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ミュージカル「レ・ミゼラブル」@Queens Theatre [演劇]

今回のロンドン行の目的のひとつは、ミュージカル界のスター俳優、ラミン・カリムルー(Ramin Karimloo)が主役を演じているミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」を見に行くことでした。私がこのミュージカルを見るのは久しぶりですが、イギリス留学中には好みのキャストが揃っていたこともあって何度も見に行ったものです。その時の良い印象を壊さないように今まで避けていたのですが、最近「オペラ座の怪人」25周年記念公演でも主役を演じたカリムルーがジャン・バルジャン役に挑戦、と聞いてはやはり見のがせない、と思い立ったのでした。

ロンドンの劇場ではロングラン中のミュージカルが売り切れということはまずないのですが、今回は土曜の昼公演を狙ったせいもあってか、珍しくチケットを入手するのが難しかったです。もう諦めようかとも思いましたが、当日の開演1時間半前に劇場のボックスオフィスに行ってみたところ、丁度運良くリターンチケットが1枚出てきたところでした。しかも、少し見切れる席だったのでたったの15ポンド(約1900円)!ラッキー♪こういう経験をすると、やっぱりロンドンのチケット販売システムは素晴らしいなぁ、とにんまりしてしまいます。

そんな感じで何とかチケットを入手して観た公演の出来はどうだったかというと、う~ん、期待が大きかったというのもあるでしょうが全体で80点くらいでしょうか。名前を覚えておけばよかったと思ったのはファーストキャストだったマリウス役とアンダースタディだったアンジョルラス役くらいで、他の俳優達は高いレベルを保ってはいるのですが以前観たときの俳優の演技には勝てないかな~というのが正直な感想でした。それは、カリムルーにも言えることで、確かに歌えるし演技力も全く問題ないのですが、やはりまだ「若すぎる」印象が強かったです。歌いあげる部分はガンガン歌ってもらえて気持ち良かったですが、年を取ってからの場面でもいつでも元気いっぱいな声質だったので、歌詞との違和感を感じてしまいました。以前観たバルジャン達はそれなりに年配の俳優達で、それぞれに最期の「枯れた」演技が素敵だったので、余計ににじみ出る若さが気になってしまったのかもしれませんが…。今の段階では、「オペラ座の怪人」のファントム役の方がよっぽど似合っていると思います。ただ、カリムルーはまだ役を歌い始めて日が浅いですし、バルジャンとしての契約を延長したようなので今後は次第に役の理解を深めていってくれるはずです。(でも個人的には、バルジャンよりファントムで見たいです!^^)

今回は、演出を練り直したバージョンも初体験でしたので、以前からどう変わったのか、果たして改善されたのか改悪されたのか、という点にも注目していました。新しいオーケストラの音色は重厚さには欠けるもののメリハリがきいていて好印象でしたが、今回の公演では音楽のテンポが速すぎて歌詞が追い付かず、俳優達が苦戦している様子ばかりが感じられて残念ながらストーリーに没入できませんでした。大体演出を練り直したというと舞台演出上で変更になった部分が気になるものですが、この新「レ・ミゼラブル」の場合は音楽のテンポが早回しのようになったというのがとにかく気になりました。特にこの作品は英語歌詞の音数が多く早口言葉のような部分も多いので、以前のバージョンではすっきりぴったりとはまっていた部分がごにょごにょと流れていってしまって、折角の素敵な歌詞が聞き取れずにもどかしく感じました。特にジャベールやテナルディエ夫妻といった重要な役どころの歌詞が流れてしまうと、作品の魅力は半減してしまうものです。

そんな感じで、期待が大きかったからか少なからず残念に感じた部分も多い公演でした。ただ、「レ・ミゼラブル」という作品がミュージカルの名作であるという事実は変わりませんので、今後、早くなったオーケストラのテンポに俳優達がついていけるようになったら、また以前のように充実した公演が見られるようになると思います。
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ロンドン旅行記2012:極寒のロンドン [旅行]


(また)ロンドンに来ています。今回は短く、1週間の滞在なのですが、既に3日が過ぎてしまいました~。とりあえず、寒いです。ロンドンでマイナス6度なんて聞いたとこがないです(^_^;)イギリス人の友人が、こんなに寒かったことは記憶にないというほど寒い日が続いているので、一度降った雪がなかなか解けなくて観光し辛いです。

一応、お目当てはROHの「フィガロの結婚(Le Nozze di Figaro)」と、ミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」、他劇場関係ですので、順次記事にしていきたいと思っています。…でも、このペースじゃあアップできるのは帰国後かしら?(^_^;)毎回のことですが、気長にお付き合いください。
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フィガロもキャンセル…その理由 [Keenlyside]

今年の仕事始めのはずだったウィーンでの「仮面舞踏会」をキャンセルしたサイモン・キーンリーサイドですが、来月のROHでの「フィガロの結婚」も引き続きキャンセルしてしまいました。「仮面舞踏会」のキャンセル発表からすでに2か月近く経っていますので、よっぽど体調がすぐれないのかと少し心配になっていたところ、昨日SimonKeenlyside.infoに本人からのメッセージがアップされました。

◆A Message from Simon, 27 January 2012
※キーンリーサイドにメッセージを送りたい方は、こちらのコメント欄に記入すれば本人に伝わるそうです。

「みなさん、またやっちゃってごめんなさい。こんなキャンセル行為が、最近のちょっとした傾向になってしまっていますね。」と始まるそのメッセージによると、ウィーン、ロンドンと連続で公演をキャンセルした理由は、奥さんのヤノフスキーが体調を崩して子供の世話をしなくてはならないからのようです。「仮面舞踏会」の時はクリスマス・新年のホリデイシーズンでベビーシッターもお休みだったから家を離れられず、そして今回の「フィガロの結婚」は子供の相手をしつづけて喉を傷めてしまったから、という「全くお間抜けな」(本人談)理由なのだとか。(確かに、小さい子供の相手は喉に負担がかかりますね。私の叔母も、孫の世話をしていただけで喉にポリープができました(^_^;))安くない出費をして自分の歌を楽しみにしてくださっていたファンには申し訳ないけれど、人生には仕事より家族をとらなくてはいけない時があるのです、という内容でした。

とりあえず、喉を傷めたといってもそんなに深刻ではなくて、3月のミュンヘンの「エフゲニー・オネーギン」は歌うつもりだということですから、キーンリーサイド自身の体調はそんなに心配しなくてもよさそうです。昨年は左腕の手術やら肺の感染症(?)やらで心配させられたので、もっと深刻な状態なのかとドキドキしてしまいました。逆に、奥さんのヤノフスキーは年末に入院したそうですし、その前から舞台でも冴えない踊りをしていたようなので、かなり心配です。早く良くなっていただいて、また素晴らしい踊りを見せて欲しいものです。

実は私もこの「フィガロの結婚」を見に行くので、このキャンセルの連絡には本当にガッカリさせられました。折角マクヴィカーの演出でキーンリーサイドの伯爵が見られるはずだったのに~と思わずにはいられませんが、今回はパッパーノの指揮とダルカンジェロの歌うフィガロを堪能したいと思います。
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バンクーバーでのリサイタル放送 [Keenlyside]

気づけば年が明けてから一度も更新しないまま1月も後半に…(^_^;)皆様お元気ですか?

1月22日(日)にカナダのCBCのIn Concertという番組の中で、昨年10月にバンクーバーで行われたサイモン・キーンリーサイドのリサイタルの録音が放送されるそうです。少し前にも、カナダのフランス語圏のラジオ局で放送されてオンデマンドになっていましたが、今回も放送後はオンデマンドになる予定とのこと。時差の関係からも、ぜひそうなってもらえるように期待したいと思います。

1月22日(日)11:00~15:00
(タイムゾーン別に5つのストリームがあるようです。日本時間とは大体13~17時間差)
CBC Radio In Concert
Simon Keenlyside, Baritone
Malcolm Martineau, Piano

※リサイタルのプログラム内容はこちらから。



あ、それからサイドバーには載せていますが、2010年にキーンリーサイドが主演したROHのマクベス公演のDVDが2月1日にようやく発売になります!実際に舞台を見に行きましたし、発売されるのが分かっていた作品だけに待ち遠しかったですね~。しかしこのジャケット、血まみれすぎませんか?(^_^;)
まだ日本のアマゾンにはページが無いようですが、画像から発売元OpusArteのページにリンクしています。もっと安く購入できるアマゾンのUKサイトはこちら
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椿姫で年越し [オペラ(音源・映像・その他)]

今年もいよいよ残りわずかになってきました。ロンドン時間の31日18:00から、ROHの「椿姫」の録音が放送されます。日本時間では、1日午前3:00からの放送ですが、放送後は1週間オンデマンドになるはずです。
[1月3日追記]1月7日まで、こちらからオンデマンドで聞けます。

12月31日(土)18:00-20:40 (日本時間1月1日(日)3:00-5:40)
BBC Radio 3 Opera on 3 "Verdi's La Traviata"

Violetta Valéry.....Ailyn Pérez
Alfredo Germont.....Piotr Beczala
Giorgio Germont.....Simon Keenlyside
Baron Douphol.....Eddie Wade
Doctor Grenvil.....Christophoros Stamboglis
Flora Bervoix.....Hanna Hipp
Marquis D'Obigny.....Daniel Grice
Gastone de Letorières.....Ji Hyun Kim
Annina.....Gaynor Keeble

Conductor.....Patrick Lange
The Orchestra and Chorus of the Royal Opera House

それでは皆様、良いお年をお迎えください!
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ROHの「椿姫」は賛否両論 [Keenlyside]


1年前の来日公演を思い出しますね(^^)Flickrのアルバムにリンクしています。


ROHが今シーズン、多様な歌手の組み合わせで20回以上も上演する「椿姫(La Traviata)」ですが、2組目のキャストでの上演が始まっています。個人的には、この組み合わせが一番バランスが取れていると思うので、初日ではないですがどこかで批評が出ないかな~とネット上を探してみました。数は少ないのですがなかなか面白いことに、正に賛否両論となっています。12月31日にBBC Radio 3で放送されるので、ここまで評価の割れた音源を聞くのが楽しみになってきました。

◇Simonkeenlyside.info
まずはお約束?のSimonkeenlyside.infoの公演ページを。いくつかの批評と舞台写真がアップされています。

◆Seen and Heard International: Covent Garden’s La traviata is Even More Impressive With a New Cast and Conductor
「コヴェント・ガーデンの椿姫は新しい歌手と指揮者で更に素晴らしい公演となった」というタイトルの通り、大絶賛の好評です。キーンリーサイドのパパ・ジェルモンは高音も楽に出るし性格付けも深みがあって素晴らしい、ペレスも音階の移動が気になる部分はあったけれど声のコントロールは素晴らしく、特に最後の幕は特筆に値する、ベチャーラも自然なフレージングでアルフレートを好演、と大満足だったようです。

◆Intermezzo: La Traviata Round 2
Intermezzoさんの人気ブログ上にも記事がアップされています。今回の再演演出家の指示はイマイチ、キーンリーサイドは若すぎて違和感がある、ペレスは悪くないけれど息が続かないのが気になる、ベチャーラはペレスのおじさんみたい、などなど、どうやらあまり好みではなかったようで辛口の批評になっていますが、舞台写真やカーテンコールの写真は満載です。


★ラジオ放送予定★
12月31日(土)18:00~
BBC Radio 3 Opera on 3
VERDI: LA TRAVIATA
Ailyn Pérez (Violetta), Piotr Beczala (Alfredo) Simon Keenlyside (Giorgio) with the orchestra and chorus of the Royal Opera, Covent Garden conducted by Patrick Lange


◇11月28日のカーテンコールビデオ

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Classik Talkインタビュー [Keenlyside]

BingとDenisという2人組のおじさんがクラシック音楽業界にいる人物にインタビューするClassik TalkというYou Tube上の番組に、サイモン・キーンリーサイドがゲスト出演しました。今年10月のNYでの「戦争レクイエム」公演の際に撮影されたようですが、46分もある割には非常~にリラックスした雰囲気の、気楽に視聴できるインタビューになっています。でも、やっぱり目が行ってしまったのはあちこちで着まわしているこのベスト…「また」着てますね(^_^;)

内容は、Simonkeenlyside.infoのBiographyページにすでに書いてあるようなものですが、おじさん3人が忌憚なく語っている様子はなかなか楽しいです。キーンリーサイドは15歳を過ぎるまで声変わりしなかった、なんていう小話もありますが、メインの話題は音楽・オペラ・演技の話で盛り上がっています。特にインタビュー後半は、好きなオペラハウス(MET、ROH、ミュンヘン、チューリッヒ、スカラ)、オペラを歌ううえでの演出(舞台セット)の重要性、多様なレパートリーをあれこれ混ぜて歌っていきたい理由、ドン・ジョヴァンニの"Deh Vienni alla finestra"の原本にあった「はちみつ=リンゴ=女性の胸の暗示」説、ジンクスや舞台に関する迷信は信じるか、などなどClassik Talkの名前の通りちょっとマニアックな話題が続いて面白かったです。

【Part 1】


【Part 2】

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CD"Songs of War"プロモーションいろいろ [Keenlyside]

☆BBC Radio 3 CD Review(12月3日放送)
<12月5日追記>無事に、3日の放送で特集されました。リンク先のページから、12月10日までオンデマンドで聞けます。キーンリーサイドのSongs of War特集は、1:52:50辺りから始まります。

Songs of War
11月7日にイギリスで発売された、サイモン・キーンリーサイドの新CD"Songs of War"に関連する記事やインタビューを以下にご紹介します。また、すでにSimonkeenlyside.infoの該当ページ(音源試聴もできます)には多数の批評が紹介されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

★Simonkeenlyside.infoの"Songs of War"ページ
CDの全ての音源の試聴ができます。新聞での批評、インタビューなども順次更新されています。


<11月25日追記>
☆Classic fm Interview: Simon Keenlyside talks about Songs of War
イギリスのクラシック系ラジオ局、Classic fmにゲストで登場しました。リンク先から6分程度の抜粋が聞けます。普段よりもちょっと早口ですが、CDのことだけでなく、現代オペラ、イギリスの合唱隊、クロスオーバーについても真剣に意見を述べています。でも、個人的にはカットされているROHでの「椿姫」の話の方が聞きたかったかも(^^)


☆インディペンデント紙(The Independent) "Requiem for an art form: Why modern composers are fighting a losing battle"
「ある芸術様式へのレクイエム:なぜ現代の作曲家たちは負け戦に挑んでいるのか?」と題された、"Songs of War"の紹介記事です。過去と比べて、現代においてクラシック音楽が社会に与える影響に悲観的な内容の記事ですが、キーンリーサイドのこのCDに対する真摯なコメントが紹介されています。どうやら、CDの売り上げの一部はPTSDを抱えた軍人達のために寄付されるようです。以下に、キーンリーサイドのコメント部分を要約しておきます。
「多くの詩人や兵士達は彼らの目にしたものを書いているわけではない。多くの戦時中の詩は、実際は人生や人生の素晴らしい物事について書いているんだ。」
「我々は永遠に続きそうな戦争の時代に生きているし、そのことについて一オペラ歌手がどうこう言う筋合いはないと思うけれど、ただニュースを見ているだけじゃなくて何か行動したかったから、今後60~70年に渡る障がいをおってしまった若い傷痍軍人を助けるために少しの寄付をしようと思っている。」
「芸術は戦争の本質である無情さに対して強い共感をもつものだと思う。ブリテン、フォーレ、デュルフレ、ヴェルディなどのレクイエムで何か状況が変わるのかと言われれば、変わらないけれど、でもそれによって励まされ、慰められる。それが音楽の役割なのかどうかは分からないけれど、でも音楽にはそういう力があるんだ。」


☆BBC Radio 4 Front Row
BBC Radio 4のFront Rowという芸術系の番組にゲストとして登場し、今このCDを作成した理由などを真面目に語っています。現在のところオンデマンドでいつでも聞けます。リンク先のページ下方にある「CHAPTER 2」からクリックすればキーンリーサイドのインタビューが再生されます。

☆BBC Radio 3 CD Review (11月26日放送予定)→(12月3日放送予定)
この日の番組では"Songs of War"を特集し、全曲紹介する予定だそうです。放送後は1週間オンデマンドですので、実際に放送されたらその時に改めて記事を更新します。<11月27日追記>どうやら放送日が1週間伸びた様子で、12月3日放送予定のプログラムに「リサイタルディスクを特集」と出ています。<12月5日追記>無事に、3日の放送で特集されました。リンク先のページから、12月10日までオンデマンドで聞けます。キーンリーサイドのSongs of War特集は、1:52:50辺りから始まります。
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BBC Radio 3 In Tuneに登場! [Keenlyside]


↑flickrのIn Tuneフォトアルバムにリンクしています

サイモン・キーンリーサイドは新譜が11月7日に発売になるのに加え、11月5日にはロンドンのWigmore Hallでリサイタルを行うということで、BBC Radio 3のIn Tuneという番組にピアニストのマルティノーと一緒にゲストで登場し、リラックスした雰囲気のインタビューに加えてライブで3曲を披露しました。現地の11月9日(水)までオンデマンド音源になっていますので、CDを待ちきれない方はぜひ聞いてみてください。ちなみに、上の写真は前からマルティノー、ラジオパーソナリティーのラファティ、キーンリーサイドです。しかし、おじさん3人で同じピアノ椅子に座って写真撮るって、暑くるしいですねぇ(^_^;)しかも、キーンリーサイドいくつ指輪してるんでしょう?左の親指は(また)怪我したのかしら?

キーンリーサイドとマルティノーは番組冒頭(12分ころ)に登場します。ライブで披露した曲は以下の通りです。個人的には、CDでも楽しみなSea Feverが聞けて嬉しいです♪

★Butterworth — The lads in their hundreds (A Shropshire Lad)
★Ireland — Sea Fever
★Warlock — The night

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新CD"Songs of War"予約受付中です! [Keenlyside]

11月3日追記:日本のamazonでの発売日が11月15日に変更されました。値段も、記事を書いた時から変更されています。

Songs of War
サイモン・キーンリーサイドの新しい歌曲CDである"Songs of War"が、11月7日に発売されます。すでにサイドバーでは告知していましたが、CDジャケット写真が公開されたので、改めて記事にしておきます。前回の「ブラームス歌曲/詩人の恋」のCDでは顔写真を使っていましたが、今回は渋めの兵士の写真になっています。何だか軍歌のCDかと誤解されそうな雰囲気が無きにしも非ずですね…。

実際には、「戦時中に書かれた英語の詩の歌曲を集めたCD」というだけで、特に戦争について語った歌曲を集めたわけではないようです。当然、収録曲は全て英語という非常にマニアックな作品ですが(^^)、比較的有名な曲からマイナーな曲まで複数の作曲家の歌曲を一度に聞けるので英語歌曲に興味のある方にはおすすめです。(そんな人いるかなぁ?^_^;)まだamazonには載っていませんが、Simonkeenlyside.infoによる曲目リストは以下の通りです。全29曲と、相変わらず大盤振る舞いですねぇ。個人的には、アイアランドの「海への情熱(Sea Fever)」とヴォーン=ウィリアムスの「放浪者(The Vagabond)」が楽しみです。それ以外は、バターワースくらいしか聞いたことがないので、真っ白な状態でCDが手元に届くのを楽しみにしたいと思います。

<収録曲>
1. John Ireland: Sea Fever
2. Athur Somervell: Into my heart an air that kills
Ralph Vaughan Williams: “Songs of Travel”
3. Youth and Love (No 4)
4. The Infinite shining heavens (No 6)
George Butterworth: “A Shropshire Lad”
5. Loveliest of Trees
6. When I was one-and-Twenty
7. Look not in my Eyes
8. Think no more, Lad
9. The Lads in their hundreds
10. Is my Team ploughing?
11. Arthur Somervell: There pass the careless people
12. Peter Warlock: The night
13. Arthur Somervell: White in the Moon
George Butterworth: “Brendon Hill and other songs”
14. On Bredon Hill
15. O fair enough are sky and Plain
16. When the Lad for Longing sighs
17. On the idle Hill of Summer
18. With Rue my Heart is laden
19. John Ireland: The Vagabond
20. Anonymous/Ireland: The Three Ravens
21. Finzi: Fear no more the heat o’ the sun
22. Frank Bridge: Thy Hand in mine
Ralph Vaughan Williams: “Songs of Travel”
23. The Vagabond (No 1)
24. Ned Rorem: An Incident
Ivor Gurney:
25. When Death to either Shall come
26. In Flanders
27. Arthur Somervell: The Street sounds to the Soldiers’ Tread
Kurt Weill:
28. Beat!Beat!Drums!
29. Dirge for two Veterans

現在、日本のamazonページで予約購入が可能で、値段は1600円ちょっと。当然イギリスのamazonでも購入可能ですが、送料や商品が届くまでの時間を考えると、日本に住んでいるなら日本のamazonを使うのが便利そうです。

☆追記☆11月3日現在、日本のamazonでは2570円。値上がりしていますし、発売日も11月15日になっています。こうなると、イギリスのamazonを使った方が、11月7日発売で1週間ほどで届く上に送料込みで1500円弱なので断然お得になってしまいました。


Songs of War

Songs of War

  • アーティスト: Simon Keenlyside
  • 出版社/メーカー: Sony Music
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: CD


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