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オペラ「ワルキューレ」 [オペラ(実演)]

昨日はコヴェント・ガーデンの「ワルキューレ(Die Walkuere)」を見にいってきました(公演ページへリンク)。これは4ヶ月前にプレミエしたばかりの、現在進行中のコヴェント・ガーデンのリングサイクルのひとつです(そうそう、その公演の生中継がターフェルの休演で流れたことを以前記事にしました。簡単なストーリーも書いてあります)。テロが起こってからはじめてのロンドンでしたが、もう町の中心は観光客で埋め尽くされている、いつものロンドンでした。(左はコヴェント・ガーデン・ピアッツァ)

今回なぜこんな短い間隔で再演したのかというと、それはずばり、誰でも知ってる3大テノールのうちの1人、プラシド・ドミンゴ(Placido Domingo)がジークムントを歌うから!です。更にその双子の妹ジークリンデには、ワルトラウト・マイヤー(Waltraud Meier)が登場、となれば否が応でも盛り上がります!!(笑)他のプリンシパルキャストはプレミエ時と変わっていません。この豪華版、実はそのままのキャストでPROMSに登場するので、BBC Radio3で18日(日本時間19日早朝)に生中継を聞けます(番組表ページへリンク)。

そのドミンゴですが、生で聞くのは初めて。最近の評判ではやはり年には勝てないか~という意見が目に付いていたのですが、何の何の、声も演技もまだまだいけてますよ、おじいちゃん!(64歳)という感じでした(笑)何せ初めてのトリスタンの録音が発売を待っているくらいですもんね~。ドイツ語の発音も言われているほど気にはなりませんでしたし。今回はいつもブログでお世話になっているロンドンの椿姫さんとご一緒させていただいたのですが、その椿姫さんによると、今回のドミンゴの髪の毛は「以前より黒かった」とか。もしかして染めてますか?ドミンゴさん!確かに、動きの方はかなり「どっこいしょ~」というところがあったな~(笑)特にアクションの多い死ぬシーンでは、ちゃんと死ねないんじゃないかとはらはらしちゃいましたから(大笑)髪くらいは若作りしないと!って感じでしょうか。カリスマ性とか、表現力は流石の3大テノールでした。

こちらも初体験のジークリンデのマイヤーは、もう文句ありません!容姿良し、スタイル良し、声良し、と三拍子が揃ったジークリンデ、なかなか見れませんよね~。ただただ圧倒されてしまいました。正にワーグナーの求めているメゾですね。もっといっぱいロンドンにも来てほしいものです!9月の日本の「タンホイザー」でのヴェーヌスも素晴らしいでしょうね~。キーンリーサイドのヴォルフラムと合わせて、思いっきり見たいんですけどー!でもチケット高すぎて手が出ないんですけどー!と叫んでもどうしようもないんですけどね(苦笑)

ヴォータンは「お騒がせ男」ブリン・ターフェル(Bryn Terfel)。実は、私は彼も初体験(私がロンドン来てからは「ファルスタッフ」「ファウスト」「ラインの黄金」「ワルキューレ」の4作にしか出ていないので、なかなか機会がなかったんですね~)。で、実際聞いてみてどうかといわれれば、まあ良いんじゃないでしょうか。ヴォータンにしてはちょっと若い気もしますが、声は問題ないですし。でも、所々疲れが出てましたね。あんな長い曲を歌わされたら疲れるのも当然ですが、もう少し余裕で歌ってくれるとこちらも力まなくて良いので助かります(笑)

他は、ブリュンヒルデのリサ・ガスティーン(Lisa Gasteen)も、ちょっと太目の体であちこち飛び回って熱演でした。声もしっかり出ていましたし、好感の持てる役作りでした。ただ、歌われるほど美しい、かどうかは好みによると思いますけど(苦笑)フンディンのエリック・ハーフヴァーソン(Eric Halfvarson)は重たい低音が良く響いて、気持ちよいくらいの悪っぷりでした。

今回何に驚いたかといえば、観客の盛り上がり!コヴェント・ガーデンでこんなに大騒ぎの客席は初体験です。カーテンコールは正にフラッシュの嵐、ブラボーも足踏みもうるさいの何の!いつものあっさりカーテンコールが嘘のようです(笑)やっぱりドミンゴは凄いですねえ。あと面白かったのは、タダでもらえるキャスト表の裏がホセ・クーラ(Jose Cura)が目玉の「西部の娘」の広告になってたんです(左写真)。見ての通り思いっきり西部劇調のデザインで、ぱっとロビーを見回すと、あっちもこっちもウェスタン(笑)「オペラ随一のマカロニ・ウェスタン(英語ではスパゲッティ・ウェスタンと書きます)」というデイリー・メール(Daily Mail)紙の見出しを使っているのも可笑しいですね。


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ヴァラリン

ほほ~~生中継が聴けますか(^^)楽しみですね。φ(..)メモメモ
マイヤーは一時期、声の調整をするとかナンとか・・で、オペラは歌わないようなスケジュールを組んでいたはずですが、今年はパリでもイゾルデを歌ってましたし、来日公演もありますしね。
もう調整は済んだのかな?
by ヴァラリン (2005-07-14 08:56) 

Sardanapalus

毎公演生中継があるだけでもPROMSをやる価値がありますよね♪今年はヴェルディのレクイエムとか、「ジューリオ・チェーザレ」とかオペラ関係も充実しているのでいっぱいネットで聞くつもりです。中継の時間が結構中途半端なので、しっかりと確認してくださいね。

>マイヤーは一時期、声の調整をするとかナンとか
そういえば、私もそんなことを聞いたような覚えがあります。でも、昨日聞いた限りでは全く心配する必要はなさそうですよ~。もう調整期間は終わったのでしょう。
by Sardanapalus (2005-07-14 10:05) 

keyaki

ドミンゴはなにをやってもOKですね。ドミンゴのファンの方がう らやましい! ような気も・・・
まあ、「巨人、大鵬、卵焼き」(ちょっと古すぎかな、巨人も弱く なったし・・大鵬は知らないかなぁ)というのが嫌いな私としては、叩かれる歌手の方が 好きなようで・・笑)

>クーラかっこいい!
なんか、大暴れしそうですね。
ジャック・ランスは誰ですか? といいながら調べてきました。
マーク・デラヴァン、アメリカンです。
この人、「猿の惑星」のプレミエの時のリゴレット=宇宙飛行士ですよ。
一番ブーをもらったそうですが、あんな演出で歌うのは気の毒という同情派と、あれが実力で演出のせいではないという意見があったようです。
by keyaki (2005-07-14 14:21) 

こんにちわぁ!
西部の娘の広告にのこのこ出てまいりました。
Kiraのサイトにこの写真が出ててなんだこれはと大笑いしてたのですが、そういうことだったんですか~。ううむ、このホセの写真は、トロヴァトーレのDVDの表紙の顔使ってますね。(←分析)ポスターを撮る時間はさすがに無いか~^-^;
ランスはアメリカンですか。いいですねぇ。ミニーはグルーバーです。クーラはちゃんと南米男ですし、ハマりますねぇ。そんなに盛り上がってるなら、放送とか収録とかそういう予定は無いのかなぁ~。見たいよぉ。
by (2005-07-14 16:22) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>ドミンゴはなにをやってもOK
最近はたたいている批評も目にしますけど、基本的には歌えて演技できる歌手の代表として書かれますよね。確かに舞台上の存在感は凄くて、素直に感動できました。お暇でしたらPROMSの中継聞いてみてください。
>ランスは「猿の惑星」のプレミエの時のリゴレット=宇宙飛行士
あ~、あの人ですか。う~ん、どうしよう。クーラは見たいけど…まあ、時間が出来たら当日券に並んでみることにしましょう。アメリカ人がアメリカ人の役をやるのにイタリア語で歌うんですよね、ちょっと違和感があるなぁ(笑)

りょーさん>
>なんだこれはと大笑いしてた
私も最初は何で雰囲気の合わない映画の広告がついてるんだろうと不思議に思ってました(笑)よく見れば「クーラじゃん!」って。トロヴァトーレの写真を使いまわしてるんですか、普通にテンガロンハット被ってるように見えますね。処理が上手い。コヴェント・ガーデンのフライヤーは毎回デザインが凝っているのですが、今回はまた気合が入っていると思います(笑)
>放送とか収録とか
プロダクション自体は結構昔のやつなので映像収録は難しいと思います。でも、音の方は結構頻繁にBBCで放送しているので、これも放送される確率は高いですよ!ネットでも聞けますから、その時はまたお知らせします。
by Sardanapalus (2005-07-14 19:20) 

fuffu-ru

「 ワーグナー歌い」という言葉がありますが、まさにマイヤーは当てはまる歌手だと思います。そのマイヤーに感動してマイヤーが聞きたくて、メトロポリタンの日本公演、カルメン:マイヤー、ホセ:ルイス・リマ、指揮ドミンゴという「カルメン」を見に行きました。期待で胸はすでに張り裂けて飛び散ってしまった状態で席に着いたのですが、まるでゴルゴ13とベルバラとドラエモンとが混ざり合って同空間に存在しているような舞台で、ドミンゴがなんとかまとめようと気を使い、心を砕いているのが感じ取れてしまい、「ああ私の心臓、どうして集めよう」でした。しかもミカエラ役のゲオルギュウは代役。隣の方は一幕の休憩の後帰ってきませんでした。私はチケット代を考えると、「半額ぐらい返して」と思いつつ、経験経験、と最後まで見続けましたが。マイヤーとドミンゴの満足舞台にめぐり合えて良かったですね。
by fuffu-ru (2005-07-14 20:50) 

Sardanapalus

>「ワーグナー歌い」
正にその通りです。今回彼女の声を聞いて初めて、一体どんな歌手が「ワーグナー歌い」とされているのか実感できました。

>まるでゴルゴ13とベルバラとドラエモンとが混ざり合って同空間に存在しているような舞台
すみません、高いチケット代を払って見に行った方達には失礼ですが思わず爆笑してしまいました。メトでそんな舞台は許せませんね~!ちゃんとリハーサルとかやってるんでしょうか?私も経験だと思って最後まで見ると思いますけど、ガッカリ度は大きいですね。マイヤーはもっと大きいアリアのある役のほうが似合ってるかな、と思います。(「ドン・カルロ(ス)」のエボリとか、ワーグナーのメゾ役はぴったりですよね)彼女初体験がワーグナーでラッキーでした。
by Sardanapalus (2005-07-14 22:03) 

>>ランスは「猿の惑星」のプレミエの時のリゴレット=宇宙 飛行士
あ~、あの人ですか。う~ん、どうしよう。

あれれー、イマイチなヒトなんですか?

>>プロダクション自体は結構昔のやつなので映像収録は難しいと思い ます。

ですよねぇ。私ドミンゴのこれの映像持ってますもん…。あーん、ミニーにワルツを教えるクーラが見てみたいのよぉ~。(へんなところ観たいんだなぁ(笑))音だけでも放送の予定があったら教えてくださいませ~。
by (2005-07-14 23:16) 

Sardanapalus

>あれれー、イマイチなヒトなんですか?
あ、いえ、まだ生で聞いたことは無いのですが、バイエルン州立歌劇場のホームページで見れるビデオクリップでは何だか冴えない感じだったので…。評判もkeyakiさんの仰るとおりでしたし。アメリカ人だからって英語で歌うわけじゃないですしね。それでも、日程の調整がついたらクーラを目当てに見にいきますよ♪その時は感想書きますね、ってまだかなり先の話ですけど(苦笑)
by Sardanapalus (2005-07-15 08:43) 

dognorah

私は3月に行ったので今回はパスしましたがよかったようですね。ターフェルも無難にこなしたんですね。ラインの黄金、ワルキューレと2回もオペラ劇場に迷惑をかけたせいか、次のジークフリートではとうとう降りてしまいました。しばらく充電して戻ってきてほしいですね。TBさせていただきました。
by dognorah (2005-07-15 09:02) 

euridice

出遅れました. . . 皆さん、はやい^^!

>マイヤーのカルメン
メトで、ゼッフィレッリ演出で出演したときのおもしろい裏話を読 みました。ゼッフィレッリは彼女のカルメンにはもともと反対で、合唱団や動物の相手ばかりして、彼女を無視。当時のメトの監督が 特別コーチを付けた上、必死でお相手して、もうドイツに帰る!と言う彼女を引き止めたのだそうです。で、批評がまた問題で、「ド イツの主婦みたい」と書かれたとかで、これは「国籍差別だ!」とマイヤー女史、抗議したとか。

>ドミンゴ
老いてますます盛んとはこの方のことですね。
それとも、「万年青年」かしら?
ウラヤマシイ〜〜〜〜です^^;
by euridice (2005-07-15 09:24) 

Sardanapalus

dognorahさん>
TBありがとうございます。私はプレミア時は興味のある歌手がいなかったのでパス、今回もプロムスの当日券を狙っていたところ幸運にもチケットを譲ってもらえたのです。
>ジークフリートではとうとう降りてしまいました
そうですね。個人的には、ターフェルはヴォータンにはまだ若いかな~?と思います。時々ドイツ語の呂律が怪しかったし(間違ったのではなく、疲れて舌がついてこない感じでした)、もっと練習してから再挑戦してほしいです。まさかジークフリートの歌詞が覚えられなかったから降りた、とかではないでしょうけど(笑)後5年後ならもっと良いんじゃないかと。まだまだ40歳ですからね。

euridiceさん>
>ゼッフィレッリは彼女のカルメンにはもともと反対で、彼女を無視
えええ~?そんなことあるんですか。そんなちぐはぐなプロダクション作って、お金払って見に来る人に失礼だと思わないのかな。
>ドイツの主婦みたい
これは確かに問題のある表現ですね。「彼女のフランス語はドイツ語にしか聞こえない」って書けば良いのに、って違いますか(笑)

>老いてますます盛ん
本当ですよ。最近の公演はパルジファルにジークムント…60過ぎてから青年の役ですからね~。しかも今回はマイヤーとラブラブだし(笑)ドミンゴ美味しいなあ~なんて思って見てました。
by Sardanapalus (2005-07-15 10:26) 

keyaki

>ドイツの主婦みたい
>マイヤーのカルメン
フランス語のことではなくて、イメージ的なものではないかなぁ。その時人気の歌手を使えばいいというメトの方針が気にいらなかったんでしょう。
マクヴィカー演出のオッターのカルメンもあれはあれで面白いですけど、見ているほうが恥ずかしかった部分もあります。たとえば、あの踊り、しょせんどうあがいてもフラメンコのリズムにのれないだろうから、いっそのこと・・・みたいな踊りともいえない奇妙な踊りでした。オレンジをエロっぽく食べたりするのも、思わず下を向いてしましました。
イメージを払拭するほどの演技力はないということでしょうか。
by keyaki (2005-07-15 14:06) 

euridice

>彼女のフランス語はドイツ語にしか聞こえない
そうですか? 私は彼女のフランス語は聞いたことがないんです...聞いたとしても、「ドイツ語にしか聞こえないようなフランス語」かどうかわからないかも〜〜 です。それに、彼女はたしか大学できっちり勉強した「フランス語教師」のはずです。

もしかしたら、そういう悪口もあったかもしれませんが、たしかに、それには彼女は反応しなかったと思います^^;

もう四半世紀以上!!前の学生時代、ドイツ語にしか聞こえないドイツ人教授の英語の授業をとる羽目になったことがありますが、あんな見事なドイツ語的英語は、いまだったら貴重な化石並みだと思います。これは一例ですが、ヨーロッパ人の英語力の上昇は著しいと実感してます. . . 多分、フランス語も同様かと?
by euridice (2005-07-15 14:11) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>フランス語のことではなくて、イメージ的なものではないかなぁ
確かに、私の中でもマイヤーはカルメンのイメージじゃないですね。ただ、演技できる人だと思うので「ドイツ人」に見えるかどうかは分かりませんけど。批評家もただ単に「主婦」って書けば彼女もそんなに怒らなかった…でしょうね。

euridiceさん>
>彼女はたしか大学できっちり勉強した「フランス語教師」のはず
えっ、そうなんですか!失礼なこと言っちゃったかしら。私が怒られる番ですね。私もフランス語はちんぷんかんぷんですが、パリ・シャトレ座の「ドン・カルロス」のエボリを見たとき、「やっぱり切れ味鋭いフランス語だな~」と感じたので、ちょっと冗談を言ってみただけです(って、誰に言い訳してるんでしょうね、私)。

>ヨーロッパ人の英語力の上昇は著しいと実感してます. . . 多分、フランス語も同様かと?
そうなんですよ~ヨーロッパ出身の友達は「なまり」が少ないです。それでも、慣れてくると大体何語が母国語か分かりますけどね。フランス語といえば、以前アラーニャのホセを聞いて感動して一番安いカルメンの全曲CDを買ったら、皆さんイタリア語をしゃべっているかのようなきついアクセントでビックリ仰天したことがあります(笑)今のフランス語オペラをレパートリーにしている歌手達は、このCDに比べれば違和感ないレベルですね。時々「この歌手はフランス語が駄目駄目だ!」と書いているフランス人批評家もいますけど。
by Sardanapalus (2005-07-15 19:49) 

ヴァラリン

ウチでも話題にしましたけど、(サルダナパルスさん、我が家へのコメントありがとうございました^^)ドイツ系やロシア系の歌手は、母国以外のオペラをやったときに、槍玉に上がる確率が高いと思ってます・・
私の誇大妄想、若しくは贔屓の引き倒しかもしれませんけどね(^^;

>批評家もただ単に「主婦」って書けば彼女もそんなに怒らなかった…でしょうね。
私もそう思います。そう括られることが、カチンときたんじゃないの?!
マイヤーは、ドイツ語圏の劇場では、普通にイタリアオペラのメゾも歌っている人です。彼女のアムネリス、彼女の「ポートレート」映像でチラッと見ましたけど、特に違和感は感じませんでしたよ。

私は特別にマイヤーが好きと言うわけではないですけど、なんとなくこういう言われ方をすると、援護したくなるのは・・うーん、何故だろう?^^;
by ヴァラリン (2005-07-15 21:20) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
長々とコメントさせていただきました。
>ドイツ系やロシア系の歌手は、母国以外のオペラをやったときに、槍玉に上がる確率が高い
皆さん「発音に癖が出る」という先入観を持って見るからでしょうか?東欧系の歌手も時々ターゲットにされてますね。やっぱり一番騒がれるのはフランス語のオペラのときだと思いますけど、知り合いのフランス系カナダ人は「フランス語のオペラは字幕つきで見ないとネイティブが歌ってても何言ってるか分からない」と言ってましたので、実際どこまでが「正しい」発音なのかなんて決められないと思いますし。批評家も国や地域じゃなくて、個人で歌手を見てほしいものです。

マイヤー、上でジョークにしちゃいましたけど、本心では彼女の切れ味の鋭さは「個性」であって、「なまり」ではないと思ってますよ。好きなタイプの歌手ですし(^_^;)
by Sardanapalus (2005-07-15 23:30) 

fuffu-ru

「ドイツの主婦」どのようなイメージなのでしょう。私は、ドイツを良く知るが「台所をピカピカに磨きこんで、汚れるのがいやだからといって使わない」と言っていたのを思い出しました。マイヤーのカルメンは、輪郭線がはっきり、しっかり引かれ、マイヤーのカルメン色が「はみ出すなんて絶対許さない」とベタ塗りされた感じでした。そして、とても真面目で一途には見えない、輪郭線なんてぼけぼけのホセが出てくると、「ちょっとホセ君、まここ、ここ私の横に座って。あのね、一目ぼれなんて駄目よ。感情のままに、なんて生きてはいけないのよ。まず、相手の家柄や親御さんを・・・ね」と歌っているように感じてしまうのです。んー、主婦っぽいのでしょうか。情熱の炎が輪郭線を燃やしつくし、カルメンの色が舞台を染め尽くす、というようなオペラを見たかったチケット高かった。歌手のフランス語がうんぬんよりも、カルメンを見ると何時も、スペイン語のカルメンが聞いてみたいと思います。
by fuffu-ru (2005-07-16 21:03) 

Sardanapalus

>輪郭線がはっきり、しっかり引かれ、マイヤーのカルメン色が「はみ出すなんて絶対許さない」
この辺りのイメージがステレオタイプの「お堅いドイツ人」像と被ったんじゃないですかね?でまあ、娼婦でも貴族でもないし、世話焼きっぽいから「主婦」となったのでは…。何でこんな分析しているのか自分でも分かりませんが、アメリカとヨーロッパには日本人が考える以上の文化的・社会的な溝があるので、ここの「ドイツの主婦」イメージは、批評家が勝手に想像しただけだと思いますよ。
by Sardanapalus (2005-07-17 01:00) 

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