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オペラ「ペレアスとメリザンド」③:演出編 [オペラ(実演)]

最近現実世界が忙しくてなかなか更新できませんでしたが、ようやく「ペレアスとメリザンド」の演出について書けます(^^)今回の演出はスタニスラス・ノルデ(Stanislas Norde)。去年のザルツブルクでの公演時から評判はあまり良くなかったのですが、今回実際に見てみてその理由は分かりました。何せ「ペレアスとメリザンド」と聞いてイメージするような時代がかったロマンチックな舞台装置は皆無ですし、衣装も着たきりで非常に経済的(笑)更に、人物の動きは直線的で接触も最小限に抑えられているので、最初に見たときは「ボブ・ウィルソンかっ!?」と心の中で突っ込んでしまいました。そう思いだすと、衣装も動きも「能」っぽい部分が目に付いて、しかもそういう要素があまり上手く機能してなかったので最後まで気になってしまって大変でした。その中途半端な動きを言葉で再現することは不可能ですが、上半身だけを見た母が「襟の形が着物っぽい」と言ったこの微妙~な衣装だけでも比較してみましょう。本来の狙いとしては、中世+能衣装なピエロ…なのでしょうか?

            
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う~ん、人物それぞれ微妙に異なる刺繍は美しいと思いますが、結果はロンドンの椿姫さんの仰るとおり、どっちかというとテレタビーズ(Teletubbies)↓(^_^;)
                

それで、批評家には大不評だったこの演出を私はどう思ったかというと…
1回目→イマイチ。2回目→まずまず。3回目→70点。4回目→85点。
という感じで、見れば見るほど印象は好転していきました。その理由のひとつは、勿論歌手たちが演出に慣れてきて、特に主役2人が演技を追加していったからです。もうひとつは、私が何度も見たので静的な舞台美術や演出の裏にある意味まで深読みできるようになったからでしょう(^^)フランス語が理解できれば、最初から楽しめたかもしれませんが、こういう形式的な演出の舞台を見慣れていないと、動きも少なくて衣装も(メリザンド以外は)皆一緒なので話についていけなくてかなり退屈なはず。ノルデには元々入りにくいオペラを更に親しみ難くしてどーする!と言いたいですが、フランス人としては観客個々の台詞の解釈に大いに頼る演出をしてみたかったのかもしれません(フランス語圏ではないザルツブルクやロンドンでは無理があるかと…)。

この演出で非常に印象的だった部分を挙げるとすれば、ゴローがメリザンドの髪をつかんで引きずり回す場面と、ペレアスとメリザンドがはじめて抱擁してからゴローがペレアスを殺害するまでの緊迫した場面の2つでした。特にペレアス殺害に至るまでの流れはそれまでの静的・機械的な動きから一転、駆け寄ってキスしたり抱き合って地面に転がったりして、この2人だけが「感情を抑えずに行動する異次元」にいるのだということがよく分かりましたし、最後までそっちの世界へ入れない=メリザンドが理解できないゴローとの対比が良く出ていて非常に効果的でした。このクライマックスに合わせて演出プランを練っていたとしたらそれは大成功だと思いますが、それにしてももう少し何とかして欲しかった場面もいくつかあります。

例えば、メリザンドの長い髪の毛とペレアスがじゃれる場面。実際には長い髪の毛がないのも、二人とも客席に向かっているのも全く構わないのですが、ペレアスがアキレス腱伸ばしをする必要性が分かりません!しかもその姿勢でメリザンドとシンクロ演技…狙いは分からないでもないですが、観客がついていけなくて白けるだけですよー。ちなみにこの謎は、3回目の鑑賞中に解明しました。舞台前方のペレアスにとって塔は水平方向に建っている設定だったのです。つまり、メリザンドの手をとろうと伸び上がる場面では自然とアキレス腱伸ばしの体制になってしまう、と。うーん、はっきり言って分かり難いし、分かったところでそんなに感心するような効果も出ていなかったです。

それから、最後のメリザンドが衰弱して絶命するまでの場面。ベッドに横たわるのではなく、中央に座っているメリザンドは面白いし効果的だったと思いますし、絶命した瞬間に挙げていた手を顔の前にかざしながら下ろしたのも分かりやすくてよかったです。しかし、そのメリザンドを後ろから囲むアルケル、ゴロー、医者の3人は直立不動だし、ここで初登場の医者はまたまた例のテレタビーズピエロ姿で、メリザンドの後方から脈をとるでもなく近寄るでもなく診断を下すのでまるで超能力者でした(笑)しかも、がらんとした舞台後方にはテレタビーズピエロ服のマネキンがずらりと勢ぞろい。あれは本当に必要な舞台装置だったのでしょうか?伝わってくるものはあまりないし、最後に黒子スタッフが上手袖から下手袖に片付けながら引っ込めるというのも緊張感がそがれてしまいます。どうせなら黒子もずーっとマネキンの隣に立たせておけば気にならなかったのに。

そんな感じで、批評家が言うほどひどいとは思いませんでしたが、かといって大絶賛できる演出ではありませんでした。また、千秋楽の公演だけ見たとしたら同じように好印象も残っていると思いますが、ほとんどの批評家達のように初日しか見ていなかったら、演出の評価はもっと低かったでしょう。演技も出来る歌手たちが揃っていてよかったですね、ノルデさん。


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keyaki

この衣裳立っているとこうですけど、動いているとどうなるのかしら。ちょっと想像できませんね。動きにくいから、ボブ風になるというか、普通の衣裳だと、歌手が自由に動くから、こういう衣裳にしたのか....
でも、演出家の意図に反して、自由に演技したんで、だんだん良くなったってことですか?
この衣裳で、転がったりするんですか。へぇ〜
それにしても、頭がそのまんまなんで、中途半端な印象を受けます。頭のてっぺんにユニコーンのような角があったほうがいいんじゃないかしら。子供だけとんがり帽子なんですね。

メリザンドのキルヒシュラガーは、絶対リハーサルの時は笑い転げてたんじゃないかしら。自分だけ普通の衣裳ですものね。

あと一回、5回見れば、100点満点だったかもしれませんね。見に行ったかいがありましたね。
楽しい写真入りのレポートありがとうございます。
by keyaki (2007-06-29 00:57) 

euridice

>頭がそのまんまなんで、中途半端な印象を受けます。
そうなんですね。前の記事の上半身の写真を見たときから、ペレアスもゴローも衣装が似合わないというか、舞台衣装着ている歌手にしか見えませんでした。頭と顔は扮装しないで、素のままなので、アンバランスな感じがするんでしょうね。メリザンドもそうですね。衣装が普通だから、他の二人よりはずうっと自然な感じですけど・・・

>テレタビーズ(Teletubbies)
このキャラクター、知りませんでした。そう、こういう感じで、役柄の個性が見えないというか・・

顔も頭も衣装に負けないように「造った」ほうがいいんじゃないかと思うのですが・・ 最近見た「トロヴァトーレ」の映像でも、特に女性、衣装はそれなりに時代物なのに、頭と顔がそのまんまっぽい。これが、彼女たちからもともとあんまりない「華」や「役柄の個性」をますます奪っているような気がします。
by euridice (2007-06-29 07:44) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>衣裳立っているとこうですけど、動いているとどうなるのかしら
う~ん、説明しづらいですが、ペレアスとメリザンド以外はあまり動かないので見たまんま、ペレアスは、サウナスーツを着て走り回っているような感じでしょうか(笑)メリザンドはサテンのドレスにはだしで身軽でしたけどね…。周りはみんなへんてこピエロ衣装なんて、私だったら1日笑いっぱなしで仕事にならないですよ(^^)

>頭がそのまんまなんで、中途半端な印象を受けます
そうそう、釣り合いが取れてないですよね!そこも突っ込もうと思って忘れていました。カツラが無いのももお金節約のためでしょうか?それとも装飾的要素を出来る限りそぎ落としたのかしら?

>5回見れば、100点満点
どうでしょうか?もっと粗が見つかって原点になっていたかも(^_^;)
by Sardanapalus (2007-06-29 23:45) 

Sardanapalus

euridiceさん>
>頭と顔は扮装しないで、素のままなので、アンバランスな感じがする
本当にそうですよね。どうせここまでへんてこな衣装なら、顔も白塗りにしてしまえばよかったかもしれません。あれ、それじゃあますますボブ風かぁ。

>役柄の個性が見えない
それが一種の演出的狙いだったみたいなのですが、医者や母親まで皆一緒というのはどうなんでしょうね。しかも皆首から上はフツーだし。最近のヨーロッパ(特にドイツ・フランス)の主要オペラハウスでは、カツラはあまり使わない演出が多いんですよね。単に経費削減のためか、演出家が「リアルさ」を求めているのか、よく分かりませんが。自分の想像力で補ってください、ということでしょうかね?
by Sardanapalus (2007-06-29 23:56) 

ウタコ

>最近のヨーロッパ(特にドイツ・フランス)の主要オペラハウスでは、カツラはあまり使わない演出が多いんですよね。
そうなの…(´・ω・`)ショボーン

>単に経費削減のためか、
衣装は無いと困るけど、カツラは地毛があるからオッケーってことデスカ!なんて怠惰なヽ(*`Д´)ノ

>演出家が「リアルさ」を求めているのか、
リアルに毛が無い人は、どうすれば…(*゚Д゚)

>自分の想像力で補ってください、ということでしょうかね?
あ、┐(´ー`)┌ おっけー

すいません、スルーできませんでした。
気にせずご歓談ください。
by ウタコ (2007-06-30 00:51) 

Sardanapalus

ウタコさん>
>>最近のヨーロッパ(特にドイツ・フランス)の主要オペラハウスでは、カツラはあまり使わない演出が多いんですよね。
>そうなの…(´・ω・`)ショボーン
カツラにこだわるウタコさんですから、これは深刻な事態ですよね。私も時代劇ならそれ相応の髪型にしてほしい派ですから、この傾向は寂しいです。イギリスでは「ちぐはぐだ!」ってツッコミを入れる人が多いので、時代劇には(特に女性は)しっかりカツラつけてきます。今後はイギリスの演出家の作品をチェック!ですよ(^^)

>>自分の想像力で補ってください、ということでしょうかね?
>あ、┐(´ー`)┌ おっけー
自分で書いた後、こてこてに時代がかった衣装とカツラを着けた主役コンビを想像してひとりで笑っていました(笑)
by Sardanapalus (2007-06-30 01:14) 

euridice

>笑っていました
ウタコさんのコメント、それこそ想像して、笑ってしまいました。
(横から失礼^^;;)

>>単に経費削減→>リアルに毛が無い人
やっぱり・・だから、トレーケルはいつも「まんま」なんだ・・納得^^!
今度の来日クルヴェナル@トリスタンもきっと「まんま」だわ。

>リアルさ
風俗の歴史を見ても、髪型と化粧と衣装は、いつも連動していたと思うんですけどねぇ・・・

>想像力
なんというか、見えるものの影響ってとっても大きいので、見えているものに関しては、想像力にブレーキがかかっちゃいます。
by euridice (2007-06-30 07:16) 

keyaki

オペラ界に限ったことではないのですが、普通の人との差がなくなってきているのもなんか関係してそうです。
ライモンディ世代だと、地毛にみえてもカツラだそうですけどね。地毛をセットするより、かぶせちゃったほうが効率的で、いつも同じにできるわけですから。
ライモンディに関していえば、いまは、全体的に白くなってますけど、昔は、前髪の一部分だけが白かったので、カツラもちゃんとそうなっていたりして、へぇぇと感心したものです。
ファルスタッフのリハーサルのビデオを見ていて、衣裳はちゃんと着て、頭だけそのまんまのがありましたが、ファルスタッフなんて、髪が薄くなって、半分禿げだけど、あのカツラをかぶってないとやっぱりおかしいから、不思議ですよね。

マクヴィカーとか、ウーゴ・デ・アナなんて、カツラも衣裳も凝ってますよね。衣裳の人は、演出家に従って仕事をするんでしょうけど、演出家によっては、全部自分にやらせてくれないと引き受けないともめて、結局降りちゃうこともある、ということは、演出家の要望を無視したり、演出家の意図を汲み取れない無能な衣裳担当がいるってことですよね。
有名演出家になると、自分のチームを作っちゃって、自分で衣裳担当を選んでいるようですし....

イギリスって、今でも裁判官?国会の議長?とかカツラをかぶってませんでしたか???
by keyaki (2007-06-30 10:07) 

Sardanapalus

euridiceさん>
床山さんって大変そうですから、人材不足なのかもしれませんね。

>>>単に経費削減→>リアルに毛が無い人
>やっぱり・・だから、トレーケルはいつも「まんま」なんだ・・納得^^!
あははは、そうですねー。新国以外であの頭を隠すほどのカツラをかぶったことはあるんでしょうか??来日公演ではけっこうしっかりカツラを作っている場合が多いので、ちょっと期待してみますか?(^^)
by Sardanapalus (2007-06-30 23:42) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>普通の人との差がなくなってきている
それは舞台上での人物設定が、ってことですか?現代読み替え演出にすれば当然カツラは不要になってきますよね。舞台好きにとってはつまらない傾向ですが…。

>マクヴィカーとか、ウーゴ・デ・アナなんて、カツラも衣裳も凝ってますよね
だから大好きです(笑)なんてね。でも、やっぱり上から下までしっかり作りこんだ姿で舞台上に登場して欲しいと思います。

>イギリスって、今でも裁判官?国会の議長?とかカツラをかぶってませんでしたか???
はい、かぶってます。裁判所では、弁護士もかぶります。地毛が見える大きさのものなので、いつ見ても噴出しちゃいます(^^)もし興味がおありでしたら↓に裁判長以下、案内係までの制服姿が載っています。ちなみに、ここでの弁護士はbarristerです。
http://www.dca.gov.uk/consult/courtdress/annexd.htm
by Sardanapalus (2007-07-01 01:51) 

ウタコ

>地毛が見える大きさのものなので、いつ見ても噴出しちゃいます
ほんとだ…(*゚Д゚)
こういうお方達のカツラって、プレタポルテなのかな…?
MとかLとか、大まかなサイズの中から選んでいるのかなあ。最近痩せたらぶかぶかになっちゃったヨ。小さめの方が吸い付きがいいし、今回はSにしとこう、みたいな(*゚Д゚)←オーダー用紙に記入中

ワタシも時代劇だったら、カツラは盛大なほどいいと思うのです。ただし
毛が無い方は(冴えないカツラを被るくらいなら)「まんま」の方がいいかなと。
&ファルスタッフのカツラはシンボルとして、あれでなければならないような気が。
&↑今回の衣装に盛大なカツラは、リアルピエロになっちゃうかもな…
by ウタコ (2007-07-01 04:51) 

euridice

>カツラにこだわるウタコさん
^^; そのウタコさんを前にして、カツラ話をひっぱるのは僭越なんですけど、ズッと前に、ペーター・ホフマンのローエングリン(バイロイトのほう)の髪型が話題になったことを思い出しました。前のジオログから転載したころなので、傑作だった?!コメントがないのが残念ですけど、一応リンクします・・・

http://blog.so-net.ne.jp/euridiceneeds/2004-12-05-23

ホフマンはインタビューで嫌いなものは?のひとつに、カツラと床屋をあげているほどですから、カツラじゃないことが少なくないようです。何の舞台か忘れましたが、舞台を見た人たちの間で、カツラか地毛かを含めて、酷い髪型が話題になったこともあるみたいです。
by euridice (2007-07-01 08:01) 

Sardanapalus

ウタコさん>
>こういうお方達のカツラって、プレタポルテなのかな…?
あ、どうでしょうね?オーダーできるとは思いますが、やはり基本的には帽子と同じようにサイズ分けされているのではないかと思います。「○○って、Mサイズだよね?今日自分の忘れてきちゃったからちょっと貸して~」とか(^^)

>毛が無い方は(冴えないカツラを被るくらいなら)「まんま」の方がいいかなと
いや、でも、本当は若いはずの役なのに中途半端に毛の生えた頭で登場されると「え~~~!」と思ってしまいませんか?(^_^;)スキンヘッドならまだしも。若人役はカツラがほしいなぁ。年寄りなら地のままで構いませんが…。

>今回の衣装に盛大なカツラは、リアルピエロ
そのほうが良かったかもしれません。とにかく、今回は狙いすぎで逆に中途半端なところが目に付く演出だったのですよ。いい線行ってるのに、後一歩足りない!みたいな(笑)いっそアルモンドをピエロの国にしてしまえば面白かったかもしれないな~。
by Sardanapalus (2007-07-02 00:12) 

Sardanapalus

euridiceさん>
>カツラ話をひっぱるのは
いえいえ、大丈夫ですよ!きっとウタコさんも喜んでくださるはず(笑)そういえば、ホフマンのカチカチ髪型の話がでてましたよね。ビデオ収録時はしっかりとヘアメイクしたけど、公演のときは別の床山さんだったり、その日の気候や気分で変えたかもしれませんね。

>酷い髪型
ううーん、ホフマンはあんなにかっこいいのにちょっと不精だったのですね。そうか、でもあれだけ長ければ基本的に地毛で大丈夫ですよね。ひどい髪型といえば、キーンリーサイドの2002年頃の髪型はあんまりだと思いますが(^^)今はそうなる前に短く切っているようです。
by Sardanapalus (2007-07-02 00:26) 

Belle de Nuit

>舞台前方のペレアスにとって塔は水平方向に建っている設定
ええ〜! そうなんですか! それはサルダナさんが解説してくれなかったら、絶対わからないって(笑)。アスリートのキーンリーサイド氏なので、アキレス腱伸ばしもビシっと決めてしまったでしょうから、余計に訳がわかりにくそうですね(^^;; 
by Belle de Nuit (2007-07-02 00:29) 

azalea

完結編、お待ちしてました!

最後には85点ですか。おお、高得点!
私は4回みても、4幕以外はどうも好きにはなれません。でも音楽と演技がよいので、そちらに注目してました。って、演出家の意図を理解しない観客だなあ。

能っぽいとか、アキレス腱のばしとか、Sardanapalusさんに教えてもらわなければ全然分かりませんでしたよ。お話できて楽しかったなあと改めて思い出します。アキレス腱のばしは、私は本当に、あまりに動きが少ない舞台でキーンリーサイドが欲求不満になって大げさに体操してるのだと思ってました。音楽も声も盛り上がるシーンで好きなのに、どうしても笑ってしまってました・・・。

カツラ付きでアキレス腱のばししたら、コメディだなと思います・・・。
by azalea (2007-07-02 08:19) 

Sardanapalus

Belle de Nuitさん>
>解説してくれなかったら
2度目までは全く不可解だったのですが、3度目でようやく「もしや??」とひらめきました。この演出では、ゴローがイニョルドを使って若い2人をスパイするときも、伸び上がって塔の部屋を覗くはずがオケピットに座っていたので、そういう場面でオリジナリティを出そうとして舞台上の高さや遠近感を使って色々挑戦していたようです。ただし、その効果は微妙でしたけど…。

>アキレス腱伸ばしもビシっと
そうなんですよー。だから、ほとんどの観客は「あれ?ペレアスいきなり体操はじめちゃったよ?どういうこと?」って思ったはず(笑)
by Sardanapalus (2007-07-02 23:58) 

Sardanapalus

azaleaさん>
この時は何度もお会いして、色々おしゃべりできて楽しかったですね~。演出じたいよりもおしゃべりの方が断然楽しかったです(^^)

>私は4回みても、4幕以外はどうも好きにはなれません
それが大多数の人の意見ではないでしょうか。1、2幕は観音開きの巨大な屏風が開いたり閉じたり、ぐるぐる回ったりするだけの演出でしたし。同じ装置でも、使い方や少しの工夫でもっとドラマ性を出す事が出来るんじゃないの~?とずーっと思いながら見てました。

>音楽も声も盛り上がるシーンで好きなのに、どうしても笑ってしまってました
私も最後まで笑いをこらえる事が出来ませんでした(笑)それでいいのか、演出家!!私の考えでは、逆に最初からカツラつきの方が、ちょっと突飛な行動をとってもすんなりと受け入れやすいと思います。あの場面をコメディにしてしまうほうが、中途半端な今回の出来と比べて面白そうじゃないですか?
by Sardanapalus (2007-07-03 00:08) 

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