アイルランド旅行記2009（4）：ニューグレンジ遺跡

今回のアイルランド滞在の最終日には、アイルランド再訪を決めた一番の理由であるニューグレンジ遺跡（Newgrange）へのバスツアーに参加しました。人気遺跡なので様々な観光会社やバス会社からツアーが出ていますが、今回使ったのはMary Gibbons ToursのNewgrange & Hill of Taraツアー。私は今回初めて使いましたが、ツアー会社の名前にもなっているメアリーさんが面白おかしくガイドしてくれるし、集合場所もダブリンのツーリスト・インフォーメーションなどダブリン市内の数ヶ所で乗車できるのでとてもお勧めのツアーです。

さて、前回の滞在時には大雨で道路が冠水していて遺跡へいけないという珍しい理由でツアーがキャンセルになってしまったのですが、今回は雲は多くても太陽が顔を覗かせる快適な天候に恵まれました♪もう、それだけで嬉しいものです。ツアーは、本命のニューグレンジ遺跡の前にタラの丘（Hill of Tara）にも立ち寄り、各自思い思いに写真を撮ったり丘を歩きまわったりしました。この丘は今でこそただの丘ですが、元々アイルランド歴代の王が即位したお城があった場所ですので、アイルランド史に興味のある人にはぜひ訪れて欲しい場所です。勿論、歴史に興味がなくても丘からの360度の眺望は一見の価値がありますよ（＾＾）

ちょっと雲が多いですが、タラの丘からの眺めです

次はいよいよニューグレンジ遺跡！！と、テンションは上がりますが、こちらは大人気遺跡の上に入場者制限をしているので、お昼前に遺跡に着いた私達のツアーの入場時間は午後1時30分と決められていました。ということで、到着後はまずボイン渓谷ビジターセンター（Bru na Boinne VIsitors Centre）のカフェで各自昼食を食べて、遺跡の資料展示やビデオを見て時間を潰しました。このビジターセンターは、ニューグレンジだけでなく近くにあるノウス（Knowth）やドウス（Douth）といった他の古代墳墓遺跡への観光の拠点となる場所で、規模も大きいし設備もお土産コーナーもカフェも大賑わいでした。
遺跡入場の時間のミニバスに乗り遅れないため、「ビジターセンターから徒歩5分くらいのバス乗り場までは予定時間より早めに移動してね」と念押しをされていました。このバス乗り場まではボイン渓谷の美しい景色を楽しめますので、確かに予定時間より少し早めに移動をはじめてゆっくり歩いた方がお得かもしれません。そして、時間よりちょっと遅れてやってきたバスに乗り込み、いよいよニューグレンジ遺跡へのツアーが始まりました。遺跡のふもとまではバスで移動し、そこでガイドさんと合流です。ツアー参加者は最初に遺跡内に入る班と遺跡の周囲を見てまわる班の２班に分かれます。ガイドさんがついてくるのは遺跡内のみで、周囲を見てまわる班は自由行動でした。遺跡の壁に使われている石の模様なんかをじっくり見たい私みたいなオタクには丁度良かったです（＾＾）もしかして駆け足でまわるのかなぁ～なんて心配していたんですよね。

そして、遺跡内は予想以上に通路が狭い！ガイドさんが「閉所恐怖症の人はグループの最後について来てください。そうすれば、怖くなったらすぐ外に出られますから～」と注意していたのも頷けます。玄室まで入ればまずまずの広さがありますが、それでも２０人ちょっとがひしめきあっている状態なので室内の全てを一度に見ることは無理でした。私は狭いところも暗いところも平気なので、最初に入って最後に出るくらいまで粘って（笑）隅々までじっくりと観察してきました。やっぱり古代遺跡はいいですねぇ～～。5000年も前に建てられた遺跡ですので「解説」するのは難しく、ガイドさんも「～という説が有力ですが、本当はどうだったか誰にも分かりません！」とおどけたりしていました。その自由に想像できるところも古代遺跡の魅力ですね。

ニューグレンジ遺跡の内部には冬至の日に太陽光が一直線に入ってくるのですが、ツアーでもライトを使ってその時の雰囲気を感じさせてくれました。（実際の太陽光の美しさにはとても適わないそうですが。）その冬至の日の出を遺跡で見るための抽選会がボイン渓谷ビジターセンターで毎年行われているようですので、興味のある方は遺跡訪問時に抽選に参加してみるといいと思います。ちなみに、2007年の冬至の様子のビデオクリップはこちらです（1時間もあるクリップですが、26分をすぎたあたりからが見所です）。

ここから遺跡内に入ります

渦巻きや幾何学模様の刻まれた巨石

遺跡の半分は白い化粧石で飾られています

コメント 2

すごいですね！
化粧石にビックリしました。
突起物好きな人は頬ずりしそうなくらい、細かいですね。
遺跡を見ると、どんな思いを抱えてこんなに丁寧に作り上げたのだろう・・・と心打たれる時があります。

中は狭く、暗そうですね（笑）
今の私はパスかも・・・でも、暗闇の中、目を見開いて必死に見ているお姿が目に浮かぶようでした（＾＾）

丘からの眺め、とても壮観ですね。
天候に恵まれて良かったです。
緑が本当に綺麗・・・。
お日様の光が差したら、また一段と綺麗だろうな・・・と思います。
ゴロゴロ転がりたいッス！
by itoko (2009-09-16 23:21) 

itokoさん＞
>化粧石
写真で見ると細かいですが、実際は石ひとつひとつの大きさが結構あるので頬ずりはちょっと痛いと思います（＾＾）

>中は狭く、暗そうですね（笑）
ツアー中は遺跡の隅々まで見られるように照明で照らしてくれますから、よっぽど狭いところがダメな人でなければ平気ですよ♪
by Sardanapalus (2009-09-17 19:40)