』には、彼が農民達全員を招待して、皆で『自由万歳!』と歌う最も素晴らしい部分がありますが、いつもとても大胆だと思いますよ、革命の直前ですからね。もちろん、パトロン達に対しては、モーツァルトは全てをこの役の放蕩者としての側面に関係しているように見せることで納得させることができたでしょうが、本来はそんなことでは無いのです。ある公演で、自分が『ラ・マルセイエーズ』を、転調させて間違った音にして口笛で吹いていていることに気付いたんですが、後であの瞬間は別に特別でもなんでもなかったのだと気付きました。パパゲーノのアリア『恋人か女房が』は『ラ・マルセイエーズ』に音楽的に非常に近い関係にあって、それが自由についてのアリアなのは偶然とは思えないですし、しかもこれはフリーメイソンによって表されている、定められた規律とは無関係でいたい唯一の人物に与えられているんですよ。ちょっと凄くないですか?」Seen&Heard インタビューより)

 

○マクヴィカーの演出について(2003年のベルギー初演に際して)○

「私はマクヴィカーとは以前にも仕事をしたことがありますし、このオペラもやったことがあります。今回のは私にとっては良いプロダクションです。なぜか分かりますか?なぜなら、演出家が全ての台詞を心から理解しているからです。…私の役はダ=ポンテの言葉とモーツァルトの音楽の中に全て入っています。常に成功する訳ではない、着飾った誘惑者、彼はまた残酷でもあります。このオペラは人間の状態における非常に深い部分にある何か、成功よりももっと重要な何かに触れています。モーツァルトは大きな社会的な変革の時代に(このオペラを)かきました。彼はゲーテと同時代人ですし…」
「自由万歳」
「その通りです。ですが何よりも、そして全てにおいて、自由なのです。その言葉を歌わなくてはいけない時、私は平然として全員に、パーティーにいる農民達にまでも言われるそれが、当時の貴族たちにどう響いたのかを考えずにはいられません。この前ベルギーの皇太子が来たとき、マンチェスターで『真夏の夜の夢』を(イギリスの)王家の前で歌ったときと同じ奇妙な感覚をその言葉を歌っているときに感じました。この感情は歌い方で、もしくは言い方で、表現されなくてはいけません。私のジョバンニは挑発的なのです。彼の自由はこれまでの特権は終わり、所属していた階級は破壊されようとしているということを意味しています。そして、時にはこれを王位にある人達の前で歌わなくてはいけないのです。」
Mundo Clasico インタビューより)

 

まだ探せばあると思うのですが、ざっと見て見つかったのはこれくらいでした。ジョバンニのことを話しているのに途中で「魔笛」の話になったりしてるものもありますが、なかなか面白い意見だと思います。そういえば「ラ・マルセイエーズ」をモーツァルトの曲という設定にしていた演劇があったなぁ。確かにハミングしてみると「恋人か女房が」と「ラ・マルセイエーズ」は似てますけどね。「ラ・マルセイエーズ」の作曲者が「魔笛」を見ていたのかも?今回の来日公演でも「自由万歳(無礼講だ!と訳していたかな?)」はかなり力強くて、勝ち誇ったような歌い方をしていて印象に残りました。最終日に2幕から鑑賞したという美智子妃にもここを見てもらいたかったなぁ(笑)

キーンリーサイド、自分で自分のジョバンニは「暗い」と認めてますね(笑)今回のモネ歌劇場来日公演の、暗~い、血の味がしそうな公演は、暗い演出大好きなマクヴィカーと暗いジョバンニのキーンリーサイドの相乗効果だったわけですか。個人的にもジョバンニは皮肉たっぷりのブラック・コメディだと考えているのでマクヴィカーの演出は思いっきり私好みでした。 でも、こっちのテンションも上げていかないとついていけないので、体調の良いとき限定ですけど(笑)


以前書いたキーンリーサイドのドン・ジョバンニ関連記事はこちらから。
キーンリーサイドのドン・ジョバンニ
オペラ「ドン・ジョバンニ」(1)
オペラ「ドン・ジョバンニ」(2)
オペラ「ドン・ジョバンニ」(3)

そして、比較していただくと面白い、keyakiさんによる「ドン・ジョバンニ歌手」ルッジェーロ・ライモンディ氏のジョバンニ観の記事はこちらです。記事の中でライモンディ氏が言っているように、彼の解釈がイタリア的だとすれば、キーンリーサイドのはイギリス的と言えるかもしれません。


nice!(1)  コメント(15)  トラックバック(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 15

keyaki

いわゆるオペラ通には評価されていないようですが、ロージー監督の「ドン・ジョヴァンニ」の描き方はさすがだとおもいます。
キーンリーサイドが言及していると思われることをロージーは、下記のように明快に描いています。
「彼(ドン・ジョヴァンニ)が足を踏み入れて行くのは、まさに富者が不当に富み、貧者が極端に貧する時代だった。その一方で、大舞踏会が使用人たちのために催されたのに「自由よ、万歳」を歌うのは貴族だけなのだ。映画では「自由よ、万歳」が歌われるなか、使用人たちが屋敷のほうに近づいてくるが、母屋の従者たちがそれを無言のうちに横並びになって阻止する。ドン・ジョヴァンニがツェルリーナを熱心に誘惑する場面(「さあ、手を取り合って」)では、二人に屋敷中をめぐり歩かせて、すべての使用人たちに事の一部始終を目撃させることにした。それからもちろん、マゼットとの対立がある。「後悔することになりますよ。用心なさい、」と使用人が主人に向かって戒めを言うのだ。辛辣な杜会風刺であり、同時に、新しい時代の精神に対応できなかったある貴族の物語なのだ。だが彼は、不安を胸に秘めながも常に自らの運命を切り拓いていく、強い男でもある。」

Sardanapalus さんに、お願いなんですけど。
ライモンディのドン・ジョヴァンニの公演記録を作成中なんですが、1976年と1981年にコンヴェントガーデンに出演してます。指揮はコリン・デーヴィスなんですが、演出は誰かわかりますでしょうか? もし、簡単に調べられるようでしたらよろしくお願いします。

この写真、アッティラに見えますね。元祖脱ぐオペラ歌手のレイミーのアッティラってこんな感じでしたよね。
by keyaki (2005-10-16 14:54) 

Laura

みなさん、こんばんは。昨日から風邪気味で熱があるので、今夜は用件のみにて失礼しますね。
keyakiさまのご質問、今捜してみたのですが、コヴェントガーデンではなく、パリオペラ座(1981)の記録はありました。リヨン歌劇場のプロダクションの借り物のようです。演出がルイ・エルロ、ライモンディ、バッキエ、アンナがルート・ファルコン、エルヴィラがロット、オッターヴィオがクラエス・ハーカン・アーンシェ、ツェルリーナがエーヴィンクだそうです。もうご存知でしたら、ごめんなさい。
因みに、ライモンディが表紙(アッティラ)の過去のオペラ誌などもありました。
もしご入り用でしたら、おっしゃって下さい。喜んでご協力いたします。
by Laura (2005-10-16 20:17) 

keyaki

Lauraさん、調べて頂いてありがとうございます。
パリオペラ座のデータは一応取得済みなんです。

>ライモンディが表紙(アッティラ)の過去のオペラ誌
1990年のコヴェントガーデンのですか。ぜひ見たいです。

>昨日から風邪気味で熱があるので、
お大事になさって下さいね。
by keyaki (2005-10-17 01:52) 

euridice

Sardanapalus さん
キーンリサイドのドン・ジョヴァンニ観、ありがとうございます。
>『ラ・マルセイエーズ』
の話、初耳・・ 興味深い話です^^!
by euridice (2005-10-17 07:02) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>ロージー監督の「ドン・ジョヴァンニ」
あれだけ有名なのだから好評だと思っていたら、違うんですか。恥ずかしながらまだ見ていないので、頑張って探して見てみたいと思います。ライモンディがジョバンニですしね♪

>「自由よ、万歳」を歌うのは貴族だけ
ここ、キーンリーサイドのジョバンニは農民達に対して、というか農民達の側に立って歌っていました。ジョバンニと農民達vsアンナ、エルヴィーラ、オッターヴィオの貴族達という構図です。キーンリーサイドがコメントしている通り、古い階級制度への反発がはっきりと出る部分ですね。他の歌手のジョバンニの映像はこのシーンあまり覚えていないんですけど、ここはいくつかの演出を比較してみると面白いかもしれませんね。

>ライモンディのドン・ジョヴァンニ
ちょっと探してみますね。でも、あまり期待しないでください(^_^;)コヴェントガーデンはどんなものにせよ記録を見るのが難しいんですよ~。リニューアルされても相変わらず見難いホームページは良い例です。

>この写真、アッティラに見えますね
アッティラにしては声が高いですけどね(笑)ちなみに、コヴェントガーデンの演出での地獄落ちシーンです。それにしても、レイミーが元祖脱ぐ歌手だったとは知りませんでした!(笑)何か映像で残っていたら見てみたいかも!?

Lauraさん>
風邪大丈夫でしょうか?お大事になさってくださいね。それから、私の代わりにkeyakiさんの質問を調べてくださってありがとうございました。

euridiceさん>
>>『ラ・マルセイエーズ』
>の話、初耳・・ 興味深い
だからパパゲーノも「私的にはお間抜けな役とはとても思えない」という解釈になってしまう訳ですが(笑)キーンリーサイドは「モーツァルトのオペラにおける自由」とかいう題名で論文が書けそうですね。
by Sardanapalus (2005-10-17 08:16) 

Belle de Nuit

サイモン・キーンリーサイドのインタビュー記事、ありがとうございます!
彼のドン・ジョバンニ観、よくわかりました。

口説いていてもちっとも嬉しそうじゃない(笑)あの暗〜い目、
一人だけ破滅に向かうかのような疾走感(?)などなど、
納得という感じです。
 >>「モーツァルトは慇懃無礼で、革命的です。そして全ては細かい部分、
 >>微妙な表現の中にあって、そこが訴えかけてくるんです…。
これに加えて彼の歌&演技ですから、鑑賞する方も忙しいというか(^^;;。

 >>『ドン・ジョバンニ』には、彼が農民達全員を招待して、
 >>皆で『自由万歳!』と歌う最も素晴らしい部分がありますが、
 >>いつもとても大胆だと思いますよ、革命の直前ですからね。
これには目から鱗です。時代背景までは、考えたことはなかった!
なるほど、実際に歌う時は、まさにそう感じるのでしょうね。
パパゲーノのアリアとラ・マルセイエーズの話の中でも出てくるし、
サイモン・キーンリーサイドにとっても「自由」はキーワード?
この部分にとても「反応」してますよね?

keyakiさんの所にもお邪魔して、ライモンディのドン・ジョバンニ観も
拝見しました。こちらも深い。
ダ=ポンテは早書きだったそうですが、実に含みのあるリブレットを
書いた訳ですね。もちろん、モーツァルトの音楽とのマッチングが
あってこそ、それも生きた訳なんでしょうが。
by Belle de Nuit (2005-10-17 15:44) 

Sardanapalus

Belle de Nuitさん>

>口説いていてもちっとも嬉しそうじゃない(笑)あの暗〜い目、
>一人だけ破滅に向かうかのような疾走感
これはキーンリーサイドのジョバンニの特徴といえそうです。確かに、ツェルリーナを口説いている時も、エルヴィーラをなだめている時も、顔は笑っていても目は笑っていないですもんね。エルヴィーラに対しては明らかに「うぜぇ~」って感じでしたし(笑)マクヴィカーの演出だと更に疾走感が強調されて、正に生き急いでいる感じのジョバンニだったと思います。

>サイモン・キーンリーサイドにとっても「自由」はキーワード?
>この部分にとても「反応」してますよね?
彼にとっては細かい設定はその時々の演出に任せることにして、キャラクターの基本的な性格として「正真正銘の自由人」ということがあるのでしょう。この骨組みに毎回肉付けしていくという感じで役を作っているのだと思います。

>実に含みのあるリブレット
名作の条件は多用な解釈が可能であること、というような話をどこかで見たことがありますが、「ドン・ジョバンニ」はオペラの中でも1、2を争う名作でしょう。
by Sardanapalus (2005-10-17 20:45) 

ヴァラリン

リクエストにお答え頂いて、ありがとうございました(^^!サルダナさんの気持ちが伝わってくる名訳!ですね(^。-)-☆
やっぱり、インタビューこそ真のファンが訳すべきです。

keyakiさん宅のRR氏のお話も合わせて読むと、色々見えてきますね。

>全てに挑戦的な人物

彼の役柄解釈を読ませて頂くと、この点をとても重視しているように伺われますね。
血の味のしそうなマクヴィガーの演出は、なかなか辛そうなので(^^;違う演出で彼のジョヴァンニをいつか見てみたい…なんて言ったら、ファンの方に怒られそうですネ。

実は私、ダ・ポンテ三部作の中で一番苦手なのが「ドン・ジョヴァンニ」なんですよ(^^;
(ちなみに一番好きなのは、サルダナさんが苦手な(笑)「コジ」だったりします^^;)

なんというのか、つかめなくて…
keyakiさん&edcさんお勧めの、ロージー監督の映画も好きなんですが、自分なりに作品を理解したとは言い難いのです。

そんな私に、困った事が起こってしまって…
質問したのには、隠れた理由がちゃんとあるんです(^^;

自分ちでも、↑のことと絡めて近々まとめてみたいと思います(^^l
本当にありがとうございました。
by ヴァラリン (2005-10-18 00:04) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
>気持ちが伝わってくる名訳!
ありがとうございます。実は、結構フランクな表現で喋っているので「ですます調」で訳すのに苦労しました(笑)熱が入ってくると口調が変わるんですよね…。

>マクヴィガーの演出は、なかなか辛そう
でも、筋が通っていて流れが途切れないので案外面白く見られるかもしれませんよ?(笑)ダイジェストはこちら↓から見られます。
http://eee.eplus.co.jp/MV/0509/031/

>違う演出で彼のジョヴァンニをいつか見てみたい
それならば来年のチューリッヒでの公演のDVDを待ってください♪って、まだ収録もされていないのに、気の早すぎる話ですが(笑)

>質問したのには、隠れた理由がちゃんとある
「あの人」関係でしょうか?記事、楽しみに待っています♪
by Sardanapalus (2005-10-18 01:26) 

keyaki

>>ロージー監督の「ドン・ジョヴァンニ」
edcさんの所にも書きましたが、輸入版と日本版では、全く違うもののように見える位違いますので、ご覧になる時は、輸入版で見て下さいネ。パラディオの建物もすばらしい! 
でも(REGION 1) (NTSC) なんですワ。
日本版は限りなく怪しいですね。(版権とってるのかしら?)

>レイミーが元祖脱ぐ歌手だったとは知りませんでした!
脱ぐ歌手というよりは、脱がせられる歌手かな? 
有名な映像では、ボイトのメフィストフェレ
http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/B00008O87Q/qid=1129592451/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/202-2690632-7892617
アッティラも登場の時に輿に乗って登場ですが、絶対裸だと思って確かめたら、しっかり鎧を着てました。(笑)
例の有名なアリアのところで、裸の上にローブをはおってました。
あとは、市販されてないのですが、彼のドン・キショットで、山賊に襲われるところで、絶対やられるゾと思ったら案の定、上半身裸にされました。気の毒に思いました。

イタリアのサイトで、そういうのを集めたのがあったのですが、それは、裸じゃなくて全身タイツ?で、ダンサーならともかく???の悪魔君でした。
by keyaki (2005-10-18 09:15) 

Sardanapalus

>>ロージー監督の「ドン・ジョヴァンニ」
>ご覧になる時は、輸入版で
イギリスにいる限り日本版は見られそうに無いので大丈夫だと思いますが、そんなに違うなんて、酷いですね。

>>レイミー
>脱がせられる歌手
なるほど~。このメフィストフェレの写真は見たことあります!まあ、ターフェルみたいに脱いでもらっては困る歌手ではないのでまだいいですけどね。でも、しょっちゅう裸にされちゃうのは気の毒ですね~。
by Sardanapalus (2005-10-18 21:30) 

Laura

Sardanapalusさま、Keyakiさま、お心遣い本当にありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、私の風邪は少しずつ快方に向かっているようです。
さて、サイモンのことですが、やはりガルニエの「冬の旅」をキャンセルしましたね。
チケットの売り出しが11月14日、私も良い席を確保しようと張り切っていただけに、本当にがっかりです。
私は数年前NYで、T・ブラウン振り付けによる彼の「冬の旅」を観て参りました。
しかし、ただでさえ難解なあの歌曲集に、複雑極まりない身体表現が付いているのですから、凡庸な私が1度や2度観たところで理解できるはずもありません。
1月のパリ公演は、理解を深める良い機会になると楽しみにしていたのですが・・・。
Sardanapalusさまが翻訳して下さった素晴らしいインタビュー記事の、彼の言葉の端々から伝わってきたのは、痛々しいほどの純粋さでした。
自分自身納得のゆく表現が出来ないとあらば、どれほどリスクが大きくてもキャンセルしてしまうのでしょうね。
ステージといい言動といい、どうしてこうもスリリングな人なのでしょう。
by Laura (2005-10-19 23:44) 

Sardanapalus

Lauraさん>
風邪は回復傾向なのですか、良かったです。

>ガルニエの「冬の旅」をキャンセル
ああ~やっぱりそうですか。よろしかったら、記事にしたいのでその情報源を教えていただけませんでしょうか?私はまだ見たことがなかったので、今回ぜひ行きたいと思っていたのですが、残念です(>_<)でも、自分の納得のいくレベルの公演が出来ないならキャンセルするというのはプロとして当然と言えば当然でしょうけど…。これ以上のキャンセルがないことを祈っておきます。

>ステージといい言動といい、どうしてこうもスリリングな人なのでしょう
気になりだすとそこがまた魅力になってしまうんですよね。毎回毎回、何かやってくれるんじゃないかと目が離せない人です。
by Sardanapalus (2005-10-20 01:00) 

ヴァラリン

朝、出掛けにあわてて記事をUPし、ご報告もしないままだったのに、先に遊びに来てもらって、どうも失礼しました(^^;
ちょっと追記したので、ついでにモネ劇場の来日公演の鑑賞記も一緒にリンクさせてもらいました。

>>質問したのには、隠れた理由がちゃんとある

なーんだ!他愛もないことじゃん!って感じデショ?でも元々低音歌手に対して、深い思い入れがない身としては、結構困っているのよ(笑)
by ヴァラリン (2005-10-20 06:09) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
丁寧なリンクまで、ありがとうございます。

>なーんだ!他愛もないことじゃん!
いえいえ、大切なことですよ~。少しでもお役に立てればいいのですが。
by Sardanapalus (2005-10-20 11:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。