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パリとロンドンでペレアス [Keenlyside]

サイモン・キーンリーサイドは15、17日にパリ、19日にロンドンで「ペレアスとメリザンド」のコンサート形式の公演に出演します。先月のアメリカ滞在中には「調子が悪いからペレアスは歌わないかも」なんて言ってましたが、ばっちり歌っているリハーサルの様子がYoutubeにアップされていました。

    

…あれ?キーンリーサイド、左腕にかなりゴツイサポーターしてますよ!?「また」怪我ですか。これは骨折か、少なくとも靭帯損傷くらいしていそうですねぇ。あいたたた…。クリーブランドの舞台写真でサポーターをしていたのは、かなり深刻だったんですね。お大事にしていただきたいものです。

実際に歌うかどうかはまだ始まるまで分かりませんが、今日の公演はFrance Musiqueが収録し、5月28日に放送される予定です。デセイはこういう不思議ちゃんの役が似合いそうなので、音だけでも聞くのがかなり楽しみです♪
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Kew Gardens

>「調子が悪いからペレアスは歌わないかも」
私もチェックしてしまいました、劇場のサイトを。 このまま歌ってくれるといいですね。 

>左腕にかなりゴツイサポーター
ステージではサポーターしていましたが、クリーブランドの音楽学校での飛び入り coaching sessionでは、こんなごついサポーターしていなかったようですけれど。 悪化してしまったのかしら・・・・。 来月からのMacbethまでによくなってほしいですね。 

ところで、France Musiqueの放送は、5月28日みたいです。 
http://sites.radiofrance.fr/francemusique/em/soirees_lyriques/emission.php?d_id=425001795&e_id=26

30日オンデマンド(のはずですよね?)ですから、万が一4月28日に放送されても後から確認できますけれど。 
by Kew Gardens (2011-04-15 23:29) 

Sardanapalus

Kew Gardensさん>
本当に、このまま本番も問題なく歌って欲しいものです。ここまでのサポーターは、確かにクリーブランドではしてませんでしたよね。悪化させてしまったのか、イギリスに戻って精密検査をしたら思ったより悪かったのか、良く分からないですけど、マクベスに影響が出ないように祈っておきます。

>France Musiqueの放送は、5月28日みたい
ご指摘&ウェブページありがとうございます!早速修正しておきます。
by Sardanapalus (2011-04-16 00:33) 

助六

17日のパリ公演聴いてみましたが、キーンリーサイドはサポーターで腕つるし、当然上着はなしで出てきて歌っていきました。歌う分には別に問題は全くないみたい。

歌手陣ではゴローのナウリとアルケルのヴェルヌが他を圧してまして、両人とも何より仏語のディクションが明快で、朗唱の音楽的フォルムに張りがあって美しい。
特にナウリはゴローの腹黒い部分も出しながらかつ品格も保ってて、初めて彼に感心しました。

逆にドゥセは、朗唱の発声にプロジェクションが不足してて、ディクションに張りがないから平板な印象を与えてしまう。
それ故、フランス人にしては、仏語もちょっと聞き取りずらいんですよね。
彼女は小さな声ながら、コロラトゥーラではしっかりしたプロジェクションのある人ですから、専らデクラマシオンばかりのメリザンドとなると発声のテクニックが異なるということでしょう。

「フシギ感」はまあまあといったとこでしたが、僕が今まで実演で聞いた6-7人のメリザンドの中で、その点でこれといったキャラクターのある人には一人も出会った覚えがありません。

ドゥセ目当てで来た客が多かったんだろうと思うんですが、皆結構正直で、彼女へのブラヴォーは余りなく、旦那のナウリが今度だけは喝采を奪っちゃってましたね。

さてキーンリーさんは外国人としては仏語のディクションは見事なもんで、相当聞き取れます。いつもながらプロですね。
何歌っても一定のレヴェルは絶対確保する人だけど、個人的には不可もないけど可もないヴェルディよりも、ヴォツェックやペレアスみたいな近現代物での方が、彼の知性と感性が発揮される印象を持ってます。

僕が一番印象に残ってるキーンリーサイドは、サロネン指揮フィルハーモニアとやった演奏会形式でのヴォツェックです。バスティーユのヘンヒェン指揮舞台上演のヴォツェックではなくて。聞いてる間はドギツい表現性が今h一つかなとか思ったんですが、演奏後日時を経ると、あの内向的役作りは心に滲みるものがありますね。

キーンリーさんのペレアスはもちろん優れた歌唱だけど、個人的にはもう少し明るい声で若々しさと静謐感のある歌唱が好みです。

ジュヌヴィエーヴのルミウーはケベック人だけど、仏語の明瞭さが今一つなのはちょっと意外。

指揮はブーレーズ・タイプのアナリティックなアプローチで、悪くない。
ドイツ物だとつい不満が出ちゃうパリ管も、ペレアスとなると音色感に加え、技術的精緻さでも申し分ない出来でした。

日曜の20時開演で終演23時半というせいもあるでしょうけど、9割方の入りだった客の25%位は3幕後の休憩後に帰ってしまう始末。
どうでもよいフラおばんが途中で帰り、ほんとに聴きたい谷中さんが聞かないのは不条理ですが、カネ払ってくれる客をバカにしてはいけませんね(笑)。

今日17日はマイクは入ってませんでしたから、放送されるのは専ら15日の収録分でしょう。
by 助六 (2011-04-18 10:13) 

Sardanapalus

助六さん>
わざわざ詳しいレポートありがとうございました!デセイのメリザンドは、意外と普通のようですね。

>キーンリーサイドはサポーターで腕つるし
>歌う分には別に問題は全くないみたい
そうでしたか。まあ、「マクベス」まではまだ少し時間がありますので、少しは動かせるようになるでしょうか。歌うときにはそれほど影響がないとのことで、安心しました。声はこの2年ほどでぐっと重たくなってきたのでもう少し若い頃の方が役に似合っていましたね。ヴェルディよりはこういう役で本領発揮、というご意見には大賛成です。

>演奏会形式でのヴォツェック
これ、ラジオで聞きましたが、確かに聞いている最中より聞いた後からじわじわときました。キーンリーサイドはヴォツェック大好きだそうですから、これからも歌っていってくれるはず。いつかは生で聴きたいです♪

>日曜の20時開演で終演23時半
この時間設定は強気ですね~!まだ「夏」には早いですよね?このオペラは最後まで聴かないと納得できないように思うんですが、まあそれでも終電の方が大切ですかね(笑)

ナウリとヴェルヌの低音チームに加え、オケが良い出来だったというのは嬉しいです。(個人的に、このオペラではオケの演奏の出来が一番重要なので…)今からラジオ放送を楽しみに待ちたいと思います。
by Sardanapalus (2011-04-18 20:08) 

Kew Gardens

助六さん、

はじめまして。 詳細のレポートをありがとうございます! サイトビジターまでおすそ分けいただいた感じです。 

Dessayが、「メリザンデは歌うというより、話をしているだけの役」と言っているのを聞いたことがあります。  彼女の演技力には下手な役者以上のものがあるので、どんなものかと楽しみにしていたのですが、コンサート形式だと彼女の”良さ”が発揮されないのでしょうか。 コメントを読ませていただいて、意外な印象をもちいました。 

sardanapalusさん
>キーンリーサイドはヴォツェック大好きだそうですから、これからも歌っていってくれるはず。いつかは生で聴きたいです♪
ふふふ、来年の7月のMunich Festivaldですよ。 共演はMeier! 
by Kew Gardens (2011-04-18 22:47) 

keyaki

キーンリーサイドのマクベスは、6月13日には映画館で中継があるようですけど、HD上映されると、ネット放送とかはないのでしょうか?
いずれは、なんらかの形で見るか、聞くかできるんでしょうか?
来シーズンのファウストとリゴレットがLIVE HD Operaの予定に入っているようですので、気になります。
by keyaki (2011-04-28 23:46) 

Sheva

Hello お久しぶりです~!
ペレアスの放送、5月だったんですね~
よかった~シアターシャンゼリゼの表示が間違っていたんですね。もうすっかり4月だと思い込んでいて、今聴き逃した!と思って真っ青になってたんです。
しかもOn Demand あるのですか?FranceMusique は…?
いつも情報ありがとうございます。
by Sheva (2011-04-29 10:53) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>マクベスは、6月13日には映画館で中継
そうそう、世界の映画館に生中継するんだそうです。世界と言っても主にヨーロッパとアメリカですが。

>ネット放送とかはないのでしょうか?
「マクベス」は、BBC Radio 3の放送もあります!放送日は6月18日(千秋楽と同じ日ですが、別の日の録音)です。来シーズンの「ファウスト」と「リゴレット」は人気キャストをそろえた演目ですから、同じようにきっとラジオでも放送されますよ。
by Sardanapalus (2011-04-30 00:34) 

Sardanapalus

Shevaさん>
>ペレアスの放送、5月だったんですね~
そうなんですよ。最初にシャンゼリゼのサイトに載っていた日付は4月でしたけど、France Musiqueのサイトには、しっかり5月28日で載っています。仰るとおりFrance Musiqueの放送は1ヶ月オンデマンドになるはずですので、のんびり構えていて大丈夫だと思います(^^)
by Sardanapalus (2011-04-30 01:08) 

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