「ペレアスとメリザンド」ラジオ放送 [Keenlyside]
去年の8月にも2004年パリ公演の「ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)」がラジオ放送されました(その時はクリーヴランダーさんにお世話になりました!)けど、今回は2003年ボストンでのコンサート形式での公演の音源です。こちらもパリのものに負けず劣らず豪華なキャスト!この公演の詳細についてはいつも役立つsimonkeenlyside.infoへどうぞ。左の絵はシュヴァーベ(Schwabe)による「ペレアスとメリザンド」、窓から下ろされたメリザンドの髪の毛を触るペレアスという有名なシーンですね。
「ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)」
(2003年10月18日 ボストン・シンフォニー・ホール) ベルナルド・ハイティンク(Bernard Haitink)指揮 ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra) タングルウッド・フェスティバル・コーラス(Tanglewood Festival Chorus) ペレアス:サイモン・キーンリーサイド(Simon Keenlyside) メリザンド:ロレイン・ハント・リーバーソン(Lorraine Hunt Lieberson) ゴロー:ジェラルド・フィンリー(Gerald Finley) アーケル:ジョン・トムリンソン(John Tomlinson) |
何と言いますか、英語でやったら?と言いたくなるくらい英語圏中心のキャスト(笑)ですが、これだけ揃ってれば悪い訳が無いですね。(今度録音する英語版はこのままの男声陣なら理想的ですが、どうなんでしょう?)今回は、音質はかなり悪いながらもネットでストリームできるWGBHというラジオ局が放送してくれますが、何と今週末から3週間に分けて放送という面倒なことになっていますので聞き逃したくない方は注意してください。どうやら指揮者のベルナルド・ハイティンク(Bernard Haitink)の特集のようですね。何故ひとつのオペラを幕で区切って3週に分けるのか、しかもひとつの番組内でベートーヴェンの交響曲とドビュッシーのオペラとR・シュトラウスのオーケストラ曲を流すのか、この変てこな番組構成の理由は良く分かりません(^_^;)翌週はワーグナーにフランクに…日曜の昼からこんなプログラム聞いたら頭が爆発しそうですね。オペラはひとつにまとめて、他もドイツとフランスでまとめてみるとか、もうちょっと聞きやすい番組構成にしたほうが聴取率が上がりそうなものですけど。時間は全てボストン時間ですので、日本ではどれも月曜の…また朝方でしょう。詳しくはリンク先のWGBHのページへ行ってみてください。
1月8日(日) 14:00 WGBH SYMPHONYCAST ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」第1幕、第2幕 R・シュトラウス「ツァラストラかく語りき」 ベートーヴェン「交響曲第7番」 Debussy: Pelléas et Mélisande: Acts I and II Strauss: Also sprach Zarathustra Beethoven: Symphony No. 7 1月15日(日) 14:00 WGBH SYMPHONYCAST ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」第3幕 ワーグナー「パルジファル:第1幕へのプレリュード」 ドビュッシー「聖セバスティアヌスの殉教 抜粋」 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ:プレリュード、愛の死」 フランク「ピアノとオーケストラのための交響的変奏曲」 ドビュッシー「海」 Debussy: Pelléas et Mélisande: Act III Wagner: Parsifal: Prelude to Act I Debussy: The Martyrdom of St. Sebastian: excerpts Wagner: Tristan and Isolde: Prelude and Liebestod Franck: Symphonic Variations for piano and orchestra Debussy: La mer 1月22日(日) 14:00 WGBH SYMPHONYCAST ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」第4幕、第5幕 Debussy: Pelléas et Mélisande: Acts IV and V |
っていうか、今週末はパリにいるので8日は聞けるかどうか微妙なのが悲しいですね。そういえば8月の時も大学の寮のネット接続が不調になったなぁ(^_^;)その時はNPR系列局がいくつもあったので翌週の放送が聞けましたが。個人的に「ペレアスとメリザンド」とはめぐり合わせが悪いのかも?パリと言えば、パリ国立オペラは丁寧ですね!土曜日の公演のチケット確認メールが来ました。キャンセルの知らせかと思ってドキドキしちゃいましたよ(笑)後2日でずっと見たかった「冬の旅」が見れると思うと楽しみです~♪
週末はパリですかぁ~~いいなぁ(笑) あまり寒くならないといいですネ。
遅ればせながら、今年も宜しくお願いしますm(__)m
by ヴァラリン (2006-01-06 21:51)
ヴァラリンさん>
おかえりなさい~。こちらこそ、今年もよろしくおねがいします!
今回の休暇はしっかり楽しまれたようですね。良かった良かった!それぞれの公演の感想も楽しみにしています☆
by Sardanapalus (2006-01-07 04:17)
終わってからサイモンを待ってて挨拶しに行くんですか~?
「あれ~っ、ロンドンで何回か話した日本人の女の子が今度はパリにいる~!」ってサイモンびっくりしますよ。
そう言えば私、パリに10年も行ってない!
日本には年2回行ってるのに。
http://ameblo.jp/peraperaopera/
by パリまでサイモンを追っかけて (2006-01-07 05:43)
↑
まちがえた。ロンドンの椿姫でした。失礼!
by ロンドンの椿姫 (2006-01-07 05:44)
>「あれ~っ、ロンドンで何回か話した日本人の女の子が今度はパリにいる~!」
いえ、それを言うなら「あれ~っ、日本で見かけてロンドンでも良く見る日本人がパリにもいる~!」って感じでしょう(笑)すっかり追っかけ状態ですねぇ~。でも、実は今回のお楽しみはもうひとつあって、それはルーブル美術館に行くこと~♪何回行っても(この4年くらい毎年行ってます^_^;)またドラクロワの作品を見に行きたくなるんですよ。そのためにホテルもルーブルの近くにしたんです!ロンドンの椿姫さんも、10年行って無いならそろそろ行ってみると面白いと思いますよ?色々と新しくなったし、冬は牡蠣が美味しいし(笑)
by Sardanapalus (2006-01-07 08:53)
ハイティンクは、00年にもパリで仏国立管と演奏会形式で「ペレアス」を振ったことがあります。やはりホルツマイヤーとフォン・オッターと「外人」カップルでした。ハイティンクはドビュッシーやラヴェルのディスクがあるのは知ってたけど、個人的にはフランスもののイメージは薄く、半信半疑で聴きましたが、どうしてインスピレーションとポエジーに満ちた見事なもので仏オケからも大拍手で送り出されてましたね。
パリで「ペレアス」の舞台上演には4回(内3回は仏人指揮者)接しましたが、仏歌手カップルだったのは1回だけで、後の3回は全てアングロ・サクソン歌手のカップルでした。それだけ商業的にも実力的にも両役を担当できる仏人歌手がいないということなのでしょうね。
楽しいパリ滞在を!
by 助六 (2006-01-07 09:44)
助六さんのお墨付きなら尚更期待が持てますね!これでストリームのレートがもう少し高ければなぁ~。
>「外人」カップル
今年のザルツブルクのイースター音楽祭での「ペレアスとメリザンド」もキーンリーサイドとキルヒシュラーガーですしね~。ちなみに指揮はラトルです。彼もドビュッシー好きですよねぇ。
>パリで「ペレアス」の舞台上演には4回
記事でも触れた2004年のバスティーユでの公演もご覧になりました?あ、でもこれはミレイユ・デルンシュがメリザンドだから、カップルの半分はフランスですね。ヴァン・ダムがゴロー、フルラネットがアーケルの公演です。舞台写真では演出がモダンな感じなので、どんな舞台だったか気になってるんですよ。1997年の再演だそうですが。
>楽しいパリ滞在を!
ありがとうございます。もちろん楽しい滞在になることでしょう。お暇でしたらぜひ7日か9日の「冬の旅」見てみてください、と一応宣伝しておきます(笑)
by Sardanapalus (2006-01-07 10:22)
リンクありがとうございました。こちらもリンク返しです(笑)
ものすごい博識な、ためになるブログですね!
1月5日までRoyal Opera Houseでやっていたくるみ割り人形を見ようとしたら予約が遅すぎてチケットとれませんでした、とゆーまったくのオペラ&バレエ初心者です。
最近興味を持ちはじめたので、Sardanapalusさんのブログで勉強します(笑)
by blanc27 (2006-01-07 22:50)
>2004年のバスティーユでの公演
小生はボブ・ウィルソン演出の同プロダクションは、97年ガルニエでのプレミエ時しか観てません。スザンヌ・メンツァーとラッセル・ブラウンのカップルにヴァン・ダムといった陣容でした。
キーンリーサイドとT・ブラウンの組み合わせは、確か99年パリのヤコープス指揮「オルフェオ」で接したと思います。
by 助六 (2006-01-08 02:19)
blanc27さん>
>リンク返し
嬉しいです♪blanc27さんはまだブログ始められたばかりなんですね。これからの記事が楽しみです!
>Royal Opera Houseでやっていたくるみ割り人形
>予約が遅すぎてチケットとれませんでした
これはクリスマス期間だったからであって、普段は当日でもチケット余ってますから(笑)次回気になる演目があったら私がいつも使っている当日券を狙うのも手ですよ~。大体15ポンドくらいで、最上階ですがど真ん中で舞台が楽しめます。
by Sardanapalus (2006-01-09 21:30)
助六さん>
>97年ガルニエでのプレミエ
あ、そうかプレミア時は当然ガルニエですよね。ステージの大きさの違いとか、どうしたんでしょうねぇ。
>キーンリーサイドとT・ブラウンの組み合わせ
>「オルフェオ」
私は映像でしか見てないですが、オルフェオの衣装が黄色い学ランに見えて仕方が無い(笑)ことを除けば、このプロダクション大好きです!一緒に「冬の旅」を見た友人達は、「オルフェオ」の方が振付と内容が上手く繋がっていて面白いと言ってました。生でご覧になったとは羨ましい~。ヤーコプスが「オルフェオ」をやるときはいつもちょっと変わった演出で楽しみですよね。
by Sardanapalus (2006-01-09 21:41)
日本は寒いですよ~! 2006 Laurence Olivier Award nominations
Sardanaさま、Simonすごいじゃない~ ローレンス・オリビエ賞ノミネート! 受賞するといいですね!
しかし今年はBillyの年だった?
Billyは今切符が手に入らない状態らしいですね。ぜひ見てください。
PelleasもおかげさまでAct3は無事Getできました。Act1.2はお互いParisにいる間だったんですよね~残念でした。
Dance部門はZenaidaあるかと思ってましたがまだまだでしたね~
by Sheva (2006-01-20 09:53)
Shevaさん>
日本は寒いですか~。こっちは寒くなるという長期予報が見事に大ハズレのぬるい気候です。コートも要らないくらいの寒さですよ。
>2006 Laurence Olivier Award
>今年はBillyの年
イギリス人ブリテンのオペラをイギリス人キャストでENOでやったというのが大きいでしょう。何故かBest New OperaのジャンルはENO一色で、ROHからはノミネートすらされてないのが疑問ですが。個人的には、Best New Operaはマクヴィカー演出の「皇帝ティトの慈悲」かミンゲラ演出「蝶々夫人」が有力かと思いますが、Outstanding Achievement in Operaはファンじゃなくてもキーンリーサイドにあげたいですね。「1984」もあるから。
>PelleasもおかげさまでAct3は無事Get
良かったです。この週末は最後の放送ですね。頭は欠けていても、終わりはきちっと聞きとおしたいものです。
by Sardanapalus (2006-01-20 10:16)